ネット通じ総立ちか、残り25日で344%突破中!日本キックボクシング選手協会のクラウドファンディングが熱い!
(出典:日本キックボクシング選手協会)
日本キックボクシング選手協会は、キックボクサーのための組織です。 選手とジム及びイベント主催者がより良い関係となり、キックボクシングが発展していくことを目指し、選手からの相談への対応をメインとして活動しています。 継続的な活動のため、法人設立資金と運営資金を募集します。
日本のキックボクシング選手達が、より安全に競技に打ち込め、キックボクシング全体が発展するように。と、k-1などで活躍し、一時代を作った元選手、佐藤嘉洋氏を中心とする日本キックボクシング選手協会は、一般社団法人化を目指すべく、クラウドファンディングサイト、キャンプファイアーを通じて支援者を集めている。その支援の勢いは凄まじく、目標金額30万円に対して、支援者は138人。1,03万4,072円(2月3日時点)という、目標金額に対しての達成率が344%という勢いで支援者が集まっている。
■2017年までキックボクシングには選手協会がなかったという衝撃の事実
キックボクシングには、野球やサッカーなどのメジャースポーツとは異なり、選手たちの意見や想いを汲み取って集約し、外部に発信していくための組織、つまり選手協会がありません。そこで、元プロキックボクサーである佐藤嘉洋氏が、内田和利弁護士と水口瑛介弁護士とともに、2017年3月9日に、当協会を立ち上げました。
もともと、キックボクシングには、選手たちの意見や想いを汲み取って集約し、外部に発信していくための組織がなかったという。これは、かなり衝撃的なことである。そこで、2017年3月に組織を立ち上げ、選手達のジムやイベントと行う契約関する悩みやトラブルなどの無償相談を行ってきたのだという。2018年、より健全にキックボクシンを発展させるためには、一般社団法人組織として活動する必要性があるといいう考えにいたり、今回、クラウドファンディング支援者の募集に踏み切っている。
選手とジムの契約内容を明確にする
キックボクシングのプロ選手は、試合をするに当たってファイトマネーの取り分や、所属先を移籍する際の費用などに関して、所属ジムと契約を交わすことになる。
しかしキックボクシングでは契約に対する意識付けがまだ高くはなく、内容を精査せずに契約を結ぶことで、後に予期せぬトラブルが生じることもある。キックボクシングでは契約内容について、当事者同士の信頼関係によって成り立っている部分が多い。それゆえに関係がこじれるとトラブルになりがちだ。(引用:https://queel.me/articles/1447)
日本キックボクシング協会の活動内容は素晴らしいと言える。まだ契約や法的な知識がない選手達に、契約書内容のチェックの仕方や、内容変更などをアドバイス。組織には、賛同してくれた内田和利弁護士と水口瑛介弁護士がおり、アドバイスの質も信頼できる。
また、選手協会は相談者の匿名性を遵守し、誰が加入しているかの情報すらも一切オープンにしないという、とても安全なスタンスで運営している。また、選手だけでなくすべての立場を考えて、ジム、イベント興行側ともに密にコミュニケーションをとっているという。
ネットを通じての支援のため、その支援者の姿は見えないが、きっとスマホやパソコンの前では総立ちとなり、「オォ!!!!!!」と熱気ある声が、上がっていることだろう。どこまで、支援の熱気は伸びるのか。募集最後の1日まで注目したい。
佐藤嘉洋 「悩める男子に捧げる 1001のローキック」(2013/03/15)
2008年に行われた、k-1 world maxの準々決勝、ブアカーオ戦。佐藤嘉洋氏(選手時代)は順当に負けるだろうと、期待されていなかった試合での出来事。3ラウンドに逆転のダウンを決めた。そのとき会場にいたお客さん達は、その番狂わせに震え、総立ちしていたという。佐藤氏は当時「なんだこれは」と呆然としたと2013年の動画で語っている。クラウドファンディングで行われている現象は、その時の再来なのかもしれない。
(文・編集部)