【特別コラム・ 澤木一貴さん】「何を目指しているのですか?」筋トレを始めた人が良く言われているであろう一言について
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澤木一貴さんのプロフィール:
SAWAKI GYM :公式HP
SAWAKI GYM :公式Facebookページ
パーソナルトレーナー/adidasファンクショナルトレーニングアンバサダー。1991年にフィットネス業界入りし、整形外科病院トレーナー、専門学校講師を経て、2010年に(株)SAWAKI GYMを創立。新宿区早稲田パーソナルトレーニング・サワキジム 代表
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パーソナルトレーナーの澤木一貴です。フィットネス・・・この場合は筋トレを始めた人が良く言われているであろう、ある一言について検証してみることにします。
「何を目指しているのですか?」
筋トレをしている人で言われたことがない人はいないのではないしょうか。私自身も親に、そんなに筋肉をつけてどうする、と今だに言われ続けています(笑)。健康でしょ!!! と思うのですが、まだ筋トレが色眼鏡で見られてしまうことが多いのでしょうね。
■筋トレは、健康的に生きるためには必要不可欠
現代社会は、科学が発達し、人々の肉体は衰えるように仕組まれています。そこで、特定の動作や筋肉に負荷を掛ける筋トレは、健康的に生きるためには必要不可欠です。また、肉体はファッションでもあるので、自分がなりたいカラダになるための手段としても筋トレしかありません(特定のスポーツ選手のカラダであれば、同じスポーツとそれに関わる練習をすれば近づきます)。
■コンテストに出るための人の回答は明確でしょう
何を目指しているのか・・・スポーツ選手や、ボディビルなどのコンテストに出るための人の回答は明確でしょう。そうでない方の回答、それは前述の「健康のため」で十分ではないかと、私は考えています。「健康のため」とは、いろいろあります。美味しいものをたくさん食べたい人のリセットのため、関節が弱い人の強化のため、いつまでも良いスタイルを保つため、趣味のスポーツを楽しむため、高齢で筋肉減少を防ぐため、etc.
ただ、「健康のため」の方が、「選手やコンテスト」レベルのことをし始め出した途端にケガをすることは良くあります。そして、ケガをしても、筋トレの魔力に侵されて、更にカラダを悪くする。これは避けたほうが良いと思います。
■目標を見失いやすい側面もある
筋トレは、挙上重量の向上が眼に見えて分かるので、当初の目標を見失いやすい側面もあります。
例)①きれいになりたい → ②ベンチプレスの挙上重量を挙げたい → ③肩を痛める><
もしかしたら、このような現象を客観的に悟られてしまい、「何を目指しているのか」となるのかも知れません。
筋トレの目標は変わっていいと思います(ダイエットのためがコンテスト出場のためへ、など)。しかし、時々最初の想いに立ち返ってみると、間違ってしまった場合の軌道修正ができるでしょう。誰かから「何を目指しているのか」と聞かれたときが、その機会かも知れませんね。
「人生を楽しむために筋トレをしています」by 澤木一貴
(文・澤木一貴)