【3年ぶり優勝】横浜高校、3番増田の強打が試合の流れを決めた!一大会ホームラン14本、神奈川チーム最多本塁打記録更新

 ◇第98回全国高校野球選手権大会神奈川大会決勝 横浜9―3慶応(2016年7月31日 横浜)

 第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の神奈川大会決勝が31日に行われ、横浜が慶応に9―3で勝利。3年ぶり16度目となる夏の甲子園出場を決めた。

(引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160731-00000121-spnannex-base)

 7月31日、横浜スタジアムで行われた神奈川県大会決勝、横浜高校が慶応義塾に9-3で勝利し、3年ぶりに甲子園出場を決めた。横浜高校は昨年、右の藤平、左の石川と、当時2年生だった両投手で決勝戦に挑むも、後に甲子園で全国制覇をする事になる東海大相模に敗れており、昨年の夏、甲子園に行けなかった悔しさを晴らすことができたといえる。

 

 藤平、石川の両投手も昨年の夏の敗北から「分かっていても打てない質の高いストレート」をテーマにし1年間のトレーニングを積み上げ、球速やストレートの質を確実にレベルアップさせていた。もちろん、投だけでなく打、そして固い守備、走塁とすべてにおいて高いレベルであるがゆえに優勝する事ができた横浜高校だが、その中でも打力はピカイチである。その証拠に、今大会、神奈川県のチームホームラン数のいままでの記録11本(日大藤沢・東海大相模)を一気に塗り替え14本へ更新した。

 

■今大会、横浜高校の14本塁打一覧

【2回戦】公家(3年生)、村田(3年生)
【3回戦】増田(2年生)、村田(3年生)、万波(1年生)
【4回戦】
【5回戦】公家(3年生)
【準 々】公家(3年生)、徳田(3年生)、藤平(3年生)2本
【準決勝】福永(3年生)、村田(3年生)
【決 勝】増田(2年生)2本

 

 

■増田選手のここぞ!の集中力が素晴らしい

 3番を打ち、センターを守る増田は強肩強打の2年生だ。昨年も1年生ながらスタメンでセンターを守り、ここぞという場面でホームランを放ってきた。そして、今年の決勝戦では、1回表、カウントを取りに来た慶応エースの森田のゆるいカーブを1発で仕留め2ランホームラン、2-0で序盤から横浜ペースに持ち込んだ。

 

 さらに中盤、5回表、慶応エースの森田が初回の失点以降、コントロール良く打者を抑えていき接戦に持ち込みそうな場面となっていた。そこで打者は増田。この場面で投手有利となり三振を狙うか、見せ球で打者を翻弄する場面となる。釣り球として外しに、又は三振を狙いにインハイへストレートのボール球を投げるが、増田は驚くべく事にその球を見送らずミートした。そしてレフトポール間際へ弾丸ホームランにしてしまい4-0。慶応エースの配球を完全に封じ込めたシーンであり、慶応にペースを握らせない打撃面における超ファインプレーとなった。

 

横浜高校の打力の秘訣はどこにあるのか、平田監督がトレーニングの取り組みについて語っている。

【高校野球】 伝統校・横浜高の変革 平田新監督が取り入れた5つの新しい取り組みとは?

――身体と言えば、横浜高校の選手は全体練習中にも大きな重りを上げたり、そこかしこで軽いウエイトトレーニングをしています。

「昨年からフィジカルコーチに来てもらって、毎週木曜日はウエイトトレーニングの日にしています。この日はグランドでの練習はなし。自分で動きたいと思えば、個人練習としてキャッチボールなど軽い練習はしています。ウエイトトレーニングといっても、筋力をつけるというよりは、体幹を鍛えることが目的ですね。(引用:http://full-count.jp/2016/07/16/post38438/2/)

 

 また、決勝戦の実況では、横浜高校は「木製バットでロングティーをする打撃練習」や、「鉄の棒でピンポン球を打つ」という練習を取り入れることにより、打撃の集中力、技術を鍛えていると紹介されていた。フィジカルコーチ、ウエイトトレーニングによって基礎の筋力アップも図っている横浜高校の打力は甲子園でも爆発するのか、注目したい。

 

 

(文・編集部)

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