ジャーク107kgで逆転!銅メダルを獲得した三宅宏実、「ケガの功名」で辿り着いた1kgの精密トレーニング

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(出典:http://www.daily.co.jp/general/

三宅宏実(みやけ ひろみ)

身長: 146 cm 体重: 48 kg

■三宅宏実が銅、2連続メダル

 女子48キロ級が行われ、ロンドン五輪銀メダルの三宅宏実(いちご)が3位に入り、2大会連続でメダルを手にした。重量挙げの日本女子で複数のメダル獲得は初めて。
 4度目の五輪となった三宅は2度連続で失敗して迎えたスナッチの最終3回目で81キロを挙げて8位で折り返すと、ジャークの最終3回目で107キロをマークし、トータル188キロで逆転して表彰台に立った。

(引用:http://www.daily.co.jp/general/2016/08/07/0009362369.shtml)

 

 ロンドン五輪、銀メダリストの三宅宏実(30才)が、リオ五輪でスナッチ81キロ、ジャーク107キロをマークし、トータル188キロの記録で銅メダルを獲得。ウェイトリフティングにおいて日本女子初となる複数メダル獲得の偉業を成し遂げた。挙げる重量を競うこの競技の世界において、三宅選手は逆に軽い1kgのシャフトでトレーニングを行い、腰の怪我という逆境を乗り越え、自らのフォームの精度・技術を磨き上げていた。

 

 「前回とは年齢が違うので(メダルの)重みが全然違う。色は銅でも一番うれしい」とコメントする三宅選手は、30才になった昨年6月の全日本選手権で13年ぶりに国内敗退を経験する。その原因は2014年から感じていた自らの腰の違和感、怪我だった。そして、バーベルを挙げる本来の動きも狂い出し、ついには自ら身に着けてきたフォームを見失うという感覚に襲われてしまう。この時、三宅選手は現役引退の危機に迫るほどのどん底に陥っていた。

 

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 だが、最後までリオ五輪出場の可能性を諦めないと現役続行を決意し、7月以降は15キロのシャフト(オモリ無し)でフォームを反復し体の負担を減らすことで、腰の状態は少しづつ良くなっていったという。

 

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 そしてこの怪我からの回復、フォームを取り戻す時期が三宅選手にとって転機となった。「スナッチ」「クリーン&ジャーク」の動きを取り戻し、さらに磨き上げるトレーニング方法に出会うことになるのだ。

 

■スナッチとは

バーベルを地面から、頭上まで一気に持ち上げる動き。

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■クリーン&ジャーク

バーベルを一度肩まであげてから、頭上へ持ち上げる動き。

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この合計記録をウェイトリフティングでは競う。

 

■軽い(15キロの)シャフトのみなら力を無駄にしない、動きの最短ルートを探せる

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 バーベルを挙げる2つの動きの流れの中において、無駄な部分、間違った筋肉の使い方があっては必要な力を引き出しきれず挙げることができない。

 

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 15キロという軽いシャフトでフォームを繰り替えすこの時期により、足の裏の感覚など、ウェイトリフティング競技において必要な技術を取り戻すことはもちろん、この方法ならば怪我をせずに、さらに自身の動きを精密にできるはずだと繰り返しトレーニングに励んだ。

 

■15キロ→1キロへシャフトを軽量にし、フォームの感覚を磨き上げる

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 そして辿り着いたのが、より軽い1kgのシャフト(パイプ)トレーニングである。

 

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 バーベルの重さを感じない動き。フォーム、感覚を体得すれば必ず結果としてフォームの無駄は少なくなる。軽くストレスなく気持ちよく、スナッチとジャークができることにより、動きの改善に意識が集中でき、腰の負担もない。このトレーニングを積み重ね、三宅選手は去年11月の世界選手権で見事にスナッチ、ジャークで記録を出すことに成功し復活。リオ五輪出場権を勝ち取ったのだった。

 

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父・義行(コーチ)「理想のフォーム、技術であげれば重さを(ほとんど)感じない」

 

 

 

 

■三宅宏実 ウェイトリフティング 苦難の先で掴んだもの

 

■三宅宏実・スポーツトライアングル

 

(文・編集部)

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