ドッジボールは危険なのか。くにおくんの熱血高校ドッジボール部レベルなら格闘技だと言える

001273 - ドッジボールは危険なのか。くにおくんの熱血高校ドッジボール部レベルなら格闘技だと言える

 小学生の時に体育などで経験したことがあるドッジボールですが、あれはイジメになりやすいスポーツなのか、格闘技のようなものなのか、さらには禁止すべきかなどの議論が起こりネット上で話題になっていました。

 

■学校でドッジボールは禁止すべき? コラムニストの提言に賛否

 小学校の体育や昼休みの定番「ドッジボール」について危険視する議論が、Twitter上で盛り上がっています。発端となったのは、作家・コラムニストの勝部元気さんによるツイート。

(引用:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1506/04/news116.html

 

 

このツイートが発端となり、賛否の意見が一気に集まり始めます。

 

■議論ポイントが複数あり意見が入り乱れる

 このツイートだけから見ると、議論ポイントは4つあります。

1つ目はドッジボールは義務教育で全員参加させるのは禁止にすべきか。(賛否が集まる)

2つ目はドッジボールはイジメに繋がりやすいスポーツなのか。

3つ目はドッジボールは野蛮なスポーツなのか。(ケガの多さやボールを当てる行為などを含む)

4つ目はドッジボールは格闘技に近いのか。

 

これらの内容を含む為に色んな角度から意見が入り、乱れる事になっていくのですが、一番反応を多く得る事になるポイントは、2つ目の「イジメに繋がりやすいのか」という部分です。

イジメ問題は子供だけでなく、大人の世界でも極めてシビアに起こる永遠のテーマ。

スポーツも道具も悪意をもって使えば、もちろんイジメになるわけで、それはドッジボールという競技だからイジメになる訳ではないという意見が見られました。

 

■ドッジボール ケガの実態から考える

しかしながら、勝部氏も同意しているように、悪意ある暴力が生まれやすいからといって、それだけで当の競技種目を否定するのは早計である。悪意ある暴力は、その競技種目の問題ではなく、暴力的な人間関係自体が問題であるからだ。ドッジボールやコンタクト・スポーツを選択制にしても、一時しのぎにしかならない。

(中略)

小学校の2013年度を例にとると、バスケットボールの10,489件、サッカーの5,527件、ドッジボールが4,772件と続く。各球技に費やされた実際の時間数が不明であるため、明確なことは言えないものの、ドッジボールのケガは、他の球技と比べて突出して多くはないが、少ないというわけでもない。

(引用:http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20150606-00046369/

 

名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授の内田良氏が丁寧な見解とケガデータを出しこの問題に触れています。ドッジボールは特に多くはない、といった調査結果だったようです。

 

■ドッジボールはスポーツとして洗練されてきている

JDBAによると、公式ルールでは、1チームの人数やコートの内外野の広さのほか

「顔や頭にボールが当たった場合はセーフ(ヘッドアタック)」
「パスは4回まで、5回目には攻撃しなければいけません(ファイブパス)」
「相手のコートに転がっているボールをかき寄せてはいけません(ホールディング)」

などを細かく定めており、これに則って、今では全国大会や国際大会も開かれているそうだ。

(引用:http://news.ameba.jp/20150604-313/)

 

ドッジボールは1991年に全国統一ルールが制定されたそうで、昔よりもスポーツとして洗練されているとのことです。そのレベルと競技性は高く、小学生が思い切り情熱を注げるほどの世界になっているようです。

 (参考:2013年8月25日全日本ドッジボール選手権 D-1 決勝 第3セット)

 

■乙武 洋匡さんもこの問題に触れている

 

もし学校から全てが排除されれば、やはりそこは動かない筋肉が残るだけではないでしょうか。

ドッジボールが禁止なら人間関係がすでにイジメにつながるので個室で教育しなきゃいけないね。なんて言うパンチのきいた意見もTwitter上で飛び出しています。やはり社会の荒波を日々生きぬいている大人達の意見は深い。

 

■くにおくんの熱血高校ドッジボール部レベルなら格闘技と言える

 最後に4つ目のポイントとなっていた、ドッジボールは格闘技に近いのか。という部分に関してですが、220キロでボールを相手めがけて打ち込めるテニスも160キロを打者に当てる事が出来る野球も、相手にボールを投げたり蹴って当てられるサッカーやラグビーも同じ要素を持つわけで、球技ジャンルの一つであるドッジボールを、自ら打撃を行い関節技をきめる格闘技に近いと言うには、さすがに無理があります。

もしもドッジボールがいくら当ててもアウトにならず気絶したりギブアップするまでプレー続行という熱血高校ドッジボール部のようなハードルールへ変更されるのであれば、その時は球技という枠を飛び越え、格闘技である。という見方もできるかもしれませんが、そんなことはまずあり得ないと思いますし、肉体的にも精神的にも痛い経験が山ほど待っている将来の中で、小学生時に経験するドッジボールの世界はカワイイものだったなとか、意図的に狙われるというシーンはいい経験だったなとその経験が、将来の生活で活きる事も多いのではないでしょうか。

 

 

(文・編集部)

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