【特別コラム・山田崇太郎さん】ひたすらプロテインについて好きに語ります。【後編】
あんたプロテインやってるだろ？と銭湯で聞かれました山田。
そりゃやってるよ！
まあこの場合質問者のニュアンスとしてプロテイン＝マッチョになる薬ってイメージなんだろうなあ。このプロテインを飲んだら劇的に筋肉付きました！とかソイからホエイにしたから、細マッチョからムキムキになった、とかそこまでのものではないです。所詮食品。でもインチキなプロテインがあるのも事実。 むだけで痩せるプロテインとかムキムキになるとかの誇大広告は置いとくとしてスパイキングって検査法の穴をついたズル賢いというかクソみたいな手法があります。
■プロテインスパイキングとは
プロテインスパイキングとはプロテインにアミノ酸とかクレアチンとか安い窒素化合物を加えてタンパク質量を水増しする事。
要するに成分偽装ですね。
ハイ疑問！
プロテインよりアミノ酸やクレアチンの方が高くないの？プロテインはマツキヨで１キロ５０００円で買えるけど某メーカーのアミノ酸は３０本（一包３，６グラム×３０で１０８ｇ）で５０００円するよ？うん、ボッタくり、、、じゃなくて日本のメーカーだとそうですね。
でも実際はクレアチンなんかは価格競争が進んで品質も高くて価格も安いし、アミノ酸もひとくくりに高い訳ではなく種類によって高いのとか安いのとかあるのです。アラニンとかグリシンとか激安。よく寝れるアミノ酸といわれるグリナとかノ・ミカタとかの主成分ですね。プロテインだけじゃなくてＢＣＡＡ製品とかにも添加されてます。
大手メーカーとかもスパイキングしてたりで訴訟騒ぎになってたりで困ったものです。
スパイキングで訴訟になってるピューリタンズプライドのホエイプロテイン飲んだらクソ甘い。アラニンがたくさん入ってるのでしょう、（アラニンは甘いのです）
じゃあどこ選べばいいの？ってこれはもうブランドの信頼ですよね。あまり相場から理由もなく安いものとかは安かろう悪かろうの理由があるので。
■山田流プロテインの選び方
山田のプロテインの選び方。もうこれは製法と味ですね。基本ホエイまたはミルクプロテイン選択。
昔は混合とか運動後はホエイ即吸収させて、間食はカゼインで持続的にタンパク質を供給、みたいに使い分けてましたが、スローリリースとか考えていくと食品でいいんですよね。食事を摂る時間が無い人なら混合とかも便利だとは思いますが。なので私はほぼホエイ。生物学的利用率が高くて吸収が速いってメリットが大事。トレーニング後に十分な食事がとれないときや二部練習みたいに消化する時間が無い時はミルクプロテインを使うくらいです。
そして日常的に常飲するものですから味は大事。溶けやすさとか。昔マッスル北村さんがプロテイン団子を食べてる、って都市伝説がありました。実際はプロテイン入れ過ぎて水に対しての量が多すぎて溶けなかったプロテインが食べているように見えた事らしいです。プロテインネッシー。ミセルカゼインのプロテインとかサイリウムファイバー添加された混合プロテインの固まりっぷりは一度試して貰いたいです。マッスル北村さんのプロテイン団子が再現できます。飲み物じゃない、完全固形物が出来上がります。
■プロテインの飲み方
結構な人が間違えているプロテインの飲み方。プロテイン飲み方基本マニュアル！シェイカーにプロテインいれてジムに持って行ってトレーニングが終わったら水で溶いて、、、ってこれ間違い。よくプロテインがダマになりませんか？基本シェイカーに入れるのは水→プロテインの順。プロテインは直にシェイカーでなくプロテインをタッパーやジップロックに小分けにして持ち歩くと便利です。
■シェイカーを洗う時の注意点
最近はプロテイン混ぜる用のボールやメッシュが入っているシェイカーもありますね。溶けるのですが手入れが面倒。
シェイカーの口が狭かったりすると底まで洗いにくいので不潔。ペットボトル用などの取っ手がついたブラシとか使わないとダメです。シェイカーの蓋のキャップがしっかりしていないと密閉率が低くて漏れたりするし、これが深いと洗い残しが出ます。私は定期的に１００均で売ってる隙間ブラシか綿棒で落として漂白剤につけておきます。
ダメなのが固いタワシとかで洗ってシェイカーにキズつけちゃうパターン。雑菌溜まりやすくなって臭くなります。そもそもプロテインが菌のエサみたいなものですから。大繁殖。同様の理由でシェイカーは使ったらすぐ洗いましょう。
■プロテインの作り置きは良くない
作り置きも良くないです。タンパク質は筋だけじゃなく菌にとってもご馳走。すぐ腐ります。しかも当たった時のダメージ大。
女性とデートしてる時にシェイカー振ってると引かれるという事を学んだ私。でもプロテインは補給しないと筋肉が激おこぷんぷん丸。女性と筋肉の両方の機嫌を損ねない方法としてペットボトルでプロテインを作った状態にして持ち歩く、というアイデアを採用していました。飲み終えたらペットボトルは捨てられるし完璧、と思っていた冬の私。夏もペットボトルＩＮプロテインをしたら持ち歩いている間に腐ったのでしょう。
口からブチ撒き散らしました。
撒き散らしたのが外だったのが救い。
今はＲＴＤやプロテインバーとか軟弱なアイテムが普及してこんな思いしなくてもマッチョになれていい世の中だなあ。
■プロテイン味の山田お勧め
プロテイン味山田お勧めシリーズ。ゴールドジムのホエイプロテインヨーグルト味
ＢＳＮのシンサ６。混合プロテインで糖質とかも入っていますがそれにしても美味い。水で割ってもこんなにミルキー！とか思ってたらドライミルク入ってた。そりゃ濃厚だわ。
ファインラボのメロンやバルクスポーツのストロベリーショートケーキやアルブロンの小豆とかも薄目ですがなかなかです。
変わり種とかもいろいろ試しました。マシュマロ味ってなんだ？と思ったら実際にマシュマロ入ってたのとか。チョコミントとかスモアとかナポリタンとか北風味とか想像力を刺激されるようなのも。でも無難に美味しいものが飲みやすいですね。安定志向。刺激的な女性もいいけどそろそろ落ち着きたい年齢ということでしょうか。
さて割りものも大事。
■プロテインの割り方
熱湯や炭酸でシャカシャカやってごらん。私は過去にやりました。自己責任だよ。ほら爆発したでしょ？
プレーンやバニラなら比較的なんでも合います。オレンジ、パインアップル、グレープフルーツなどでジュース割りにしたらもう最高。
牛乳ももちろん合います。チョコ系ともミルキーなストロベリーやバナナとも良好。ザバスアクアみたいな柑橘類っぽいさっぱりＷＰＩとはあまり合わないですかね。ちょっとゲロっぽくなります。
スポーツドリンクも無難。大抵合います。
溶くものヨーグルト編。ストロベリーやバナナ、バニラは無難。チョコは酸味と合わないですね。麦茶は比較的色々なものと合います。香ばしさがマッチするのですね。プリンに醤油でウニ、みたいな感じかもしれないので期待せず試してみてください。
自分好みの味を探してみるのも楽しいと思います。
プロテイン凍らせてシャーベットにしたり、ミキサーでフルーツ加えてスムージとかプロテインパンケーキとかも作れますが手間を省いた簡便性もプロテインの魅力であると思っているので今回は省略。
さあシェイカー振ってプロテイン飲もうぜ！筋肉に乾杯！
（文・山田崇太郎）
