【特別コラム・舟橋 立二さん】約半年で体脂肪率を約10%ダウンさせるためにどうしたら良いか
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舟橋 立二さんのプロフィール:(CSCS, JATI-ATI, FA Medical Level2)
トレーニング指導・トレーナー派遣のADP :http://adptrainers.com/
日本に帰国し、日本大学バスケットボール男子・女子部のヘッド・トレーナーとして日本一(男子のみ)を経験する。 その後、三菱重工相模原ラグビー部にて5年間ヘッド・トレーナーを務め、現在はプロバスケットボールチーム東京エクセレンスのメディカル・スーパーバイザーとなり、2013-2014シーズンで優勝に貢献する。また玉川大学サッカー部のストレングスコーチとしても活動する。
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先日、大学でのトレーニング指導を行った際に、そのチームの選手の一人が報告をしてくれました。
4年生の彼は、1月から体脂肪率を減らすためにどうしたら良いかと聞いてきました。
そのときの彼の体脂肪率は16%台。
どうアプローチしていくか?
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《選手の性格を知る》
その選手は、トレーニングに真面目な選手であり、ヒアリングすると現状の部活動の練習量は十分でした。
そこからの運動量の増加は、怪我につながる可能性もあるため、そこはそのままで良いと伝えました。
そこで『食事面』でのアプローチをしようということに。
脂肪摂取量を考え、余分な糖質を減らすことに重点を置きました。
基本私の考えでは、一般的に脂肪や糖分の多いと思われる食事は食べないという意思を持たせるようにします。
例えば、唐揚げなどの油分の多いもの。またお菓子などの嗜好品など。
『人間、脂肪も糖質も絶対に必要』です。ましてやスポーツ選手は尚更。
それでも普段食事をしていると気をつけていてもどんな食事にも油や糖分は入っているため、
☆その選手にとっての☆必要な脂肪、糖分は摂取出来ると考えました。
彼の場合は、運動量なども考慮すると自分で油分、お菓子を食べないと気をつけるだけで,何気に取っている脂肪、糖分で十分だと考えられました。
《努力の賜物》
そこで6ヶ月ほど経過し、私もそのこと自体忘れていた頃(笑)の昨日、報告してくれた数値は・・・・
驚きの6%台。約半年で16%から6%と約10%脂肪率をダウンさせることに成功しました!
『運動量と食事のバランス』が大事です。
ただ、運動すればいいとか、ただ食事を抜くとかではなく全体を見て判断することが改めて重要だと気づきました。
アスリートであるのでただ体脂肪率が減ればいいということではないので、彼の筋力データ(これだけでパフォーマンス向上しているかというのは別として)を挙げると、
ベンチプレス 70kg→87.5kg (体重比1.05→1.35)
スクワット97kg→130kg(体重比1.46→2.03)
という結果に。
この数値は、すべて彼の努力の賜物です。
継続して行動してくれた彼に尊敬の念を抱きました。
アスリートだけなく一般の方も『運動と食事のバランス』は身体を健康に保つために必要なことです。
無理な食事制限、過度の有酸素運動には気をつけましょう!
(文:舟橋 立二)