【特別コラム:岩本剛さん】オランダの野球システムとその魅力
筋肉バカドットコム読者のみなさんこんにちは。岩本剛です。
皆さんはオランダの野球ってどういったイメージを持たれていますか?
まず日本のプロ野球を見ている人がいらっしゃれば、オランダ出身のプレイヤーは身体がデカイ!というイメージかもしれません。
東京ヤクルトのブラティミール・バレンティン外野手、
東北楽天のアンドリュー・ジョーンズ外野手、身長216センチのルーク・ファンミル投手の三人などが有名です。
■東京ヤクルトのブラティミール・バレンティン外野手
ヤクルトは初回1死一、二塁の好機を作ると、4番バレンティンに30号3ランが飛び出
し先制。巨人・久保の内角球を力強く振り抜き、打球はレフトスタンドへ。 (9月7日 ヤクルト-巨人 )
しかしこれはアメリカでもオランダでもそうですよね。
今回は、オランダの野球について”システムと魅力”をお伝えしたいと思います。
■その1:野球のレベルが高い
まず、オランダも野球レベルが非常に高いです。
2年前のWBCを見ていた方がいらっしゃいましたらご存知だと思いますが、代表チームは個々のレベルは非常に高くWBCでは韓国やキューバなどの国に競り勝ちベスト4に入るほどのレベルです。
欧州最強は言うまでもなくレベルが高いですし、野球のレベルが高い地域である中南米や北米の国あたりと比較しても上の方のレベルになります。
国内リーグであるホーフトクラッセに関しても同様です。
■その2:オランダ国内リーグの仕組み
そして、国内リーグの仕組みは日本とは全く違います。
まずトップリーグは8チーム二部リーグ8チームみたいな感じのリーグシステムで『入れ替え戦方式』のシステムになっています。
このシステムをわかりやすく言うと、大学野球リーグやサッカーのJリーグのシステムみたいにトップリーグ最下位と二部優勝チームが最後試合をして勝った方がトップリーグの残り枠1つを与えられるシステムになってます!
そしてオランダで更に驚いたのは各クラブによってユース世代のクラブもあったりしています!
そういった意味では日本よりもオランダの方が育成システムやカリキュラムがしっかり管理されていて進んだやり方をしているなあと感じました。
やり方が全く日本とは対照的ですね。そこが新鮮でありオランダ国内リーグの魅力でもあります。
アメリカはアメリカでオランダはオランダで日本は日本とその国によってリーグシステムは全く別物。
ただこのオランダがとっているシステムは欧州野球連盟加盟国39のすべての国がとっているそうです!
■その3:スポンサーの力の入れ方も凄い
トップリーグは8チームでその中で特にロッテルダムの「DOORネプチューンズ」と「アムステルダムパイレーツ」、「コレンドン・キンヘイム」などがオランダ代表クラスの選手を多く抱える強豪クラブとして知られています。
その中で自分がわかる範囲ではありますが説明できるチームがあるとしたら「コレンドン・キンヘイム」です。
コレンドン・キンヘイムの紹介みたいになって恐縮ですがキンヘイムはオランダ最大手LCCの航空会社であるコレンドン・エアラインがメインスポンサーになっています。
このチームはDSSの隣の球場をホームにしておりトップリーグ昇格間もないDSSとは対照的でクラブ所有施設の大きさなどで資金力の差をまざまざと見せつけられています!
これが強豪クラブなのかと・・・
現在はヨーロッパの野球や他の国際野球関係の事を書いていただいているブロガー様も最近はいらっしゃるのでそちらの方々にそういった知識や情報などは頼っている状態です。
オランダは言わずと知れたサッカー大国でもありますが、
スポーツビジネスのスケールの大きさは他のスポーツを圧倒しており国内リーグは10部以上あったりします。
■おまけ:高いけど道具も揃えやすい
野球環境だけに関して言えば野球用品店は普通に街の中にあったりするし道具を揃える事に関しては不自由はしません。
と言いつつも物価がオランダは高いのでなかなかいいと思ったものには、手が出せなかったりします。笑
そういった面で見ると少しお金はかかりますが、プレーをする野球環境で言うと各クラブに室内練習場が完備されているなど日本と劣る部分は無く、オランダは何一つ支障というものは一切ありませんね。
(文:岩本 剛)
オランダや海外野球など何か知りたい事などがあれば、
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岩本 剛さんのプロフィール:
大阪府出身
中1の時に貝塚シニアで硬式野球を始め後に泉大津野球協会(現泉大津ヤング)へ移る。
高校は和歌山県内の高校へ進学するが野球部の環境に馴染めず中退。
その後クラーク記念国際高校で高卒資格を取得し日本スクールオブビジネス専門学校へ進学。
その後社会人野球の東京LBC、ゴールドジムBCと移りその後プレーの場を海外へと移す。
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