「筋力」は現役時代の持ち越しが期待できる!金メダリスト含む約100名の身体能力を計測
(出典:http://www.tokyo-np.co.jp/)
東京五輪元選手も加齢ダメージ 体力半世紀追跡調査
1964年東京五輪重量挙げ金メダリストの三宅義信氏(77)ら同五輪の日本代表選手の健康と体力を半世紀にわたって追跡する日本体育協会の調査で6日、厳しい練習で鍛えた元アスリートでも、加齢によって同年代の一般人の平均値よりも劣る項目が出てくるなど興味深い傾向が明らかになった。調査は国立スポーツ科学センター(JISS)と共に実施した。
(引用:http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201705/CK2017050602000214.html)
半世紀に渡る1964年東京五輪代表選手を対象とした日本体育協会の調査によると、厳しい練習で肉体を鍛え上げたトップアスリートでも、加齢によって同年代の一般人の平均値より劣る項目があることが明らかになった。男子選手は同年代の一般人と比較して筋力(握力)で上回るが、平衡性(バランス感覚)や柔軟性では一部劣る傾向が出という分析結果になったという。この調査は国立スポーツ科学センター(JISS)と共に実施。
■高齢になった元トップアスリートを含む約100名の身体能力を計測
昨年11月の最新の測定には体操男子の早田卓次氏(76)やバレーボール女子の井戸川(旧姓谷田)絹子さん(77)らの金メダリストのほか、男子マラソン8位の君原健二氏(76)ら約100人が参加。握力やバランス能力をはじめ歩行速度や運動習慣、骨密度、血液検査、歯の状態などをチェックした。調査した元五輪代表選手の平均年齢は男子76・1歳、女子73・9歳だった。
(引用:http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201705/)
調査した元五輪代表選手の平均年齢は男子76.1歳、女子73.9歳。握力やバランス能力をはじめ歩行速度や運動習慣、骨密度、血液検査、歯の状態などをチェックした。この調査は、もともとスポーツ医科学を研究する国際団体が国際オリンピック委員会(IOC)などに1964年東京五輪代表選手の健康、体力の継続的な調査を呼び掛け始まったという。
しかし、当初は参加が23カ国であったものの、68年メキシコ五輪からは参加国が激減してしまい、現在は日本だけで調査が続いている。体力測定だけでなく、骨密度、血液、歯の検査などを4年に1度行っており、IOCは「世界でも類を見ない調査」とし、元トップ選手たちの健康状態や体力が、加齢に伴ってどんな変化が出るのかを知る調査として注目されている。
■国際会議で研究の成果を公表する方針
高齢化社会を見据え「生涯スポーツの指針になる」としてデータを収集してきた日本体協とJISSは、2020年東京五輪・パラリンピックに合わせ、国際会議で研究の成果を公表する方針。年齢別の大会に出場するなど現在も競技に取り組む三宅氏は「データの蓄積はスポーツで健康社会の実現を目指す上で励みになる。東京五輪で世界に研究成果の集大成を示してほしい」と期待した。
(引用:http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201705/)
この研究データは国際会議で公表されるという。徐々に、若いうちに筋トレをしておくことは、高齢になった際でも生命体として優位である事が世界に浸透していくだろう。優位とはたとえば、手すりに捕まって階段を降りる時だ。握力が足りなくては手すりを上手く握る事ができず、上手く降りれない。場合によっては転んで怪我をしてしまうかもしれない。しかし、過去に鍛えてきた筋肉があれば、ナチュラルに力があり上手く握れる。「筋肉は裏切らないとは。このことか!優位!」 と70歳を超えても叫んでしまう。そんな瞬間は必ずやって来るはずだ。
また、柔軟性やバランス感覚を鍛えるトレーニングは継続性が必要であるものの、一般的に鍛える機会は足りていないと思える。今後ニーズが高まれば、ジムや自治体などでバランス強化が行える機会は増えていくのではないだろうか。
(文・編集部)