【特別コラム:山田 崇太郎さん】その1:トレーニング器具“ケトルベル”とは?
夏真っ盛りで暑い季節をお過ごしかと思います。夏の暑さに負けないくらい筋肉へ熱い気持ちを持ってるであろう筋肉バカドットコムをご覧の皆様ご無沙汰しております。
一般ピーポーより筋肉量が豊富で発汗が止まりませんAGやデオドラント、こまめな着替えは必須な山田 崇太郎です。
マッチョは筋肉と一緒にマナーも携帯しておきましょう。
ちなみにマッチョの体温が高いのは筋肉量の増加による代謝向上より体積の増加に対して体表面積の増加が追い付かないからなんだよ。筋肉雑学。
ところでみなさんケトルベルってご存知ですか?
実は
こんな形のやかんみたいな形をしたトレーニング器具です。歴史も古くバーベルやダンベルの先輩でなんと古代から存在しています。シシリー島のモザイク壁画や古代ギリシャ時代に力持ちのエウマスタスが持ち上げたという大岩などはその形がダンベルよりケトルベルに近く人類のトレーニングはケトルベルと共にあったといっても過言ではないのです!(誇張表現)
ケトルベルの特徴として重心が異なります。ダンベルは手の中心に重心がくるのですがケトルベルは球体に取っ手がついている形ですから手より先端に重心がくるカタチになります。そのため振り回すような動作がケトルベルの形状を利用した独自のトレーニングとなります。
一般的なトレーニングは筋肉を鍛えるのですがケトルベルトレーニングは“動き”を鍛えます。考え方そのものが違います。二頭筋を鍛えるためにダンベルカールを行う、というのが従来のウエイトトレーニング。ボディビル的思考です。ケトルベルは筋肉の連動性や協調性を鍛えるものです。そのためスポーツパフォーマンスの向上に適しています。
筋肉はついたのに思うようにカラダが動かない、動きが固い、力み癖がある、バランス能力を向上させたい、スピードが欲しい、大きいカラダじゃなくて動けるカラダが欲しい、いわゆる細マッチョになりたい、という方にケトルベルはお勧めです。
【ケトルベルトレーニング動作の1例】
とケトルベルのいいところをお話ししましたがデメリットについても触れておきましょう。
ケトルベルトレーニングで筋肉ももちろんつきますが、筋肥大にフォーカスしている従来のトレーニングの方が筋肥大の効率は高いです。ケトルベルトレーニングの特徴である扱いにくさ、これはメリットでもありますがバランス要素が影響して筋肉をしっかり追い込めない、というマイナス要素でもあります。
筋肉の使い方を覚えるのも大事ですがその筋肉がなければ使うこともできません。トップパフォーマンスを目指すのであれば両方必要です。といっても自分くらいの体であればケトルベルだけでも十分作れます。日本クラス別レベルのカラダを目指すのであればボディビルトレーニングに専念しましょう。笑
ケトルベルを選ぶ際の目安としてトレーニング経験があり体力に自信のある方は24キロ、初めての方は12キロ、女性は4キロか8キロがお勧めです。
さてケトルベルの振り回す種目の代表としてスイングがあります。
その名の通りケトルベルをスイング“振る”種目です。肩幅よりやや広めにスタンスをとります。つま先はやや外側に向け、体幹を安定させ、膝はほぼ伸ばした状態にします。肩は負担がかからないようやや後方へ引き、肩の力を抜き、股関節を伸ばす力でケトルベルを振り上げます。
ポイントになるのは上肢の脱力。これができると下半身で作った力を上半身に伝えられるので連動性を出すことができます。
腰(股関節)の動きのイメージは“夜の動き”です!
回数を増やせば心拍数も上がるので脂肪燃焼にも効果的です。普段鍛えずらいハムストリングやヒップにも刺激が入るので女性にもおすすめ。振るだけダイエットでも打ち出そうかと思う今日この頃。ビジネスチャンス欲しいです!
何かあれば山田まで!
さあみんなでケトルベルを振りましょう!
(文:山田 崇太郎)
ちなみにこのケトルベルは山田プロデュースでイサミさんから発売しています!
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