【特別コラム・山田崇太郎さん】グラップリング上達のコツ「スパーリングでやりたい技が極まらない」最初はこの3つが大事

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(左:長谷川賢選手 中央:レフリー 右:山田崇太郎)

 

 「筋肉バカ」、だと筋肉に対して一途な感じがしますが「バカ筋肉」だと頭の悪い筋肉ってDISられてるような気がしますよね、しませんか? どうも筋肉バカドットコムをご覧の皆様こんにちは。先日DEEPメガトン級王者の長谷川賢選手とエキシビジョンにてドラゴンボールの戦闘服着て試合したよ、リアルナッパ山田崇太郎です。

 

 ドラゴンボール知らない世代とかいてやや滑り気味だったのは秘密。試合後のマイクも「グリーンスムージー飲んでる意識高いやつ、プロテイン飲め!」とわけわからん事喋って駄々滑りムードは持ち直せず、せめて観客の皆様に役立つ情報をと「風邪予防にはうがい手洗いグルタミン!」と最後まで苦笑失笑でしくじり先生でした。

 

■読者さんがグラップリング(組み技と関節技)している前提で話し進みます

 さて、みなさんマットの上でゴロゴロしてますか? すでにグラップリングの試合に出場してみた筋肉バカもいらっしゃいますかね? 小規模な柔術大会だと市民体育館で開催されることもしばしば。畳の上で普段のマットと同じ感覚でタックル入って膝ズル剥けたりしてますか? 膝サポ必須。スパーリングで先輩からの抑え込みの洗礼も過ぎそろそろ寝技が楽しくなってきた頃でしょう。

 

そんな時期に生じる悩みがあります。

 

スパーリングでやりたい技が極まらない

 

 極まるコツというか練習の姿勢で上達のスピードはだいぶ変わります。そりゃ対人競技ですから相手あってのものですし、思った通りに相手が反応するわけじゃないです。駆け引き大事。でも上達の近道はあります。
腕十字を例に考えてみましょう。

 5分間のスパーリングの中で互角程度の相手であれば腕十字を狙える瞬間ってせいぜい1,2回程度。
とすると60分通しでスパーリングを行っても20回前後しか腕十字の練習ができないわけです。

 

■最初に大事な3つ

最初の段階では

1 まず技の仕組みを理解 

2 正しい手順を理解

3 技をスムーズに行えるようにする

この3つが大事です。

 

 なので効率的に技を習得するためには打ち込み練習がオススメ。いや嫌いな方も多くいるのは分かります。指導者あるあるで「テクニック指導で形を指導して反復しましょう」と生徒に促しても打ち込み数回やっただけで、もうわかったから次の技教えてくださいよ、的なの。いやそんな簡単に技は身につかないしとりあえず形も出来てないからもうちょっとやりましょうよ。1時間やれ、とか言っているわけでもなく、せいぜい数分ですよ。

 

■あわよくば的に強くなれるんじゃないかって期待

 まあ楽しみたいスタンスの方もいるのでそれは酷なのはわかりますが。でもそういう人もあわよくば的に強くなれるんじゃないかって期待はしているのですよね。ライバルに差をつけたかったら打ち込みトライ! 技だって表面だけじゃなく理解して身についたらもっと面白くなりますよ。 打ち込みであれば5分でも腕十字を50回は行えるでしょう。スパーリングと比較すると1時間を超える量になります。

 最初は数。でも正しい形、という前提があるのでちゃんと指導者に見てもらいましょう。間違っていると修正って大変です。

 

■次の段階では不確定要素のあるスパーリング

 形が見についたら次の段階では不確定要素のあるスパーリングで技を練り込みます。試合や練習では決まった通りに相手が動いてくれるわけではないので対応力を高めていきましょう。そのためには色々な相手に技を仕掛けて相手の対応を学ぶことも大事。同じ相手だと単調な展開になって変化に乏しい。こう来たらこう返す、傾向と対策同様、過去問も1年分だけじゃ不安じゃないですか?

 

■判断しながら自ら状況を作っていく

 判断力もカギ。相手のディフェンスに対してAがダメならB、といったように連絡技の選択することも必要。オモプラッタを仕掛けた時上体を起こしてディフェンスしてくる相手に三角締めみたいな。自分の得意な形にはめられるのが強い選手。相手がこうしてくれたらいいな、って期待しないで自分からその状況を作っていきましょう。打ち込みで練度を高めスパーリングで精度を高めていく、その次は?

 

YES、ケトルベルです。

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(参考:立ち上がれニッポン!ターキッシュゲットアップ(TGU)

 

(文・山田崇太郎)

 

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