【高校サッカー選手権】初優勝した青森山田の”筋トレブーム”「本気で勝ちたいなら体を作らないといけない」

青森山田では「筋トレ」がブーム!? 計画的なフィジカル強化がもたらした初優勝

リーグ戦とリーグ戦の合間であっても、筋力トレーニングのメニューをしっかり組んで実践していることを知ると、「コンディショニングを言い訳にしていた。本気で勝ちたいなら体を作らないといけない」と思い直し、練習の方針に修正を加えた

(引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170109-00000102-spnavi-socc)

 高校サッカー選手権95回大会は5-0で青森山田(青森)が前橋育英(群馬)を下し初優勝した。この大会を通じて際立っていたのは青森山田の選手たちのフィジカル的な能力の高さ、ガタイの良さであったとの声が広がっている。特にFWの鳴海彰人選手(3年)にいたっては、ゴツイという印象を観客にも与えてきた1人。黒田監督が「何か筋トレがブームみたいになっていった」と語るほど、シーズンを通した体作りに取り組んできた事が明らかになっている。

 

■「何か筋トレがブームみたいになっていった」(黒田監督)

短期的にはリーグ戦のパフォーマンスに悪影響が出る可能性もあったが、選手側も意欲的に取り組んだことで「何か筋トレがブームみたいになっていった」(黒田監督)と、徐々にポジティブな効果を生み出していった。

 過去の青森山田は、日曜日に試合がある場合、翌日の月曜日にはクールダウン中心のメニューにしていたという。しかし、福岡県の超強豪、東福岡の選手たちの体を見た黒田監督は、その違いと差に衝撃を受けた。同校の志波芳則総監督に質問すると、リーグ戦とリーグ戦の合間であっても、東福岡の選手達は筋力トレーニングのメニューをしっかり実践しているを知ることになる。これをきっかけに、サッカーのスケジュールや競技性でも体は強く大きく出来るのだと理解、青森山田も筋力トレーニングを追加するようになったという。もちろんオフ日も設定しつつ、トレーナーの指導を受けながらの筋力アップメニューを各選手に提供した。

 

■筋力トレーニングによって得られた成果は小さなものではなかった

 シーズン中の計画的な筋力トレーニングによって得られた成果は小さなものではなかったとSportsnaviの記事内では触れられている。フィジカルの上にのることで活かされるサッカーの技術力。やはりシッカリした筋力がなければ、これほどまでに青森山田の高いサッカーパフォーマンス、強さは無かったはずだ。

 

選手権を通じて際立った青森山田の決定力

「百戦百打一瞬の心」というモットーを掲げる青森山田・黒田剛監督はシュート練習などを通じて「100本の内の1本と思うな。この1本で終わると思え」と強調してきたと言う。(中略)「とりあえずシュート」という文化が深く根付き、シュートにいってさえすれば(明後日の方向に外れても)「ナイスシュー!」の声が掛かる、多くのチームの日常とはかけ離れた考え方だろう。

(引用:http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201701090001-spnavi

 

 今回大会、注目の1つであった青森山田の決定力には、やはり練習の仕方に秘密があった。黒田剛監督は「この1本で終わると思え」という姿勢でシュート練習を指示していた。この指導方法により、シュート精度へのこだわりが習慣化され、選手自らがどうすればシュートを確実に決められるのだろうかと考えたと思わせる。数少ないチャンス時の決定力、プレーの質は格段に上がる姿勢だ。

 

 優勝が決まった後の1月10日、青森山田の選手達がTVに生出演した際、FW11 鳴海彰人選手がアナウンサーから「一番自信のある筋肉は?」と筋肉について触れられるシーンがある。そこで 鳴海彰人選手は、ボールをキープする為に「腕の筋肉」を強化してきたこと、自信があることを告白。さらに筋持久力を高めるために、2日に1回は、腕立て500回、腹筋700回をこなしていたと語っている。

 

■青森山田高校・TV生出演。筋肉を語るFW11 鳴海彰人選手

 

 

 

(文・編集部)

 

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