【男子ウインターカップ2014】涙のシューター三上、残り2分「大丈夫。打ち続けろ」明成(宮城)が福岡大大濠(福岡)にリベンジ勝利し優勝
冬は高校バスケットボール全国大会の季節。
最終日の29日、東京体育館で行われ男子決勝は明成(宮城)が全国高校総体(インターハイ)優勝の福岡大大濠を71-69で破り、
2年連続3度目の優勝を果たしました。
<全国高校バスケ男子>明成、一丸の連覇
最大の見せ場は第4クオーター残り2分を越えた後に起こる。
目標はNBA(米プロバスケットボール)だと断言する明成の得点王、199センチの八村塁が67-67の同点にすると、
明成のベンチがタイムを入れた。
7本連続でシュートを外していた明成2年生のシューターである三上が泣いている。
自分のシュートが、ここまで来たのに決まらない・・・。
タイム後、福岡大付属に2点差をつけられ残り1分30秒となった。
67-69
このままでは明成が負ける。
チームは三上を信じてパスを回した。
三上、自分を信じて打ち続けろ。
■バスケのシューターの心得と、練習で意識するべきシンプルな動き方
http://nolovenoteam.com/shooter-mind-4139.html
シューターにとって自信ほど大切なものはない。
誰かから「打て」と指示されてから「打とう」と思うようではシューターではない。
本当に優れたシューターは「自分のシュートこそがチームの浮沈を握る」ということについての自負があり、「自分がシュートを打つ」以上に得点が期待できるオプションなどないと信じている。
悔しさを人一倍背負った三上がここぞの場面で決めた。67-69で迎えた第4クオーター残り2分。
ここまで7本連続でシュートを外し、ふがいなさに泣いていた。「大丈夫。打ち続けろ」。
仲間の信頼の証しであるパスを再び受け取ると、厳しい体勢から「気持ちで打った」とシュートを沈め、ついに同点に。
前半から厳しいマークに手を焼いていたシューターの会心の一撃に主将納見は「全員が一丸になった」。
先行され続けたゲームの流れが最終盤で変わった。
最後の30秒を鬼のディフェンスで守りきった、明成。
全国高校総体(インターハイ)で負けた福岡大大濠へのリベンジを果たした。
【スコア結果】
■男子決勝 福岡大附大濠(福岡)vs明成(宮城)
明成 71 VS 69 福岡大大濠
18-17
16-26
21-15
16-11
(文:編集部)