【特別コラム・山田崇太郎さん】柔術とは打撃のないマーシャルアーツ。ピュアな柔術やグラップリングに取り組む方が増えてきました

001 236 - 【特別コラム・山田崇太郎さん】柔術とは打撃のないマーシャルアーツ。ピュアな柔術やグラップリングに取り組む方が増えてきました

 ここ数年プロ興行も開催されたり競技人口の伸び方が半端じゃない柔術アンドグラップリング。やっぱりアメリカで流行したものは少し遅れて日本でも流行するものですね。

 

 以前はMMAの一部、一側面としてグラップリングや柔術に取り組んだり認知している方が多かったですが、最近はMMAと切り離された、ピュアな柔術やグラップリングに取り組む方が増えてきました。これもまた競技としての進化、成長ですね。お洒落なイメージで一般の方を取り込めたのが大きい。ちょっと前だと筋肉バカとオタクのサブカル感が否めない排他的な競技だったのですけどね。

 

 誤解を恐れず発言するとベストボディに代表されるフィットネスとボディビルの関係みたいなものかな。バランス感って大事ですよ。クインテット(5対5でのグラップリングの団体戦)も大盛り上がり。クインテット初の5人抜き&オール一本勝ちを自分の誕生日にやってのけて山田無双というパワーワードが生まれました。

 

 この偉業でグラップリング界でも自分の立ち位置を確保したいと思います。YouTubeにも動画アップされているのでご覧ください。5人抜きの裏にあるチームワークが垣間見れます。

 

■柔術とは打撃のないマーシャルアーツ

 ニューヨークのセレブの間で大流行して日本でも岡田准一さんがテレビでベリンボロやったり有名モデルも取り組んでるブラジリアン柔術。ベリンボロって何? モダン柔術分からないのはまあ普通ですね。いやいや柔術って何? ん、トレンド無知でマジで筋肉バカなのかな? なんて露にも思いませんがおさらいしておきましょう。マッスルメモリー(筋肉バカの過去コラム)遡るのもアリなんじゃないでしょうか。

 

柔術とは打撃のないマーシャルアーツ。

※マーシャルアーツ(martial arts)は、日本語の「武芸」を英訳した言葉。文字通り、「武の」(martial)「芸」(arts)のことを指す

 

 寝技の組技が主体のため、安全性の高い着衣格闘技である。発祥を辿ると護身術の意味合いもある柔術。その技は力任せでなく体の使い方やコツがあり、女性でも男性を簡単にひっくり返したり抑え込んだり出来る身体だけじゃなく、頭も使うのが面白い。初心者にも敷居は低く、長く続けられる魅力に加えて、チェスのように頭を使う部分が大人を魅了します。

 

 と綺麗事を言ってみましたが、

 

技術レベルが拮抗しているならマッチョの方が強いです。

 

 筋肉と柔術の親和性の高さ。技術レベルに差があれば面白いように技が掛かるのも事実ですが。フィギア競技に出ている人や健康管理で体脂肪を減らしたい人もカーディオとして柔術は有用です。強烈な全身運動なのです。

 

 

(文:山田崇太郎)

【柔術道場カルペディエムのご紹介】

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■名実ともに日本最高の柔術道場、カルペディエムが新宿区に

 そんなブラジリアン柔術が新宿区でも取り組めるようになりました。11月1日よりカルペディエム新宿がオープン。名実ともに日本最高の柔術道場です。場所はGENスポーツアカデミー。新宿からアクセスのよい道場です。新宿区から多くの方々の人生のストーリーの一部になれる柔術道場を目指します。月曜から日曜まで毎日ブラジリアン柔術のクラスに参加できます。

 

 インストラクターは岩崎正寛。渡辺和樹。米倉大貴。とにかく柔術が大好きな男達です。丁寧でロジカルな指導をこ心掛けています。もちろん安全面の配慮も怠りません。柔術はパワーだけで勝てる競技ではありません。柔術は格闘技界のチェスゲームと呼ばれています。そして皆様が楽しく汗を流せるスポーツです。

 柔術はカテゴリー(年齢、帯、体重など)が細かく分けられているので試合への敷居が低いのもポイント。寝技主体の着衣格闘技で打撃もないから怪我のリスクも低いです。そして技の奥深さ。こちらは実績はもちろん指導にも定評があるカルペディエムのインストラクターが直接指導します。カルペディエムのディレクター石川さんのコラムをご紹介させていただきたいと思います。

 

カルペディエムディレクター石川さんのコラムより引用

#3 「礼」の無い道場

 CARPE DIEM BJJでは練習の前後に「礼」をしません。クラスの開始時間になったら「じゃあやりましょう!」と指導員が声をかけてドリルなどを開始します。クラスの終わりも「終わります!」と指導員が言うだけです。そしてみんなで「拍手」をします。「礼に始まり、礼に終わる」というのが一般の道場の基本だと思いますが、形骸化している場合も多いと思います。生徒さんも皆さん大人なので僕ごときが今更「礼儀」を教えようとは思いません。そういうことを教える必要がない生徒さんばかりです。

 

 道場の中で一番大事な「礼」はスパーリング中の相手への気遣いだと思っています。相手に深々と頭を下げて「礼」をした直後にとんでもない危険な技を仕掛ける選手がいたりします。全く意味が分かりません。スパーリングは勝ちも負けも無く、ただのスパーリングに過ぎないので相手を怪我させたりするような危険な技は控えてほしいと思います。

 

 「こんな技はやるな!」「こういう動きを避けろ!」とかイチイチ言い出したらキリがありません。写真のような笑顔で最後に握手をできるスパーリングを心がけてください。ただ自分の上達の為だけでなく、相手の上達も促すようなスパーリングに挑戦してください。その心が伝われば自然とお互いを尊敬できるようになるはずです。

 

 お辞儀とか、正座とか、、そんなことに興味はありません。それよりも大事なのは、「次の人の為にシャワーを早く済ませる」とか「濡れた傘をたたんで傘立てに入れる」とかそういうことです。道場では、大人の常識以上の礼儀は必要ないと僕は考えています

(引用:http://carpediembjj.com/wordpress/210

 

#6 おじさんの多い道場

 おじさん会員さん達のモチベーションは何だろうか?と考えてみます。おそらく「世界チャンピオンになりたい!」と思っている人はいないでしょうし、「いつか柔術を生業にしたい」と思っておられるかたもいないでしょう。おそらく単純に「今の自分よりも強くなりたい」と思って練習されておられる方が多いのではないかと思います。男ならば何歳になっても「強く」ありたいものです。

 

 「弱い」と言われて嬉しい人はいないはずです。「健康の為にやってるんですよ」と仰る方もおられますが、きっとそれだけではないと僕は思います。始めたきっかけはそうであったとしても、きっと今は「もっと強くなりたい。上の帯を取りたい!」と思って練習に励んでおられるのだろうと思います。仕事や家庭とうまくバランスをとりながら道場に来るのは至難の業だと思います。「ハマっている」からできることだと思います。そういう趣味を持つ人は少数だと思うのです。とても幸せでかっこ良い人達だと思います。

 

 うちの若いインストラクター達はクラス中はおじさん達に「教える」立場ですが、人生においては全くの未熟者ばかりです。人生の大先輩であるおじさん達がクラスの前後に彼らにいろんなアドバイスをして下さっています。とても良いことだなと思います。僕もいつも勉強させていただいています。おじさん、おじさん、と何度も書きましたが、若者をボッコボコにしている方も沢山おられます。笑 とにかくうちの道場には元気な人が多いです。元気なおじさんが沢山いる道場はきっと良い道場だと思います。若い奴は放っておいても強くなるので、僕はおじさん達にフォーカスして指導をしています。

(引用:http://carpediembjj.com/wordpress/348

 

 

■技が完全な「正解」ではない場合も多い。とにかくどこまで「技」を追求できるか

 柔術で一番大事なのは言うまでもないことですが「技」です。とにかくどこまで「技」を追求できるか、これにすべてが懸かっているのです。そして工夫することも重要です。指導者の言うことは聞いてほしいですが、僕らの教える技が完全な「正解」ではない場合も多いと思います。そんな時は自分が良いと思う方法を選んで下さい。僕はそれを見て気分を害したりはしません。

 

 良い技を教わったな、と思ったらそのクラスには出席していなかった他のメンバーに教えてください。そうすることによって自分の理解も深まりますし、道場全体のレベルも底上げされます。後輩に技を教えるメンバーさんを見ていて「あ、これはちょっと。。。」と思うこともあるのですが、そこで僕が出て行ってダメ出しをしたりはしません。それでは先輩の立つ瀬がないと思うので、「ま、いいか」と思って見過ごすことにしています。大事なのは技を教え合う「文化」がちゃんと存在しているかどうかだと思うからです。

 

 僕は黒帯で道場の代表ではありますが、全ての技が生徒さんの技より優れているわけではありません。僕よりも三角締めが上手な生徒さんは沢山います。立場を気にしないで生徒さんにも教えを請うことにしています。下の帯の人には指導されたくない。。とかそういうのは本当に自分が損するだけだと思います。オープンな心で自分の為になることには貪欲でいたいと思います。

 

 

【カルペディエム新宿スタッフ紹介】

岩崎正寛(MASAHIRO IWASAKI )

Date of Birth: January 27, 1989
Hometown: Kobe City, Hyogo, Japan 

・IBJJF European Championship Silver Medalist (2018 Black,Ligh Weight)
・JBJJF All Japan Champion (2017 Black,Light Weight)
・IBJJF New York Spring Open Silver Medalist (2016 Black,Light Weight)

 私は今まで柔術で色んな土地を転々として柔術に助けられて生きていきました。それはきっとこれからも変わらないことなのですが、私は今CARPE DIEMの岩崎正寛であることに誇りを持っています。昔ならこんな風に応援してくれる人たちもおらず、試合に出ても自分しか見えず、誰かのために勝ちたいなんて思ったことはありませんでした。

 
 もちろん今も世界王者になるという目標は自分の為に達成したいことなのですが、今はもし私が勝ったらみんなが喜んでくれるということがたまらなく嬉しいです。そういうCARPE DIEMの皆様の応援が僕を命懸けにさせてくれて、やめてしまいたくなるような辛いことも乗り越えられる力になっています。

 試合は怖いし練習だって楽ではない。ですがスタッフの仲間たちやメンバーの皆様が応援してくれるので私は世界王者という目標に迷いなく進んでいくことができます。私にとってのCARPE DIEMとは戦うための心の源です。

 

渡辺和樹(KAZUKI WATANABE )

Date of Birth: August 4, 1992
Hometown: Fukushima, Japan 

・IBJJF Asian Championship Silver Medalist (2017 Brown,Middle)
・UAEJJF Grand Slam Tokyo Champion (2017 Brown,-77kg)
・JBJJF All Japan Champion (2017 Brown,Middle)

僕にとってカルペディエムとは、転機の場所です。趣味として柔術をやっていましたが、好きなことを極めたい、もっと強くなりたいと思って僕は上京しました。 質の高い練習、海外での試合経験など、確実に強くなっている実感があります。カルペディエムでの毎日は、思い描いていた通り最高に刺激的で楽しいです。これからこの場所で、もっともっと練習をして、強くなっていきたいと思います。

 

米倉大貴(DAIKI YONEKURA) 

Date of Birth :December 1 ,1996
Hometown: Tokushima city, Tokushima,Japan 

・JBJJF West Japan Championship Champion (2016 Purple,Light Feather Weight)
・JBJJF Kansai Championship Silver Medalist (2017 Purple, Light Feather Weight)
・IBJJF Asian championship Bronze Medalist (2017 Purple,Rooster Weight)

 僕にとってカルペディエムは「自分らしく生きる場所」です。高校2年生のときに柔術と出会い、高校卒業してからも仕事と柔術を両立しながら続けていましたが、今やりたいことを考えた結果思い切って辞めることにしました。柔術だけで生活するのに自分に合う環境を探すとカルペディエムしかないと思い、仕事を辞めて上京後すぐに移籍しました。カルペディエムにきて仲間と一緒に試合で勝つために、日々試行錯誤を繰り返しながら強くなることを考える毎日は本当に幸せです。自分らしく生きることを幸せだと教えてくれた場所、それがカルペディエムです。

 

 

 

カルペディエム GENスポーツアカデミー:http://gsa.asia/carpediem/

カルペディエム インスタグラム:@carpediembjj_shinjuku

■練習動画(YouTube)

【柔術】カルペディエム  アームバー

【柔術】カルペディエム オモプラッタ

【柔術】カルペディエム スパーリング

 

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