【映画】『サウスポー』6カ月間のトレーニングメニュー、ボクサーのテクニック、フィジカル、メンタルといった複雑な細部を組み立てていった

001 31 - 【映画】『サウスポー』6カ月間のトレーニングメニュー、ボクサーのテクニック、フィジカル、メンタルといった複雑な細部を組み立てていった

(出典:http://southpaw-movie.jp/)

ギレンホールはこう語る。「僕が最初から惹きつけられたのは、主人公のビリーが自らの激情と怒りを糧としてきた人物であるというアイデアだった。それを基にキャリアを築き、すばらしい成功を収め、多くの金銭を手にした。だがその怒りは実際には間接的に自らを滅ぼす。これは自らの怒りと格闘する男のストーリーであり、また父であることは何かを問うストーリーなんだ」

(引用:http://southpaw-movie.jp/)

 

 どん底まで落ちたボクサーの復活と家族との絆を描いた映画『サウスポー』が6月3日に公開される。無敵のチャンピオン、ビリーを演じたのは、俳優ジェイク・ギレンホール。彼は約6か月にわたってほぼ毎日ハードなトレーニングを行いボクサーの身体を獲得しスタントを使わずにファイトシーンを演じきっている。

 

 この作品に挑む上で、監督のフークア、主演のジェイク・ギレンホール、脚本家カート・サッター達は、この映画をボクシングというスポーツへのリアリティさの追求と共に、家族と個人の苦難と再生の物語として作り上げる事を決意していたという。今回は『サウスポー』の予告動画と共に、主演のギレンホールがどのようなトレーニングメニューを行っていたのかをご紹介したい。

 

■1日2回、役作りに行った6カ月間のトレーニングメニュー

ギレンホールとフークアは本物らしく見えるビリー・ホープを作り上げるべく、二人三脚で役作りに取り組んだ。それは長期間に渡る忍耐と肉体的苦痛を伴う作業だった。トレーナーのクレイボンは、あらゆる場所で彼らに同行した。6カ月間に渡り1日2回、ほぼ毎日トレーニングを行いボクサーのテクニック、フィジカル、メンタルといった複雑な細部を組み立てていった

 

002 6 - 【映画】『サウスポー』6カ月間のトレーニングメニュー、ボクサーのテクニック、フィジカル、メンタルといった複雑な細部を組み立てていった

ランニング13キロ走を週5回

縄跳び15分

ディフェンス練習3分3回

パンティング練習3分6回

サンドバック打ち練習(動きあり)3分3回

サンドバック打ち練習(動き無し)3分3回

腹筋500回~1000回

懸垂100回

ディップス100回

136kgのタイヤをハンマーで叩く 3分

136kgのタイヤを投げる 20回

スクワット100回

 公式サイトによると、このようなトレーニングを1日2回をほぼ毎日行っていたという。そしてこのハードな生活の中でギレンホールはボクサーの凄さを知る事になり、ボクサーに対する考え方に大きな変化が生まれていった。

 

■ボクサーに強く敬意を抱くようになる

それによって、ギレンホールは実際のボクサーたちが、精神的および肉体的に耐えている事に対して、並々ならぬ敬意を抱くようになった。「リングに足を踏み入れるときには、正真正銘、生きるか死ぬかの問題が出てくる。それは軍隊に入ることを例外にすれば、他のどんなスポーツにも、社会のどんな出来事にも見られない。それはある意味で美しい人生のメタファーがある。君は自らのリングに上がり、また同じようにそこから降りる。そしてその旅路は君自身のものだ」と彼は語る。

 

 短気な性格ゆえにケンカを起こし最愛の妻を亡くした世界チャンピオン、主人公ビリーを演じきるギレンホールは身も心もボクサーになっていたはずだ。果たしてビリーは、娘とも離れ離れにされた後、過去の自分の”怒りという感情の戦い”に勝つことができるのだろうか。素晴らしい人間ドラマであることは間違いない。あらゆる競技に限らず、トレーニーであれば見ておきたい作品である。

 

■映画『サウスポー』 予告編

 

(文・編集部)

このサイトをフォローする!