「健康重視」か「競技性重視」かウェアラブルデバイス市場では混乱
ウェアラブル機器が混同する健康とフィットネスの2つのマーケット(2014年12月31日)
http://news.livedoor.com/article/detail/9630183/
ウェアラブルの記事を書くにあたり、私はデジタル・フィットネスに焦点を当てることにしたのだが、面白いのは、健康とフィットネスがずっと混同されているということだ。
この2つをマーケティングの柱としてウェアラブルの市場がようやく始動したのだが、市場では混乱が見てとれる。
【約1年でウェアラブルデバイス使用者は倍に】
1年前、米国では10人に1人がウェアラブルデバイスを所有していた。
PwCによれば、今やその数は5人に1人にまで増加し、その半数が日常的に使用しているという。
しかし、それは同時に、多くの人がウェアラブルデバイスを持っていないということでもある。
【ウェアラブル開発者の悩み】
身体とその動きを追跡するアプリやガジェットを開発する側にとって、ある悩みの種がある。
より大きな市場となる可能性があり、社会にとって利益となるのは、健康に関するほうだということだ。
前糖尿病患者(米国では8600万人いると推定されている)を適度な運動とバランスのよい食事で改善させられれば、本人にとっても、ひいては医療制度にとっても大きな成果となる。
しかし、ハードウェアを購入し、プレミアム会員の登録をするような層は、すでに健康であることが多い。
最も熱心にフィットネス・アプリを使う人々は、健康で長生きすることではなく、トライアスロンで勝てるかどうかを心配する層だ。
【2つの矛盾した動向】
このように、マーケットには2つの矛盾した動向があることがわかる。
ライフスタイルに関わる製品を出している企業は、ワークアウト向きの機能に力を入れている。
Fitbitもまた、シンプルな万歩計から始まったが、心拍数の計測機能を備えた2つの新製品を来年発表する。