【民族】マサイ五輪、スポーツで身体能力を競うケニアの若者「靴は重いからいらない。」
アフリカ最高峰キリマンジャロを望むケニア・アンボセリ国立公園近郊の村キマナで13
日、マサイ民族の若者らがやり投げや垂直跳び、中距離走などの6種目で競い合う「マサ イ・オリンピック」が開催された。
アフリカ、マサイ族の若者達が歴史として行われていた大人になる通過儀礼”ライオン狩り”の代わりとして、
身体能力を競うマサイオリンピックなるものを行ってました。
【マサイ族とは】
マーサイ族(マーサイぞく、英語: Maasai people)は、ケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民である。
人口は推定20 – 30万人程度と推測されている。一般的には長音符を付けない『マサイ族』と言われる事が多い。
本来は定住せず、伝統的な牛・羊・ヤギ等の家畜の遊牧で生計を立てる遊牧民であった。
しかし現在では都市に住み、サバンナ観光ガイドや密猟監視員などの定職を持って暮らしているマーサイ族も多い。
【マサイ五輪について】
■ライオンを仕留めるのではなく、身体能力を競うことに。
マサイ族は長年、ライオンを殺すことで勇敢さを示してきた。
しかし、ライオンの数が激減したため、スポーツで身体能力を競うことにした。草原には伝統衣装を着た女性たちが応援に駆け付けた。勝敗が決まると、男たちは雄たけびをあげて勝者を祝福した。
(中略)
裸足で800メートル走に出場し、優勝したチュブルス・サンカレ選手(19)は「靴は重いからいらない。マサイはずっと裸足で走ってきた」。
なんと、800メートル走の優勝者は裸足とのこと。
靴が無くても痛みや違和感がなく全力で走れる足裏であり、自らの肉球で地面をとらえ切れるという凄まじい能力ですね。
鋭利な小石を踏んだとしても、それに気づかないほど分厚い強靭な足裏なのでしょうか。
ではその足裏はいったいどのように鍛えれてきたのか、育った環境が分かる映像がありました。
■何時間もサバンナを歩き、学校へと通うマサイ族の子供
『MASAI マサイ』のパスカル・プリッソンが監督を担当し、四つの異なる地域で長時間かけて通学する子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー。学校で勉強するため、それぞれ何十キロもの困難な道のりをひたすら進む
【マサイ族の幼少】
・8歳でも家畜を見張る(火を焚いて夜通し)
・牛のミルクが主食
【通学は命がけ】
・野生のハイエナ
・野生の象
・野生の水牛
などが出現する。
足裏に限らず、このような厳しい環境で育った筋肉はどれくらい研ぎ澄まされて凄いのか。
マサイ族がいるケニアなどは長距離界で最強にならざるを得ない!と武井壮が熱く語っていました。
【武井壮が語る】陸上長距離選手はケニア&エチオピアが最強である理由!
「世界のトラック長距離界、男子も女子も手が付けられない!」(武井壮)
・高い高地で酸素が薄く赤血球が多い身体へと進化し、さらに長い年月ケニア遺伝として研ぎ澄まされ続けている。
(文:編集部)