【特別コラム・山田崇太郎さん】長期にわたる水抜きはNG、格闘技の試合で筋肉のお披露目をしてきました
(出典:【ZST.52】 ギャラリー 第7試合~メインイベント)
【メインイベント】第五代ウェルター級王者決定戦/77.1kg以下契約 (5分3ラウンド)
○山田崇太郎(GSA/総合格闘技津田沼道場) vs カン・ジョンミン(韓国/東天山mos mma) ×
(1R 2分29秒 フロントチョーク)
山田崇太郎が、第五代ウェルター級王者となる。(引用:http://zst.jp/7329)
筋肉バカのみなさまこんにちは、先日リングの上でコンテスト、じゃなくて格闘技の試合で筋肉のお披露目をしてきました山田です。ウェイトベルトじゃなくてチャンピオンベルトを巻きましたよ。
今回はバルクアップ期間を約6カ月、減量期を2カ月で行ったので筋量も仕上がりも過去最高の山田。 格闘技の試合って年間スケジュールで決まってるわけじゃなく興行側からオファーがありこの日この相手でどうですか?といった流れで決まります。
■試合2カ月前から15キロの減量を決断
なので油断して増量期真っ只中だった山田は試合2カ月前の体重92キロ。(普通は興行の年間予定等見て準備しておくものです)リミット15キロオーバーだったので減量間に合うかで試合受けるのためらいました山田。が、まあヤマザップで何とかなるだろう、と1分悩んで決断。楽観的。
■三角筋、大円筋、上腕三頭筋等を意識的に改善
そこからトレーニングと食事制限で体組成改善。有酸素は一切やらずに落としました。といってもスパーリングの実技練習がカーディオ的な要素もあるので試合前は自然と削れます。試合決まってからはパフォーマンス向上の為のトレーニングがメインですが、リングの上での見栄えも考えて今回は身体の幅を意識して三角筋、大円筋、上腕三頭筋等の改善に努めました。
パラレルのプルダウンで大円筋のストレッチ意識したりしっかり三角筋に負荷を乗せて肩の種目やり込みました。今回はボディビルのチャンピオンにカラダチェックしてもらってアドバイス貰ってました。
パフォーマンス云々でなく見た目について、ですよ。
やっぱりそこはその道のプロに聞くのが近道だと思うのです。92キロ時点で腹筋は割れている程度の脂肪の乗り具合だったのでそれなりにバルクアップ成功。
(完全体となった山田入場シーン)
■マナーとして筋肉は欠かせない
強さももちろんですが僕の場合キャラクターとして、人前に出る上でのマナーとして筋肉は欠かせないのです。マッチョな格闘家ってのも自分の商品価値ですから。僕よりマッチョな人は多いですが格闘技が出来るってなるとかなり限られます。ってことで格闘技とマッチョの両立を頑張ってます。
■長期にわたる水抜きはNG
格闘技の減量は二段階構成でまず体脂肪を減らす、そして最後にリミットに目方を合わすために水分で体重調整。最後の作業を水抜きといいます。一時的に脱水状態を作る事で体重を落とし計量をパスします。今回筋肉量が多くなっていたので水抜き楽チンでした。大体4日で10キロ。2日で浮腫み解消して5キロ減、計量前日に5キロ落としてクリアって感じです。
注意しなきゃいけないのはあしたのジョーよろしくの長期にわたる水抜きはNG。身体の負担が大きいし長期間やると体の防衛反応で水分が抜けにくくなり落ちないのです。
■基本練習の段階から試合時の体重になれておくこと
計量パスしたらリカバリー。基本的にプロは試合前日に計量があるので試合まで約24時間あります。そこまでに体調を崩さず体重を戻していきます。単純に水で落とした分は水分を摂れば戻ります。こういう理由から水抜きは有効になります。完全にリミットまで体組成を削って落とすとこのリカバリーが出来なくなります。
僕の場合計量が77.1キロで試合当日は82~85キロくらいです。大体5~8キロ戻しですね。昔は戻し合戦というか重い方が有利って風潮でしたが僕は通常体重に戻すのがコンディション的にベストという判断です。通常体重より軽くてもフワフワして感覚狂いますし重くても疲れます。基本練習の段階から試合時の体重になれておくのがいいでしょう。
計量パスしてリカバリーしたら後はやるだけ!
自分を信じると書いて「自信」ですが
筋信。
私は筋肉を信じて戦いました。
(文:山田崇太郎 写真:ZST、筋肉バカドットコム )
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