【特別コラム・山田崇太郎さん】BIG3「重たいものを持ち上げるのはとても楽しい」と答えたら
(右側、上半身裸(筋肉)が山田)
「重たいものを持ち上げるのはとても楽しい」
一般人に趣味を聞かれてこう答えたら不思議な顔されました山田崇太郎です。
……筋肉バカドットコムをご覧の皆様なら共感頂けるはず。
大変長らくご無沙汰しております。2018年もトレーニングの魅力の虜ですか? ベンチプレスを挙げる、でなく押せる、スクワットを立てる、デッドリフトを引くって言ってしまうアナタ。もはやパワー業界人に片足突っ込んでいます。Twitterのタイムラインがヘビーなトレーニングで埋まってそうですね。IVANKOのシャフトだと軽いよね、って会話はトレーニング界隈の人でもそうそう通じません。パワー業界じゃなかったらELEIKOやBULL知りませんよ。
アスリートの挙上重量申告に目くじら立てないであげましょう。まあベンチプレスをラックアップしただけじゃ挙がったって言っちゃだめでしょ。床から引かないトップサイドはデッドリフトじゃないからね。20キロプレート左右に何枚もつけてこれでスクワットとかマジかよ、って勝手に期待していたら
担いで揺らすだけ
で失望。そのトレーニングよりそれだけの枚数のプレート付け外しする方が運動量多いんじゃないかって思います。自己満足結構なんですが、ラックを独占するのはやめてくださいね。(ニッコリ)
■お互いルールを合わせて行うと他人と比較ができます
しゃがみの浅い200キロのスクワットとフルでしゃがんだ150キロのスクワットってどっちが強いの? 尻上げブリッジを組んで、プレートに手が付くくらいのワイドグリップの可動域の狭い200キロのベンチプレスと、100キロだけど、ベタ寝ナローで可動域は2倍で仕事量は同等のベンチプレスどっちが強いの?
僕には分かりません。
でも共通認識というかお互いルールを合わせて行うと他人と比較ができますよね。こんな時便利なのがパワーリフティング。スクワットだとヒップジョイントの大腿部上面がはっきりと膝の上面より低くなるまでしゃがんで膝を完全に伸ばしまっすぐに立つ(もっと細かいですけど)としっかりルールがあって、他人と同じ評価軸で比較して競える。記録を数字で表せるから自分の成長が明確に分かる。
■山田視点だと機能性は分かる
ベストボディやボディビルのようなフィギア競技って審査基準はあるんですけど最終的に審査員の好みじゃないですか。明らかに、ぶっちぎりな人がいたりするけど5位と6位のどっちがいいカラダか山田視点だと判別しかねます。ボディメイクって芸術ですからね。ファッションセンス皆無の私に理解できるわけがない。機能性は分かるので、私服はもっぱら格闘技アパレルブランドのreversalとunderarmour。とりあえず思考停止して人前出るときはreversal着とけばいいだろって思ってます。冠婚葬祭は黒のスーツ着てね。
葛飾北斎とピカソの絵どっちが上とかないでしょ。多くの人間から支持されるとか知名度や201億円で絵が売れたって評価基準にしたらピカソなのでしょうが。パワーは分かりやすさが魅力。ボディビルは好きでよく見ますけど自分が選手として出場する事を想像すると負けた時に結果に納得できなそうです。
■競技としてもですけどパワー3種目が広まるといいですね
もちろん審査員の評価で判定されるって事に納得して出ているんでしょうが、僅差で負けたときに憤りそうな予感。政治的な面が順位に影響するって事も含めて格闘技だろうと何だろうと一緒ですけど。試合で挙げなきゃ記録じゃない、ってのは確かにそうだけど、大会でるのもハードル高いし、アスリートに記録聞いといて「公式記録じゃないでしょ?」 って……。全員がリフター(パワーリフティングの選手)じゃないんだから聞くなよってなりますね。
競技としてもですけどパワー3種目が広まるといいですね。コンパウンド種目で効率よく全身を刺激できるし広い可動域で行うことは筋肥大、ボディメイクにも効果的。各種競技のパフォーマンス向上のベース作りにも傷害予防にも有効なパワー3種。正しいフォームやトレーニング方法はだれにとっても有益。
だけど、いかんせんトレーニング環境やちゃんとBIG3教えられる人が少ないのですよね。フリーウェイトのないジムもあるからなあ。床引き禁止のところが普通だし。実家に土間作って床引きデッドリフトやり込んだ過去。
本格志向の方はパワーのジムいきましょう。長くなりすぎるのでフルギアノーギアの話はまた今度。
とりあえずリフティングしましょう! 本年もよろしくお願いします!
(文:山田崇太郎 )
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