【相撲に挑む】藪岡和孝(18歳)デッドリフト230kg「僕は勉強も苦手で体力しかない。力(筋肉)が強い人がてっぺんに立てる」

 相撲界に筋肉猛者が入門した。藪岡和孝さん(18歳)は、昨夏に甲子園出場を果たし大阪大会から旋風を巻き起こした大阪偕星学園野球部出身の元高校球児。相撲経験はなかったが筋肉の素質によりスカウトされた。野球部ではレギュラーではなかったものの、大阪偕星学園という強豪校で鍛え上げてきた肉体はベンチプレス90キロ、デッドリフトは230キロ。大相撲の元大関雅山の二子山親方(39歳)は12月14日、藤島部屋で内弟子の入門会見を行っている。

 

■二子山親方、2人目の内弟子は元高校球児!“ど根性”で未経験の相撲に挑戦 

 将来的に藤島部屋から独立する意向を示している二子山親方が今回スカウトしたのは元高校球児だ。藪岡さんは全国一の激戦区・大阪を制して昨夏の甲子園に初出場した大阪偕星学園の野球部出身。(中略)「僕は勉強も苦手で体力しかない。相撲は階級制がなく、力が強い人がてっぺんに立てるのが魅力だった」。3年間レギュラーにはなれなかったが、日付が変わるまでバットを振り続ける猛練習が特色の同高で培ったど根性”を武器に、未経験の相撲に挑む決断を下した。

(引用:http://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20161214-OHT1T50063.html )

 

 この筋肉スカウト実現には大きな理由がある。スポーツ庁は今年の10月にアスリート発掘の支援強化として、全国に17万人いる高校球児を他競技にスカウトするプランを披露してきた。全国にはレギュラーになれず、試合に出ることなく競技を終える事になる選手が大勢いる。また、たとえレギュラーとして試合で活躍したとしても、プロや大学、社会人で競技を続ける者はごくわずかという現実がある。鍛え上げた筋肉を他の競技世界で輝けるチャンスを。二子山親方もこの案に同調し、藪岡和孝さんのスカウト実現へつながったという。

(参考:五輪有望選手を高校球児から発掘「鈴木プラン」は奏功するか

藪岡和孝さんは来年初場所(1月8日初日・両国国技館)で初土俵を踏む予定となっている。

 

(文・編集部)

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