【早大・武藤風行】東京六大学を代表するスラッガー、4年春に首位打者&ベストナインを獲得するも野球引退。

武藤 風行(むとう かざゆき)

早稲田大 内野手(右投右打)

1992年9月3日生まれ

身長 178cm、体重 75kg

 

【六大学】早大・武藤、野球を引退し留学決意

 東京六大学を代表するスラッガーだった。4年春に首位打者&ベストナインを獲得。
大学日本代表に選ばれ、7月のオランダ・ハーレム国際大会では、のちのロッテドラフト1位・中村奨吾(早大)など全国の強打者がそろう中、4番にも座った。
(中略)
練習の厳しさから、推薦以外で入部した約30人は、1か月たたずに3分の1に減った。それでも「レギュラーになる」と決めた武藤の心は折れなかった。
単調では続かないと、素振りをウエートトレの間に入れ、賢い頭脳で工夫し、技を磨いた。

 

早大・武藤風行選手が卒業後は留学し帰国した後、就職活動する予定ということが分かりました。

オファーはほぼ確実だったとも言えるプロや社会人の世界には進まず、

自身の野球はもう辞め留学。同級生でプロに入った有原や中村が頑張っているのを楽しみにしていくとのことです。

 

この武藤選手は高校時代、石川・金沢泉丘高校で3年夏に県16強で敗退しています。

そして「野球は高校で終わり」と決めていたのに悔しさがこみ上げ大学への進学を決意。

目指したのは野球の名門早稲田大学でした。

早稲田に行く理由は「早稲田なら一般も推薦も関係なく、実力主義でやれると思った」とのこと。

ただ一般入試で早稲田に入る必要があった武藤は必死に勉強し、早大スポーツ科学部に一般入試で合格します。

 

ここまででも誰にでも真似できる話ではなく、素晴らしい頑張りと精神力なのですが、

当然ながら、名門の早稲田野球部に入るため、そこから更なる壁の登場。

毎年プロが出る名門ですから、もう身体能力の猛者揃いかつ練習の鬼が待っているのです。

 

練習の厳しさから、推薦以外で入部した約30人は、1か月たたずに3分の1に減った。それでも「レギュラーになる」と決めた武藤の心は折れなかった。単調では続かないと、素振りをウエートトレの間に入れ、賢い頭脳で工夫し、技を磨いた。

 

そこも根性と頭脳で乗り越え、成長を続ける事に成功した武藤選手は、早稲田の4番打者を任される事に。

何度も何度もヒットを打ち続け、日本代表にも選ばれてしまうスーパー武藤選手の誕生です。

練習の鬼を倒したまさに文武両道の鬼。

すさまじい選手です。

 

■早稲田大学 武藤風行ホームラン

 

もともと高校で野球をやめようと思っていたはずが、大学に行き野球を続けようとプラン変更するほどの悔しさは計り知れません。

入りたくても誰もが入れるわけではない早稲田に全力で進学し、野球部で多くの勝利や本人の実績から達成感を得る事ができ、ついに辞める事ができたのだと思います。背負ってきた悔しさが昇華できた瞬間。

周りやスカウトは残念だと思いますが、これは本人にとって、本当に辛く長い旅を終えた嬉しい瞬間に違いないのです。

大学のプレーで結果を出し続けた武藤選手、逆境を乗り越える為に選んだ茨の道、本当にお疲れさまです。

そして自らの目標の達成おめでとうございます。

 

(文:編集部)

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