【モニターレビュー】注目せずにいられるか!筋肉の量や質を左右部位別に計測する体組成計「インナースキャンデュアル RD-800」を使ってみた

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 さて、今回皆さんにご紹介するのは株式会社タニタが製造・販売している“デュアルタイプ体組成計インナースキャンデュアル RD-800”だ。すでに筆者は興奮している。理由は、これが「筋質(筋肉の質)」について考えられているからである。世界で初めての部位別(両腕・両脚)筋質計測を実現し、筋肉の質を指標化した「筋質点数」として表示できる体組成計なのだという。

(参考:【家庭用では世界初】タニタ、筋肉部位ごとの「筋質」を点数評価!約26項目を測定する体組成計「インナースキャンデュアル RD-800」を11月11日に発売 )

 

■「筋質点数を知ることでトレーニング方法が変わった」

 まず、実際にタニタ広報課に問い合わせたところ、タニタでは多くのアスリートにモニターになってもらいRD-800を提供しているが、ほとんどのアスリートから「筋質点数を知ることでトレーニング方法が変わった」という感想を得ている、とのことだ。

 

こんなの・・・

 

注目せずにいられるか!

 

 体組成計とは、体重はもちろんのこと、体脂肪率や筋肉量など体の組成を数値で分析することができる機器である。ほとんどのジムには業務用のものが置いてあり、最近では健康的な生活を維持するため家庭用の体組成計を自宅で使っている人も増えている。そしてこのRD-800、株式会社タニタ様よりレンタルさせていただき実際に使いながら特徴を確認してみたのでお伝えしたい。

 

■詳細な記録が楽。Bluetooth通信でアプリに全て記録される

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 そもそも計測する機器は記録が面倒だと嫌になるものだが、本商品はBluetooth通信機能が搭載されており、計測結果を対応のiPhone・Android端末に転送し、タニタから提供されている対応アプリ「ヘルスプラネット」で全て記録できる。そして記録された体重、体脂肪率、筋肉量、筋質点数などの各項目は、それぞれグラフで閲覧が可能だ。

 

■身体機能の低下は“筋肉量”だけでなく“筋質”も重要

 さて、筋肉の質を指標化した「筋質点数」を計測できる機能が新たに備わっている点は、本商品の最も大きな特徴。タニタによると、筋力の衰えや身体機能の低下には筋肉量だけでなく筋質の影響もあり、両者は年齢とともに低下していくが、筋質に関しては定期的な運動やトレーニングにより変化が現れやすいとのこと。また、筋肉量が増えにくい中高年の方や女性においても、同様に筋質は変化が現れやすいとのことだ。

 

 からだの変化を手書きのノートなどの手帳に記している人もまだまだ多いと思うが、RD-800ならアプリと連携できるので時間的な手間が省ける上、何倍も詳細な管理が一瞬でできるようになる。筋肉の部位別のスコアがレーダーチャートにて一目で確認できるのは非常にシンプルで良いと感じた。

 

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■計測や分析精度が高い理由はデュアル周波数

 RD-800は医療機関や研究施設などで使用されているプロ仕様の体組織計と同様に、「高周波」と「低周波」のふたつの周波数で計測しているとのこと。部位別にはかれる家庭用の体組成計にこの技術を採用したのはタニタが世界で初めてとのことだ。

 

■「脈拍測定機能」を搭載

 また、タニタの体組成計では初めてとなる脈拍の測定機能が搭載されており、アプリ「ヘルスプラネット」を利用すると、体組成計で測定した平常時の脈拍から“運動時目標脈拍数”も自動的に算出される。この運動時目標脈拍数はトレーニング強度や内容などを考える際には参考になる。

 

計測できる項目数がタニタ史上最多の26項目

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 その他、1000人以上のアスリートデータと筋肉の質やつき方のバランスを比較し、どれくらいアスリートの筋肉特性に近いかを4つのタイプ(Beginner / Amateur / Semi Athlete / Pro Athlete)に分けて判定する“MBA(My Body Analyzer)判定”や体水分率、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、推定骨量など、計測できる項目数がタニタ史上最多の26項目になっている。

 

■Vピタ機能が地味に嬉しいぞ!

 地味に嬉しいのが、グリップを握って乗るだけで本商品に登録されている人の中から測定者を認識する“Vピタ機能”。この機能のおかげでユーザーが複数いる家族や共同利用者がいる部活やサークルなどであっても毎回計測するユーザーを選ぶ必要がなく、手間が省ける。こういう部分は非常に嬉しい。

 

■筋質を向上させるための知識がある人にはメリットが大きい商品

 今回使ってみた感想だが、アスリートやトレーナーであれば筋質を向上させるための知識は豊富にあり個々に適したトレーニング方法を見つけ実践することができるため、RD-800により筋質点数を把握できるメリットは大きそうだ。しかしながら、アスリートではない、特にトレーニングビギナーの一般人にとってはどうかと考えると、トレーニングビギナーにとっては自身に合ったトレーニング方法を見つける壁は高く、また筋質という概念にもあまり馴染みがないと思われるので筋質点数を計測することのメリットは薄まるかもしれない。

 

 そうした観点から、本商品はアスリートやトレーナーが身近にいる人にとっては画期的な商品であるのに対し、トレーニングビギナーの一般人にとっては使いこなすのは容易ではないかもれない。とはいえ、筋肉の変化を確認することは楽しいもの。目に見えて分かる筋肥大だけではなく、筋肉左右差など、今まで改善が必要でもなかなか見えなかった筋肉の“質”の変化が可視化されるのは、トレーニー心を確実にくすぐり、強化や改善が捗る。

 

おや?

 

 だとすれば……、この筋質を追い求める習慣を手に入れたとすれば、そもそもトレーニーレベルに関わらず自然と知識も筋肉も自発的にレベルアップするのではないだろうか。「○○のトレーニングをしたら筋質上がったんですよ」などと、ジム仲間やトレーナーとの会話も盛り上がる可能性も。そう考えると、トレーニングビギナーの一般人にとってもかなり秀逸な商品だと言える。

 

 本商品のメーカー希望小売価格はオープン価格となっているが、Amazonや楽天市場、家電量販店では5万円台で販売されている。是非参考にして欲しい。

 

(取材・文: Steven Lee)

 

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