【特別コラム:山田 崇太郎さん】立ち上がれニッポン!ターキッシュゲットアップ(TGU)
みなさんこんにちは。夏になると熱くてタンクトップが着たいけど筋肉をひけらかしているバカっぽく思われるんじゃないかと自意識過剰。周囲はそんな他人を気にしてねえしそんな細腕目に入らんわ!と被害妄想抱えて結局Tシャツ着てます山田 崇太郎です。
しかしマッチョがモテるってホントなの?
さりげなくTシャツから三頭筋アピールしても今のところウホッな方しかこないんだけど、、、、異性希望です!
筋肉バカドットコムをご覧の皆様、手元にイサミケトルベルはもうお持ちですか?
今回もケトルベル独特のトレーニング種目を紹介します。
その名もターキッシュゲットアップ(TGU)。
この種目をマスターしておけばレスラーにテイクダウンされてもすぐ立ち上がれるようになります。そんな状況ねえよ!と格闘技を嗜まれていない方は思うかもしれませんが備えあれば憂いなし。有事の際に後悔しないようTGUやっておきましょう。ちなみにイサミさんから発売されているケトルベルの名前もゲットアップです。ステマになってないPRでございます。
このゲットアップ、どこに効くの?というのが個人差の大きい種目です。例えばダンベルカールと比較してみましょう。機能解剖の知識が無くてもトレーニングをしている方なら肘の屈曲伸展を見て、ああ、力こぶ(上腕二頭筋)に効く種目だな、って想像がつくかと思います。
対してTGU。仰向けの姿勢からケトルベルをプレスしたまま立ち上がるという動作。筋肉をアイソレートするという思考からは一線を画したものとなります。従来のトレーニングは大胸筋を鍛えるためにベンチプレスを行う、という発想から作られていますがこのトレーニングは機能性を主眼に置き、動きを作る、という考え方から作られたものです。
効果としてはいわゆる体幹部、肩、脚、尻回りと全身に効果のある種目です。連動性の強化やコンディション向上を目的として行います。さまざまな角度から体幹部へ負荷が掛かるので体幹部の安定性を身に付けるためにはかなり効果的な種目です。
人によってキツイ、と感じる部位にバラツキが大きいTGU。
そのため自身の体の部位で一番弱いところを調べるテストとしても活用できます。ウィーケストリンクといって鎖の強さは一番弱い繋ぎ目で決まるといわれています。自身の弱点部位を知り、そして強化していきましょう。
■準備(セットアップ)
① 仰向けになり体の右にケトルベルを置き、体を右に倒し右手でケトルベルのハンドルを握ります。
左手で右手を包むように添えます。
② 体重を左にかけ体から手が離れないよう脇を締め仰向けに戻ります。
ここまでがセットアップ。
この動作を行うことで肘に負担を掛けずスタートポジションに持っていくことが出来ます。
■動作(ターキッシュゲットアップ)
右手でケトルベルをプレスしながらケトルベルを持っていない左手で床を押すようにして上体を起こし、そのまま立ち上がります。同じ軌道で通って再び床に仰向けになります。これを繰り返します。
■写真(立ち上がるまで)
■写真(スタート位置に戻るまで)
■ポイントとして
① まず腹筋に力を入れ体幹部から動作を行います。これによって腹部への刺激も大きくなりスポーツへの応用性も高まります。
② ケトルベルを持っている側の肘は常に伸ばしたまま、真上に向けたまま行うことで肩関節の負担を軽減し、かつ仰向けから起き上がる中で肩の角度が変化するので肩回りの安定性の強化にも繋がります。
③ 目線は常にケトルベルに向けましょう。動作が安定します。
④ 1レップ行うのに時間がかかる種目なので慣れるまでは5レップ以下の低レップで行うといいでしょう。
⑤ 立ち上がる際、右足と左手の2点で体をしっかり支え右の股関節を伸展することでバランスを崩さずランジの姿勢に持っていくことが出来ます。
■参考動画(Youtube)
【山田 崇太郎】ケトルベル・ターキッシュゲットアップ(TGU)
今回紹介しているのはランジスタイルで難度を上げる方法としてTGUをスクワットスタイルで行うこともできます。
さあTGUにレッツトライ!最初は何も持たずに動作を練習してみましょう。
ダンベルで代用も可能です。ジムで行ってなにやってんだアイツ?という白い目で見られましょう 笑
いつかは普通の公共体育館で高齢者が普通にTGUを行うくらいケトルベルを日本に普及させる、そして日本人の体力向上が私の夢です!
さあ立ち上がれ日本!(ゲットアップ)
( 文:山田 崇太郎 )
ちなみにこのケトルベルは山田プロデュースでイサミさんから発売しています!
売り上げランキング: 71,590