【第2回 エクストリームスポーツ情報】土下座版セクシーコマンドー!?焼き土下座を超えたエクストリーム土下座
エクストリームスポーツ特集第二回は、スポーツというよりも日常の行動をエクストリーム化させた活動をご紹介。
ところで、皆さんは土下座をしたことがありますか?
記者は、あります。
あれはまだ記者が10代の頃、路上でチンピラに運悪く・・・いや、そんな記者の個人的なことはさておき、土下座というのは非常に恥ずかしい行為です。
恥ずかしくない土下座があればいいのに、あの時は本当にそう思いました。
そこで今回お伝えするのが「エクストリーム土下座」です。
【エクストリーム土下座??】
エクストリーム土下座は、土下座の身体表現の可能性に挑戦したエレガントな土下座。
エクストリーム土下座??ピンとこないのは当然。
これは公式にどこかで行われているものではなく、動画の企画として行われたものだからです。
おいおいおい、リアルじゃないものを紹介するなよ、このフェイク野郎!とおっしゃる気持ちわかります、わかりますよ。
しかし、エクストリーム土下座を身につけることがこれからの時代に重要となってくるのではないかと記者は考えます。
では、その理由を説明しましょう。
【普通の土下座ではもはや効果を成さなくなっている】
土下座は元々、崇拝、畏敬の念を表すものでした。
しかし今ではなぜか土下座は謝罪の最上級の表現とされています。
辞書で土下座が謝罪を表す意味を持ち始めたのは第二次世界大戦後からと言われており、一説にはドラマ水戸黄門の影響なのではというのもあり、謝罪としての歴史は新しい。
だからこそ、土下座のスタイルはまだまだ進化・開拓の余地があるのではないでしょうか?
その土下座が半沢直樹やファミマ土下座事件などで昨年注目を集めたのは皆さんの記憶にも新しいでしょう。
その結果、土下座が大衆化し、土下座の価値が下がったとも言われています。
そうなると、普通の土下座ではもはや効果を成さなくなってしまいます。
ここぞという時の誠意を見せる謝罪がこのままでは小指を落とす、とかとんでもないことになりかねません。
日本全国総ヤクザ化が起きてしまう!
ZEEBRAの、悪そうな奴は大体友達、も全然かっこよくない歌詞になってしまう。
悪そうな奴ばかりで溢れてしまう。
これはまずい!
そのため、謝罪としての価値を最大限に高める土下座の習得、まさに「エクストリーム土下座」が必要となってきます。
では、エクストリーム土下座がどういうものか、実際に見ていただきましょう。
【技:窓から飛び入り、そのまま土下座】
怒られる前に、先手必勝で登場と同時に土下座する。
これは熟練のゲザー(土下座をする人のこと)ならば誰もが経験します。
しかし、最近ではそれも当たり前とされ、逆に謝りに来たのではなく、土下座という行為をしに来たと思われてしまいます。
そこで、窓から飛び入りながら土下座をすることで1秒でも早く謝りたいという気持ちを、勢いと相手へ力強く向かって行くことで表現することで、謝罪力を強く印象づけることができます。
これは空き地で野球をして隣の民家にボールが行って窓ガラスを割ってしまった時にも有効です。
しかし、うまくやらないと、割れたガラスに刺さって血まみれになるため諸刃の剣です。
【技:逆立ち土下座】
そこでオススメしたいのが、テーブルを逆立ち移動して行う土下座です。
これは、テーブルの上を移動するという相手を侮辱した大変に失礼な行いをし、更に上からいくという、謝ることと真逆の状態から、一気に土下座で地べたにいくというギャップ理論を用いています。
相手は一瞬の時間での状況の一変さに動揺し、現実をのみこめていないため何を言ってもつい、イエスと言ってしまうはずです。
■動画(逆立ち土下座は35秒から~)
土下座の価値は、頭を下げるだけの普通の謝罪と違って、直立姿勢から体勢を大きく変えて意表をつくことで、相手に一瞬の心の隙を作らせるところにもあります。
その隙が生まれている間に謝罪することで許しを得られやすくなります。
このエクストリーム土下座こそ、予期せぬ動きと、思わず見とれてしまうアクロバティックな表現により隙を確実に作り出すことができるといえます。
まさにこれは、漫画「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」のセクシーコマンドー(※)と同じです。
【効果があり、そして一度で二度美味しい土下座】
つまり、エクストリーム土下座をマスターすることは、セクシーコマンドーをも体得したことになるのではないでしょうか?
効果的な謝罪の仕方だけでなく、セクシーコマンドーにもなっているという、まさに一度で二度美味しい、エクストリーム土下座。
記者のように、いつ土下座をしなくてはいけない状況が我が身に降りかかってくるかわかりません。
普通の土下座では納得してくれない状況や、これからやってくる忘年会シーズンの余興に備えて、未来の土下座をマスターしておくといいかもしれません。
※週刊少年ジャンプ(集英社)において、1995年から1997年まで連載された漫画「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」の中に登場する、相手の隙を無理やり引き出し、その隙を狙って攻撃するというスタイルの格闘技
(文:岡田 紘樹)