【190㎝以上120㎏以上】圧倒的なフィジカルによって話題をさらった格闘技選手3選
格闘技というジャンルの中で取り上げられるのは、格闘〝技(ぎ)〟という言葉通り、やはりそのテクニックが非常に多い。
だが、そんな格闘技界の中でも、圧倒的なフィジカルによって話題をさらった選手たちが存在する。
今回はそんな格闘〝体(たい)〟ともいうべき選手たちを紹介したい。
まず、日本で一番このタイプで有名になったのが、『野獣』ボブ・サップだろう。
■『野獣』ボブ・サップ196㎝、150㎏
http://www.marines.co.jp/Dynamite! 2002 ノゲイラ vs ボブ・サップ
「筋肉の二世帯住宅!」by古館アナウンサー
元々NFLの選手であったサップは、その196㎝、150㎏という圧倒的なフィジカルを武器に2000年代初頭の格闘技界を席巻。
2002年8月に開催された総合格闘技イベントのPRIDEで、当時ヘビー級王者だったアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを身体能力だけで圧倒し、あわや大金星という善戦。
同年10月にはK-1で、優勝候補の本命とみられていたアーネスト・ホーストを撃破するなどし、当時の格闘技業界では、このサップの大躍進に対して「フィジカルこそが全てなのか!?」という論争が沸き起こるほどであった。
その後、他の選手がサップ対策をしたのか、本人のモチベーションが下がってしまったのか、年を追うごとに戦績は悪化し、現在も外国のイベントなどで細々と活動しているものの、全くインパクトを残していないのが残念だ。
■『白鯨』トム・エリクソン193㎝、133㎏
http://p.twpl.jp/Kevin Randleman vs Tom Erikson (Brazil Open 97)
また、同じく2000年代に活躍した『白鯨』トム・エリクソンもその一人だろう。
193㎝、133㎏と、サップに比べれば若干数値上は劣るものの、常人離れした強靭なフィジカルに加え、
フリースタイルの世界大会で入賞するほどのレスリングの実力を持ったエリクソンは、全盛期には他の選手が対戦を拒否することが多く(一説には、当時PRIDE王者であったノゲイラも対戦を拒否したという)、
試合数が少なくなってしまうという不遇なキャリアを過ごしたものの、それゆえに当時は「隠れ最強はトム・エリクソンで決まり」という認識がコアなファンの共通認識となるほどであった。
■『世界標準』ことブロック・レスナー190㎝、120㎏
UFC 141 Lesnar vs Overeem Promo
そして、そんな格闘〝体〟を持った選手の中でも最も輝かしい結果を残したのが、『世界標準』ことブロック・レスナーだ。
エリクソンと同じく、レスリングをバックボーンに持ち、190㎝、120㎏のキレキレなボディをひっさげて世界最高のプロレス団体WWEに入団。
そのフィジカルで観客を魅了したが、2004年にWWEを退団すると、NFLに挑戦した後に総合格闘技に参入。
2007年に総合格闘技団体であるUFCに入団すると、PRIDEでも活躍したヒース・ヒーリングを、パンチで一回転させるなどして激勝、元王者であるフランク・ミアを圧倒するなどし、なんとわずか4戦にランディ・クゥートアを下してヘビー級チャンピオンに輝いた。
その後、持病の大腸憩室炎などの再発により、戦績は振るわず、2011年に総合格闘技から引退を表明したものの、そのパワーを前面に押し出した闘いぶりは、まさにフィジカル・モンスターという言葉がふさわしいものだった。
日本では、どちらかというとムキムキの大男を達人が華麗な技で圧倒する「柔よく剛を制す」的なものに憧れを抱く人が多いようだ。
しかし、極真空手の開祖である大山倍達が「技は力の中にあり」という名言を残した通り、格闘技においても突出したフィジカルはそれだけで強みになりうる。
僕らは知っている、大山倍達極真空手バカ一代
若き頃、空手修行の旅に出られ、世界中の強者とあいまみえられた。猛牛との素手での格闘、そこからついた名は「牛殺し」。素手で、ビール瓶を真っ二つ、一撃で相手の命を絶つ聖拳、そこからついた名は「ゴッドハンド、神の手」。
(引用:http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yoshiki812/article/2)
貴方も、お気に入りの格闘〝体(たい)〟を持った選手を探してみてはいかがだろうか。
(文:阿左美 賢治)