【ラグビー】リーチマイケル選手、190cm 105kg「相手に負けない体」にする為、練習が終わると夜の11時まで毎日ウエイトトレーニング
リーチマイケル選手 190cm 105kg。日本のトップリーグの東芝ブレイブルーパスと、世界最高峰のスーパーラグビーのチーフスに所属する日本代表選手である。今回は、リーチ選手のタックルの凄さが分かる動画1つと「相手に負けない体」を作ってきた努力を紹介したい。
■世界一のチーム、ニュージーランド代表でもレギュラーになれると言わている
スーパーラグビーにおいて、日本のサンウルブズ以外のチームでプレーする選手(五郎丸選手や田中選手など)が、レギュラー争いで苦戦する中、リーチ選手はレギュラーを勝ち取り、世界一のナショナルチーム、現ニュージーランド代表のサム・ケイン選手にして「ニュージーランド代表でレギュラーになれる」と言わせる選手だ。
■1t近くの「タックル」、普通の人がくらうとこんな感じになる
リーチ選手のポジションはフランカーである。 フランカーに一番要求されるのは、“タックル”だ。 タックルは、ボールを持って向かって来る相手に、上半身(肩から首の辺りや胸)をぶつけ相手を倒す、ラグビーの醍醐味の一つだ。
このタックルは、「勇気」が必要である。 なぜなら、タックルする時の衝撃は1t近くにもなる。 この1tの衝撃をわかりやすく言うなら、「人間が60~70cmくらいの高さから落下した時(体重差があるが)」の衝撃という。 タックルに置き換えるなら、「60~70cmの高さから、頭からダイブし、上半身で着地する」という事だ。
ラグビーをやっていた私自身が想像してみたが、確かにそれくらいの衝撃と勇気がいるだろう。 しかもラグビーは、1試合80分間走り回り、平均で10~15回タックルをする。そのタックルの衝撃は・・・、 普通の人がくらうとこんな感じになる。
2015年11月9日(月)放送の特別番組「くりぃむしちゅーの!THE☆レジェンド2015秋」(日本テレビ系)にラグビーW杯の日本代表メンバー5名が出演し、出川哲朗が主将・リーチマイケルのタックルを受けた。
おびえる出川。
リーチ選手が走りこむ。
タックル直撃!!
一瞬で出川は収録画面の端へと吹き飛んでしまった。
■「お前はバカか!」出川タックル体験 リーチマイケルのタックル
今季のスーパーラグビーでのタックル成功率は、実に94%を誇る。自身に向かって来た選手を94%で止めているという事だ。 リーチ選手を前にしたら、ほぼ抜けない。 なぜリーチ選手は、勇気を持ってタックルに行き、ことごとく相手を倒せるのか。 それには、しっかりとした裏付けがある。 「相手に負けない体」を作っているからだ。
■ 「相手に負けない体」へ、来日当時は178cm70kg。
リーチ選手は、高校入学時にニュージーランドから日本にやって来たが、来日当時は、178cm70kg。少し背の高い細身の高校生くらいだ。 スポーツ留学生にしては、気の抜けるサイズだ。予想通り、高校1年の時に試合に出るも、相手チームの留学生にボコボコにやられてしまう。 しかし、その悔しさをバネに奮起し、体を大きくする為にとにかく食事を取り、学校で練習が終わるとジムで夜の11時まで毎日ウエイトトレーニングをやった。大学では、徹底した体作りをしている東海大学へ進学する。
■片方52kgのダンベルでダンベルベンチプレス
大学でもさらなる努力を重ね、今の体格を形成。 昨年、テレビでウエイトトレーニングのシーンを見たが、片方52kgのダンベルでダンベルベンチプレスをやっていた。現在にいたるまで粘り強く努力を重ね強靭な肉体となり、念願の日本代表入り。2015年のワールドカップではキャプテンとして精神的にもチームを引っ張り、タックルで体を張り続けたフランカー、リーチマイケル選手は日本が誇れる努力の漢だ。
(文・菊竹 祥平)
実業之日本社
売り上げランキング: 172,804