プロレスラー三富政行「電車でプロテイン飲んでいた」残業100時間以上、どうしたら激務でもジムに通えるか

001 104 - プロレスラー三富政行「電車でプロテイン飲んでいた」残業100時間以上、どうしたら激務でもジムに通えるか

公式ブログ:三富政行オフィシャルブログ

参考:博報堂を辞め、プロレスに挑む男が見た現実

元博報堂のプロレスラー三富政行、プロレスをしてない時は「心の息ができなかった」

仕事は過酷でも、プロレスへ向かう気持ちが三富の救いになっていた。「プロレスをしてない時の自分は本当に廃人でしかなかったというか。空っぽです。もう息ができない、心の息ができなかったというのがありました。プロレスより全然痛かったです」と振り返る。

(引用:http://www.crank-in.net/kininaru/special/33896)

 

 「めちゃくちゃ忙しくても週5日ジムに通っていました」と語るのは、プロレスラー三富政行選手(27歳)だ。ブラックな労働環境に厳しい目が向けられている昨今だが、三富政行選手は過去、平日は会社員として激務の中で筋肉を鍛えつつ、土日はプロレスラーとして活動するという超ハイブリッドワークをこなしてきた貴重な経験を持つ。大学卒業後、博報堂の社員としてハードな生活を送っていた頃の生活スタイルは、睡眠時間2、3時間、残業100時間以上、朝9時出社というものであった。

 いったいどうしたらその中でジムに通い、プロレスラーとしての筋肉を維持できるというのか。仕事が忙しく筋肉を強化するタイミングの確保に悩んでいるトレーニーは多い。その工夫について話を伺うことが出来た。

 

■飲みの付き合い、2時間仮眠でアルコールを抜きトレーニング

 「仕事は流通クライアントの営業をしていました。外回りが半々で制作スタジオなどを回ったりするという感じです。もちろん仕事上の飲みの付き合いもあり、そのときの流れは、酒を飲む→2時間仮眠→アルコール抜く→30分トレーニング→快眠というルーティンを行っていました」酒を飲んで2時間の仮眠でキチッと起きられる能力は凄まじい。当時の仕事が終わるのは早くても10時、場合によっては深夜だったとのこと。そこからジムへ通っていたのだろうか?

 

■トレーニングメニューを脳内でも整理、近くのジムに朝かランチタイムに短時間で通う

 「夜中の移動はタクシー代がかかるので、朝に原宿ゴールドジムに通うか、ランチタイムに表参道ゴールドジムに通うことにしていました。移動中にトレーニングメニューを脳内でも整理し、着替えてからどのマシンに行くかなどすべての順序など短時間で行えるように正確にシミュレーションします。電車内ではプロテイン飲んでいました」

 

 なんと、ゴールドジムのマスター会員になり全国のジムでトレーニングできるようにすることで、効率的に職場や現場に近いジムに向かえるようにしていたという。また、朝やランチタイムの短い時間にジムでトレーニングが行えるようメニューや着替えからのマシン移動のシミュレーションを移動中に行い、同時にプロテインの摂取や食事も移動中に完結させていたという。当時23歳であった三富政行選手、凄い。一切の無駄がない!

 

■「プロとしての筋肉の価値」を知らない人からの悪イジリにも負けない

 しかし、自分だけではどうにもならない問題もあったという。鍛え上げた筋肉に対してのディスリスペクト問題だ。職場の一部の上司などがやたら筋肉に突っ込んできたというのだ。

 

 「(筋肉を見ながら)何キロあげるの? と嫌な感じでしつこく何度も聞かれ、あぁベンチプレスだろうなと思いつつも、なんの種目ですか? デットリフトですか? とわざと笑顔で返した事もあります」「飲み会で腕相撲やれと言われる事もあるのですが、僕、プロレスのリングに上がっているのでフィーが発生しますよ。と答え断りました。もしも怪我したらプロとしてまずいので……。」

 

■自分の筋肉のためだけではなく、大切な人達を守るため

 筋肉について聞いてくる相手がトレーニングに興味があるという姿勢ならばプロとして答える気になるものだが、筋肉に限らず、本人が情熱を持ち大切にしているものに対して、リスペクトもなく雑に扱おうとしてくる相手であれば、まっとうに対応することは拒否せざるを得ない。それは、自分の筋肉のためだけではなく、プロレスのお客さんなど筋肉に関わる大切な人たちを守るためでもある。なにかと面倒くさい絡みが多い職場は決して少なくないが、新入社員という立場でもあったプロレスラー三富政行選手が筋肉を大切に育てていくのは至難の業だったに違いない。

 

■プロレスやトレーニングの魅力を発信する三富政行選手

 

 現在は、プロレスラーとして全国を多忙に飛び回っている三富政行選手。最後に今後の抱負を伺うと、1月2日に実家で見つけた昔の写真と現在とのビフォーアフター がTwitterで話題になっており、今後はプロレスラーとして活動しながら、プロレスラーならではの筋肉エピソードや自身が知る面白情報を、メディアサイトやSNSなどで発信していくとのことだ。激務から這い上がってきた、プロレスラー三富政行選手の経験は貴重だ。筋肉バカドットコムは今後も三富選手の活動を追っていきたい。

 

(文・遠藤大次郎 写真・筋肉バカドットコム)

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