ベンチ140kg以上、日本最強クラスの筋力を持つテニスプレヤー松尾友貴選手「フィジカルは重要」
(日付:10月26日 場所:有明テニスの森)
松尾友貴(まつお ゆうき)選手、プロテニスプレイヤー(所属:橋本総業ホールディングス)
1990年10月15日生まれ(27歳) 身長 176cm
日本最高ランキング、シングルス18位 ダブルス16位
ガタイの良いスポーツ選手としてテニスプレイヤーをイメージする事はあまりないのではいないでしょうか? なぜなら、テニスの選手がウェイトトレーニングをやっているイメージがないから。しかし、日本最強クラスの筋力を持つテニスプレイヤー・松尾友貴(まつお ゆうき)選手は違う。特に日本のテニスプレイヤーがあまりやらない、ウェイトトレーニングをガッチリとやっており、とてもガタイが良い選手。筋力はベンチプレス140kgも可能なほどに発達しており、サーブのスピードも超トップクラス。地道にウェイトトレーニングを行い、筋肉を強化している理由について、お話を伺うことができました。
――ベンチプレスが最高で150kgという情報を目にしました
「ベンチプレスに関して最近はあまりやっていなくて、ダンベルとか他のベンチ系の種目を様々やっています。ベンチプレスは月に1回やるかやらないか。でも、120kgとかで6~7回は普通にできるので、おそらくMAX140kgくらいはいけると思います。ベンチプレスは重さになれないと、なかなか挙げるのが難しいですけどね」
――テニス選手がウェイトをやって鍛えている、というイメージが無い人は多いのではないでしょうか?
「実際に日本ではウェイトやっている人は少ないですよね。特に僕みたいにガッツリやる人は。それが良いか悪いかは個人ごとに考え方があるのですが、僕は昔からトレーニングが好きで習慣みたいになっていて。もちろん沢山走ったりもしていたのですが、その中でもウェイトトレーニングが結構好きでした」
「もちろんテニスは強くなります。最初はテニスで強くなる為にとやっていました。テニスに筋肉が活かされていく手ごたえ。それが単純に習慣になっちゃいました(笑) ウェイトはそういう中毒性があると思います。やらないと、一日が上手くいかないみたいな。この感覚はけっこうマニアックなんですけど(笑) 日々ウェイトで自分と向き合っていたら、テニスも生活も上手くいく」
――ウェイトトレーニングが甘いとテニスのプレーに影響でますか?
「ウェイトの量や質が甘くなると、テ二スのプレー(パフォーマンス)も甘くなりますよ。ある程度の筋肉の状態を保ちたいです。たとえば試合前にケアなどでユルユルにされたりすると、全然うごけない。サーブとかもシックリこない。筋肉に張りを感じたり、少し疲労したほうがいいのかなと。それがある意味、自分のベストな常態なのかなと思っています」
――海外はガタイの良い選手は多いでしょうか?
「ここ数年は海外に行ってないのですが、ガタイの良い選手も多いですよ。海外でも同じで、ウェイトトレーニングを重視しない選手はいますが、最低限、スポーツって体幹とか必要ですし、左右にボールをふられたとき、疲れてきたとき、フィジカルは重要だと思います。日本は海外に比べるとウェイトやる選手が、ちょっと少ないんじゃないかなと思いますね。僕はウェイトとかは絶対やるべきだと思います」
――トレーニングを始めた時期について教えて下さい
「トレーニングは中2くらいから自重でやり、中3くらいから重い器具を使ったもの、ウェイトをやりだして。そこからずーっとですね。でも、ちゃんと栄養の事とか種目とかキッチリ考えてやりはじめたのは、2014年くらいからです。考えながらウェイトをやるようになったことで、テニスの成績が向上していったのもそうですけど、自分の生活が正されていますね。単純に、自分を追い込んでいる時間が好きなだけというのもありますけど(笑)」
――最後にトレーニングしている方達に是非メッセージをお願いします
(松尾友貴選手(左)とテニスコーチ・宮地一道さん(右))
「やっぱりトレーニングって、自分と向き合う1つだと思います。しっかりと計画練ってトレーニングして、自分がどうなりたいとか、それを頭にいれて、そこにむかってコツコツやっていくと、体も生活も変わってくる。トレーニングは是非、続けてほしいなと思います!」
(文・遠藤大次郎 写真・筋肉バカドットコム)