【東芝・知念雄】184cm125kgというサイズは世界レベル。ハンマー投げからラグビーへ転向した猛者
ハンマー投げからプロップ!東芝・知念転向2年(2016年1月21日)
ラグビー転向2年で、トップリーグ(TL)の頂点に王手をかけた男がいる。6季ぶりの優勝を目指す東芝のルーキー、プロップの知念雄(25)。陸上のハンマー投げで東京五輪出場を夢見ていたが、運動能力が認められて昨季から練習生として加入した。正式メンバーとなった今季は6試合に出場
(中略)
184センチ、125キロの巨体。父信勝さん(52)は円盤投げで日本王者の経験を持つ。かつて「サラブレッド」と呼ばれた知念は、陸上で鍛え上げた強靱(きょうじん)な足腰で馬車馬のごとく駆け回る。
ハンマー投げ大学王者・知念雄、ラグビーへ転向(2014年5月9日)
オフ期間のトレーニングとして、2012年10月から順大ラグビー部の練習や試合に参加していたところ、ラグビー関係者の目にとまった。「世界を目指そう」との誘いに「第一線でできるのはあと5~10年。精いっぱいできる種目を選ぼう」と新たな挑戦を決断した。
■184cm125kgというサイズは世界レベル
すごい選手がいるものですね。。ラグビー選手は、だいたい高校生くらいまでにはラグビーを経験します。その中で、大学院を出てからラグビーを始め、そのスタートがトップリーグで優勝を争えるチーム。そのようなチームに入る事すら難しいのだから、いかに知念選手の持ち合わせた身体能力が高いかが想像できる。ポジションはプロップ。プロップとはスクラムの先頭で組むポジション。スクラムの要である。184cm125kgというサイズは世界レベルで遜色ない。
■スクラムには上手さ、駆け引きなども必要
だが、スクラムには純粋なパワーだけではなく、上手さ、駆け引きなども必要であり経験でしか得られないもの(技術)がある。「そこでプロップの選手に勝つのは難しいのでフィールドプレイで勝負したい」とラグビーマガジンの取材に答えていた。ハンマー投げの選手は瞬発力が命。いってみれば、デカイ体にバネのようなしなやかさがある。プロップというポジションで、フィールドプレイで当たって、走って、目立つ選手は試合を観ていてもすごさが伝わりやすいので注目していきたい。
(文・菊竹 祥平)