「パルクールの技が必要不可欠」CGではなくリアル筋肉でアクションを作り上げた映画『アサシン クリード』公開

 3月3日(金)、ミステリー・アクション映画『アサシン クリード』が全国公開された。これはアクションゲームをハリウッドが実写化した作品であり、ゲームと同じ世界観・設定を表現している。遺伝子操作によって、アサシンとして活躍した祖先の記憶を呼び覚まされた男が、歴史に隠された真実に挑むストーリーである。注目すべきは、昨今、CGが使われる作品が増えている中、リアル筋肉でアクションシーンが作られている点だ。その為に必要となったのは、パルクールの技術(動き)だったとジャスティン・カーゼル監督は語っている。

 

■重力に逆らうかのような華麗な動き「パルクール」

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 パルクールとは、重力に逆らうかのような華麗な動き、日常の環境(壁や地形など)を利用して身体能力を引き出して追求する方法。走る・跳ぶ・登るなどの動作を複合的に実践する事で、生活やスポーツに必要なすべての能力を鍛えて行くことができる。その姿を見れば「忍者の動きだ!」 と声を上げてしまうほどの華麗さなのだ。

 

■「アサシンとしてパルクールの動きが取り入れられている」

本作を実写映画化にあたり、ジャスティン・カーゼル監督はゲームのアクションを現実世界に置き換えることに重きを置き、「アサシンたちの能力を表現するにはパルクールの技が必要不可欠だと判断した」と振り返る。

(引用:https://www.famitsu.com/news/201703/02127736.html

 

 パルクールは動きを規定するルールは無いため、競技ではなく自主的な運動として実践される。パルクールを一種の哲学だと捉えるものもいれば、芸術と「パフォーマンスアート」などと捉える人も多くいるため、エクストリームスポーツのみとして定義はされてはいない。

 

■日本を代表する、世界トップレベルのパルクールパフォーマー・ZEN氏も本作品についてコメント

 「ワイヤーCGで撮影されたシーンは重力に反していたり、とても体が耐えられない動きだったりと無理のある動きになりますから、どうしても違和感があります。そういった違和感は、僕ら専門分野の人でなくても直感的にわかってしまうと思うんです」とCGが多様される時代に生身で演じることの意味について語る。

 「スタントマンや僕らのようなパルクールのプレイヤーは、普段から体のことを考えてトレーニングしています。生のアクションは、観ていて違和感を感じないと思いますし、パルクールの演技を多くの人に観てもらえるというのは、すごく嬉しいです。貴重な機会だと思います。」

(引用:https://www.famitsu.com/news/201703/02127736.html)

 

 この作品は日本を代表するパルクールパフォーマー・ZEN氏も観ており、的確にコメントしている。自ら体(筋肉)のことを考えてトレーニングしているZEN氏だからこそ「ワイヤーCGで撮影されたシーンは重力に反していたり、無理のある動きになる為、どうしても違和感がある」という部分の説得力は絶大である。

 

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 筋肉のみでここまでのアクションが出来るのかと衝撃を受け、パルクールで体を鍛える事を目指す人が増えそうなほどの気合の入った作品だ。

 

■高さ38mからのワイヤーなしダイブ!映画『アサシン クリード』メイキング映像

(文・編集部)

 

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