【筋力の奇跡】「体を大きくしてパワーをつける」一日5食で15キロ増量の4番打者・片山勢三が放った逆転サヨナラホームラン
福岡県出身 門司学園高校
片山勢三 捕手(現・九州共立大学)
176cm 94kg
<高校野球福岡大会:門司学園6-5福岡工大城東>◇23日◇準々決勝◇久留米
門司学園が5点差をひっくり返して逆転サヨナラ勝ちした。5点リードされた9回。3点を返した後の2死二、三塁から片山勢三捕手(3年)が左翼席場外へ逆転サヨナラ3ランを放った。(中略)8回まで今大会防御率0・00だった福岡工大城東・片淵宏生投手(3年)から放った高校通算32本目は、忘れられない1本となった。
(引用:http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/f-bb-tp3-20130723-1161824.html)
圧倒的な筋力は、奇跡を起こす可能性を秘めている。2013年の夏、高校野球福岡大会の準々決勝の試合で門司学園が9回裏、5点リードされている場面から福岡工大城東に逆転勝利した試合がある。その時、サヨナラ3ランホームランを放った強打者、片山勢三捕手(3年)の動画をご紹介したい。
■9回裏、5-0の劣勢。門司学園が最後の攻撃に入る
門司学園は9回裏の攻撃に入る。しかし相手投手は今大会防御率0・00の福岡工大城東・片淵宏生投手(3年)。ここまでチームは4安打に抑えこまれており、勝利は絶望的に思えた。
■一日5食にし、15キロ体重増量したスラッガー片山に回せ
この試合、4安打に抑え込まれていた門司学園だったが、代打などを駆使し最後の粘りをみせる。そして、ツーアウトになるも3点を返した。さらにこの粘りにより、チーム屈指強打者である4番片山の打席へと回す事に成功する。片山は高校入学後、「体を大きくしてパワーをつける」と一日5食にし、15キロ体重増量してきたスラッガー。もし、ホームランが出ればサヨナラ勝ちの場面に登場する。
だがこの試合、4番の片山は配給に苦しみ不調、ノーヒットだった。福岡工大城東の投手は勝負を避け敬遠する事も選択できたが、ここまで凡打にしとめてきた投球実績や四球やシングルヒットならばかまわないとして「外角を執拗に攻める」という選択をとる。
だが、この試合、投手としての疲労と緊張がおこす、甘く入った失投が3球目として片山に向けて投げ込まれる事になる。これを溢れんばかりの筋力を搭載した4番片山は決して見逃さなかった。
「俺の筋肉よ!(フルスイングで)いけーーーー!!」
■弾丸の打球はレストスタンド場外へと消えた
この打球はレフトスタンド場外への逆転サヨナラ3ランとなり、門司学園の逆転勝利となった。その豪快なスイングと芸術的な弾丸ホームランは是非動画でご覧頂きたい。
「打った瞬間に本塁打だと分かった。(ダイヤモンドを)回っている間は頭が真っ白だった」(片山)
■【劇的な幕切れ】2013年夏
福工大城東–門司学園 高校野球福岡県大会 準々決勝
(9分50秒~片山登場)
■4番打者・片山勢三選手の筋力発揮シーン
準々決勝 門司学園 6-5 福岡工大城東
→9回 0-5からの劇的逆転、サヨナラスリーランホームラン
5回戦 門司学園 5-4 福翔 (延長10回)
→10回にさよならスクイズ
4回戦 門司学園 6-5 宗像
→3回に逆転満塁ホームラン
3回戦 門司学園 4-1 小倉商
2回戦 門司学園 8-6 須恵
→8回にツーランホームラン
(文・編集部)