【異次元揚力】なぜ吉田輝星投手をドラフト1位で指名?栗山監督「144~149キロが一番ホップして打ちにくいデータ分析がある」
(2018年の甲子園、キレと伸びのあるストレートを投げ三振をとりまくる吉田投手)
なぜ吉田輝星1位?野球少年質問に栗山監督の回答は
「どうして、吉田輝星投手をドラフト1位で指名したんですか?」。野球少年から投げかけられたど真ん中の直球に、日本ハム栗山英樹監督(57)は、思わず苦笑いした。今月1日、北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた地域へ足を運んだ時のこと。鵡川中央小学校の体育館では、地域の野球少年団をはじめとした小中学生66人が、好奇心に目を輝かせて耳を傾けていた。
(引用:https://www.nikkansports.com/baseball/column/bankisha/news/201812050000375.html)
■ピッチャーの球は速ければ良いわけではない。揚力がピカ一の吉田投手
12月1日、鵡川中央小学校の体育館で「どうして、吉田輝星投手をドラフト1位で指名したんですか?」という質問があった。すると栗山監督は「投手の球は速ければ良いって思うんだけど、実はボールに一番揚力が付くのが、吉田君ぐらいのスピードなんだ。144~149キロぐらいだよね。回転軸が立っていてスピンがすごく効いている球には揚力が付くから、打ちにくいんじゃないかっていうデータ分析がある」と語っている。そして、それがドラフト1位で指名した理由なのだという。
揚力によって異常に浮き上がるほどのキレあるストレート、その威力についてはド真ん中だと思って振りにいくと、浮き上がってきて顔の付近の高さで空ぶりました。というほど凄まじいものがある。しかし、いったい吉田投手は平均の高校生投手といったい違うのだろうか。テレビ画面の音と軌道ではそこがいまいちわからないところだが揚力自体の選手データを調べている人物がいた。(揚力(ようりょく)は、流体(液体や気体)中におかれた板や翼などの物体にはたらく力のうち、流れの方向に垂直な成分のこと。(上向きに働く浮き上がる力))
データで明らかになる 吉田輝星投手の「ストレート」
「回転数」が多いほど、「揚力」は強くなるといいます。「キレ」のあるボールを投げるもう一つの要素が「回転軸」です。地面に対して、軸を傾けず、垂直方向にボールを回転させる「バックスピン」のボールになれば、より強い「揚力」が生まれるのです。(中略)
高校生の平均は32センチ。大リーグで活躍する田中将大投手は40センチ。
大谷翔平投手は41センチ。ダルビッシュ有投手は44センチです。吉田投手の数値は、なんと53センチ。大リーグの投手を上回る数値です。高校生平均と比べると、21センチ、ボール3個分の「伸び」があるのです。(引用:https://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20180907_3184.html)
国学院大学の神事努 准教授はボールの「キレ」や「伸び」などを、客観的な数字を使って明らかにする研究を行っている。去年11月、神事さんは秋田県が行う強化プロジェクトで吉田投手の投球を調べる機会があり、その結果は驚くべきものだったという。揚力の高校生平均は32センチ。大リーグで活躍する田中将大投手は40センチ、大谷翔平投手は41センチ。ダルビッシュ有投手は44センチだという。その中でも、吉田投手の数値は53センチという異次元級の揚力ストレートを投げていた事が判明。おそるべし揚力能力である。
最後に、全国レベルの打者でも”来るのが分かっていても当たらない”吉田投手の異次元揚力ストレートをご覧いただきたい。
■【2018夏甲子園】金足農業 吉田輝星(17歳) 全62奪三振
【2018夏甲子園】金足農業 吉田輝星(17歳) 全62奪三振
身長175 cm 体重84 kg
秋田県立金足農業高等学校に進学し、1年夏からベンチ入りする。3年夏は秋田大会から夏の甲子園準決勝まで10試合連続完投勝利を挙げる。高校時代にストレートの最速は152km/hを計測。https://t.co/Uwwt19ii9z— 筋肉バカドットコム (@kinnikubaka) 2018年12月10日
こちらに解説動画。 #吉田輝星https://t.co/5P8fhtQGpl
— 鍵盤好き (@schola_musicum) 2018年12月1日
(文・編集部)