【実際に試してみた】故・マッスル北村が考案! 伝説の『マッスルシェイク』、果たしてその味は!?
日本のボディビル界に燦然とその名を輝かせる男がいる。
故・マッスル北村こと北村克己氏だ。
東京大学理科II類、東京医科歯科大学医学部に入学するほどのエリート(共に中退している)でありながらも、
日本人とは思えないバルク(筋肉の大きさ)を誇り、一時期の日本のボディビル界を牽引。
まさに文武両道の体現者とも言える伝説の男であった。
彼の肉体作りにおけるエピソードの中には、
「高負荷のトレーニングを行い続け、筋断裂を起こしても治ると同時にまたトレーニングを再開した」
「消化剤を摂取しながら凄まじい量の高たんぱく食品を食べ続けて一年で40㎏の増量に成功した」といった、
常人では真似のできないものに事欠かない。
特に有名なのが、ストイックすぎると言われた、その食事のメニューである。
人工甘味料で味を付けた玉子の白身だけを20個分飲み干したり、生の鶏のササミと野菜、
そしてポン酢をミキサーにかけた物を飲むなど、まさにボディビルの事だけを考えたメニューは、多くの人々を驚愕させた。
そんなマッスル北村氏が考案したメニューの中に、
『マッスルシェイク』というものがある。
上で書いたササミのジュースの亜種なのだが、凍らせた生のササミをバニラエッセンスと人工甘味料で味付けし、
水と共にミキサーで粉砕したという飲み物だ。
北村氏自身は、その味に対して「美味しい、全然鶏肉だってわからない」とコメントしていたが、
果たしてその味はどうなのか。実際に作って試してみた。
用意したものはササミを1パックとバニラエッセンス、人工甘味料。
人工甘味料に関しては、北村氏は「スイート&ロウ」という液体状の人工甘味料を使っていたようだが、
あいにく近くのコンビニでは液体状のものは売っていなかったため、粉末状のもので代用した。
ササミを冷凍庫で凍らせた後、全部の材料をミキサーにいれ粉砕。使用したミキサーに安全装置が付いていたため、
固すぎる冷凍ササミのせいでしょっちゅう電源が切れてしまう。
その影響で、完全に粉砕しシェイク状になった頃には、若干鳥が解凍された感じになってしまった。
さっそく味を確かめてみると、バニラと甘味料の味が強く、意外とスルスル飲めてしまう。
ただ、飲みこんだあとに、ちょっと鳥の旨味が舌に残るのが気になった。
ササミが半解凍になってしまったからこの味が出てしまったのだろうか。
ただ、最初に想像していた味よりは格段に美味しく、十分飲めるものであった。
「なんだ、全然イケるじゃん」と思い、若干拍子抜けしたものの、よくよく考えてみれば伝説の男とはいえ、
北村氏も人の子である。少しでも美味しく、筋肉に良いものを摂取したいという思いから作られたメニューだとすれば、
十分美味しいというのも納得できるというものだ。
しかし、3時間後にそんな思いは吹っ飛んだ。急に腹痛を感じたと思ったら、
下痢が止まらなくなり、トイレに籠る事になってしまったのだ。やはりこのメニューは、
氏の強靭な体があってこそ、消化吸収できるメニューだという事だろう。
高たんぱくな食品を効率的に取れる、という意味ではこれも一つの答えかも知れないが、
真似をするのは避けた方が無難なようだ。
(文:筋肉バカドットコム)
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