肩の脱臼癖を筋肉の鎧で補った伝説力士・千代の富士「弱い箇所があれば、周りを強くして補強すればいいんだ」

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四股名 千代の富士 

身長 183cm 体重 126kg

所属部屋 九重部屋

 大相撲の元横綱「千代の富士」の九重貢親方(本名:秋元貢、あきもとみつぐ )が7月31日、死去したことがわかった。61歳だった。1970年、当時の九重親方(元横綱・千代の山)にスカウトされ上京し、1970年9月に初土俵を踏んだ。

 1981年1月、関脇の時に横綱北の湖を決定戦で破り初優勝。1981年7月に、横綱に昇進した。現役時代、31回優勝。「ウルフ」のニックネームで知られた。通算成績は1045勝437敗159休。 1989年に国民栄誉賞。2015年、膵臓がんの手術を受けていた。

(引用:http://www.huffingtonpost.jp/2016/07/31/chiyonofuji_n_11284478.html

 伝説の横綱、千代の富士の九重親方(本名・秋元貢)が31日、東京都内の病院で死去した。61歳だった。

 

■肩を脱臼する癖があった千代の富士

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 昭和45年に入門した頃は体重70キロほどで、当時の新弟子検査の体格基準を何とか満たした程度からスタートし関取になっても130キロに満たない細身の体だったという。さらに、千代の富士には肩の脱臼癖があった。ケガを気をつけていてもその箇所がクセになり繰り返してしまうのが脱臼の恐さである。

 

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「治った頃にまたやってしまう。(肩が)ブランとしてしまう。(脱臼は)ものすごく痛いですよ」(千代の富士)

 力士を辞めようと思ったことはあるか。という記者の質問に対し、「(脱臼の)3回目をやったとき、外れて花道を下がっていく途中、相撲をやめて(この先)俺は何をやるのかと思ったことがある」と千代の富士は答えている。

 

■「ガラス」と言われた肩を「鋼の肩」に強化

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 千代の富士は、力士として生き残る為、持ち前の強い精神力とトレーニングで「ガラス」と言われた肩を鋼の肩へ変えていった。腕立て伏せ200回、20キロのダンベル上下20回、振り上げ20回、てっぽう柱には左右の肩を代わる代わるぶつけ、肩の周りを強靭な筋肉で包み込む。脱臼を克服していく強化トレーニングで力士として生き残ることに成功。そして過程で全身もパワーアップし、横綱、最強の伝説力士へと駆け上がっていった。

 

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(120キロの肉体で腕立てをする千代の富士)

最後に、千代の富士の事が分かる動画を2つご紹介したい。

 

■誕生横綱千代の富士1(1981)

(脱臼を克服するエピソードが分かる動画)

 

■千代の富士肩脱臼しながらも優勝~感動の表彰式まで

平成元年春場所14日目結びの一番、千代の富士は大乃国戦で肩を脱臼しながらも27回目の優勝。表彰式での大声援

 

 

(文・編集部)

 

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目がランランと輝くので渾名が「ウルフ」。体は小さいが足腰のバネは抜群で怪力の持ち主。東京見物という話につられて九重部屋に入門した貢少年は、骨折や脱臼のために番付を上ったり下ったりの苦難の連続だった。それでも、努力、精進のかいあって58代目横綱に昇進するが、デビュー場所でケガ……。不運を克服してついに稀代の名横綱千代の富士となるまでを、千代の山、北の富士という二人の師匠の生き様などもからめて描く相撲小説の傑作。

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