YouTubeで研究しベストボディジャパン優勝を目指す!IT会社員の効率的トレーニー生活

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■2016年4月23日(土曜日 19:30~)

Hey My Muscle Poshi君

(場所:千葉県市川市相之川4-18)

 

 近年、「一般的なカッコ良さ」をテーマとした肉体美を競う大会、ベストボディ・ジャパンやフィジークが人気を集め注目されている。2013年頃からTVや雑誌などで大会や出場選手のメディア露出が増え始め、2014年に俳優の金子賢が選手として出場したことで大会の注目度は一気に加速していった。TVなどでその存在を真っ先に知る事になった女性たちは、スマホで写真を撮り、仕事から帰宅した旦那様や彼氏にこう尋ねたに違いない。

 

「ねぇ、ベストボディって知ってる?」

 

 旦那様や彼氏ならばその質問の意味はすぐわかるだろう。「この人たちの筋肉カッコいいよ! セクシー! あなたも愛する私のために鍛えてくれるよね?」である。とは言え、「そ、そうだな、俺もそのうちジム行こうかな……。」とだけ返し明日も仕事に向かうのが精一杯という男性は多いだろう。本能的に、肉体をカッコ良くしたいし体力もつけていきたいと感じているが、会社員としてフルに働きながら肉体美を手に入れるためのトレーニー生活を送るというのがどうにも想像がつかない、という声は多い。それは甘えでもなんでもないし、まして、想像できない行動は実践できないというのは当然のことである。

 

 そんな時、実際に会社員としてフルで働きながらベストボディの優勝を目指している男性トレーニーに話を聞くチャンスが訪れた。男性の名はPoshi君(ニックネーム)。六本木でIT会社員としてフルで働きながらジムに通っており、さらにその合間に同棲している彼女のために料理も作るという。そ、それはドラマの設定ですか? と言いたくなるほどの理想的な会社員トレーニーのリア充モデルケースである。そのトレーニー生活について伺うべく筋肉バカは待ち合わせ場所へと向かった。

 

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Poshi君。20代男性 IT会社員。六本木で働くビジネスマンだ。

 「職場は六本木ヒルズです。平日は会社員として働き、仕事が終わったら基本ジムにいきます。いつもなるべく20時くらいまでには家に帰るようにしています。家には犬がいて、犬にエサをやり、サプリメントを飲んで、サプリメントが体をなじむまでの時間で犬の世話や家事をし、それからジムに行きます」

 

■”ダルいな”と感じた時は、エナジードリングの白いモンスター

 「愛用のサプリは、糖質のサプリとBCAA、クレアチンです。家に帰ったらトレーニング中に飲む用と、トレーニング後に飲む用のサプリメントを準備していきます。朝にトレーニングをする時や、朝体が“ダルいな”と感じた時は、エナジードリンクの白いモンスターを飲んだりします。カロリーがゼロなのと、カルニチンという脂肪燃焼効果のある成分、あとアルギニンが入っていてなんとなくテンション上がる気がします笑。気分がスカっとしない時、炭酸も入っているのでスカッとしますね」

 

■ベストボディを目指すきっかけ

 「昔、格闘技をやっていたのでボディメイクのトレーニング自体は興味があったのですが、仕事の関係で、ジム通いが続かなかったり辞めたりしていました。そんな時、幼稚園の頃から仲の良い友人が、ゴールドジムに入りトレーニングを頑張りだしたのです。体は細いんだけど、筋肉がつき出していて「(筋肉量)抜かれたやべーな」と思いました。それで自分もシッカリとトレーニングをやっていく事にしたのですが、ちゃんとやると変化が出ますね。最初は2日に一回のペースでしたが、しばらくして、ダラダラ続けるだけにならないよう、目標を持った方がいいなと考えてベストボディの大会を目指す事にしました。ボディビルだと自分には人間離れしていて現実味はないんですが、ベストボディはテレビなどで金子賢さん始め、露出しはじめていましたし、友達の友達が千葉県の大会で2位になっていたというのも大きな理由です」

 

■トレーニングしていることを職場でも公言

 「トレーニングしていることを職場で公言しています。会社でもプロテインを飲みますし、3時間に1回食事します。7時にプロテイン、オートミール、ヨーグルト、卵などの朝食、10時から10時30の間には、ビルにあるコンビニで30グラムの炭水化物、卵2個、チーズ1個、アーモンドを買って食べます。13時ごろに肉を食べて、16時ごろにプロテイン、家に帰ってからは筋トレ、トレーニング後に夕食。そういうサイクルの生活をずっとしています。すると、無理に酒を進められたり、ボディメイクに悪い影響を与えるような食事にも誘われなくなり、食事とトレーニングの管理がしやすくなります。ただ、今は減量なので厳しくしていますが、バルク時期はとにかく食べるので、ジャンクなものも食べますよ」

 

 ジムはゴールドジムと、ボディビルの元学生チャンピオンが運営しているスマートフィットというジムの2つに通っているという。ジムの掛け持ちは、技術を貪欲に学ぼうとする格闘家に多い。Poshi君は格闘技をやっていたバックボーンを持っている為、ジム掛け持ちはとても納得がいく。

 

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■トレーニング情報はYoutubeやサイトなどで集め、英語ベースで勉強

 「英語や外国人が好きです。ビックHIDEこと山岸秀匡さんなどはトレーニングについて英語で説明していてかっこいいですね。トレーニングに関する情報は、なるべく訳したものではなく英語で学びたいと思っています。そのため、通勤時間などにアプリの英語サプリ(アフィリンク入れたほうが良いです)などで英語を勉強しています。YouTubeでシュワちゃん2世と呼ばれているCALUM VON MOGER (カラム・ヴォン・モガー)、ロドニー・レイザーなどの動画が好きで良く見ています」

 

Poshi君は自らのボディメイクに関するブログHey My Muscleも運営している。その辺の話も伺った。

 

■Hey My Muscleというブログ名について

 「本格的なトレーニングを機に、トレーニングや体の変化の記録の意味も込めてブログをやってみようと思っていました。ブログ名は最初はかっこいい名前にしようと思っていました。しかし、「人生は○○」みたいな名前でカッコつけてしまうと、記事もカッコつけたものになってしまいそうで。「自分に厳しく!」みたいな感じになり、読者が「あぁ俺とは違う世界だな」と思ってしまったら、ボディメイクの世界が広がらない。どうしようかと考えていたときに、なかやまきんに君がTVで「おい、おれの筋肉!」と言っていたり、筋肉留学などもしていたりしたのを思い出し、あんなノリをブログ名にできないかなと思いHey My Muscleにしました。おふざけを入れながらも、内容はシッカリしたものを発信したかったんです。とはいえ、忙しくなってくるとなかなか更新できないこともあったりで、無理のない範囲でゆるく更新しています」

 

■同棲している彼女に料理を作る気配り

 「同棲している彼女がいるのですが、ベストボディに向けトレーニングしていることを応援してくれています。休日にデートもしますが、一緒にジムに行くこともありますし、生活のスケジュールはトレーニングが一番最初にあります。食事についてはバルク時期は気にしなくて良いので作ってもらいますが、減量時期はメニューが厳しく決まっているので僕が作りますね。基本は、むね肉。なるべく美味しくなるように試行錯誤しています。その辺のレシピはHeyMyMuscleにもアップしてるので良かったらご覧ください(笑)。ひとつの料理で自分と彼女のふたつ分を作りますが、内容の違いとしては、皮を取るか取らないか、油やみりん、砂糖を入れるか入れないか、その辺で内容を変えてあります」

 

■ポージングは難しい

 「ポーズは筋肉がつったり、痛くなったりするので難しいです。フリーポーズは自由度が高く、芸能人のHGは「フォー!!」と言いながら腰を振ったりしてますよ(笑)。さすがに一般人の僕には無理ですが(笑)。過去大会の動画を見て研究し、自分の筋肉の一番強いところでいきます」

 

■ベストボディ千葉大会に出場

 「筋肉を落とさずに減量すると考えると、1ヶ月で3キロの減量が限界なので、スケジュールを見ながらなんとか合わせていきます。まずは5月1日の千葉県大会に出て自分の現在地や、入賞には何が必要なのか。自分には何があるのか。その辺を見極めて、年内の大会を再度目指したいと思います。自分はまだまだと思っていても、大会の雰囲気を知るというのは大事かなと考えています」

 

この日の取材後、Poshi君は千葉県大会に出場。感想を聞く事ができた。

 

 「結果的には予選敗退でしたが、ポージングや絞り、肌の焼き具合など足りないものはたくさん分かりましたし、トレーニング仲間ができたことでモチベーション上がりましたね。いつもインスタグラムで見かけるだけの人に実際に会えたり、楽しかったです(笑)。やはり明確な目標をもって取り組んでいくほうが自分自身も律されますし、次回は、更に細かく計画を立て、体脂肪率を1桁台に落とし、調整して入賞を目指します。とはいえひとまず結果を出さなきゃ何も言う権利もないので、まずはそれに向けて努力するのみですね」

 

 会社員として平日はフルで働き、愛犬や彼女も大切にし、その中でトレーニングをシッカリと継続するという充実したトレーニー生活。それを可能にするのはこのような生活スタイルなのか、と取材中しきりに感心せざるを得なかった。料理を2種類分作るという思いやりにはビックリしたが、これぞデキる男といったところ。今忙しく働いている会社員でも、行動を効率的に改善する余地はあるはず。それを実行できれば、肉体美を手に入れるチャンスは確実に広がりそうだ。

 

(文・遠藤大次郎 写真・筋肉バカドットコム)

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