【護身術】ベトナム総合武術「ボビナム」を伝える日本人指導者マスターフゴ氏
(出典:ベトナム総合武術 ボビナム PART1)
ベトナム格闘技「ボビナム」普及へ 福岡のレスラー奮闘
ベトナム発祥の格闘技「ボビナム」を広めようと福岡県出身のプロレスラーが奮闘している。競技の奥深さに魅了されてベトナムで修行し、指導者の資格を得た。門下生は全国に約50人。第2の日本人マスターの育成を目指している。
いつ危険に襲われるか分からない昨今、男性、女性に限らず護身術は重要な技術であり身に着けておきたいもの。今回はベトナムの総合武術「ボビナム」について分かる動画をご紹介したい。日本ではあまり知られていないものの、「ボビナム」は世界大会の開催が行われており、誕生の歴史も深い。
■総合武術、護身術 「ボビナム」を始めるきっかけを話すマスターフゴ氏
2011年、日本に初めてボビナムを紹介したマスターフゴ氏のインタビュー第一弾。
マスターフゴ氏のインタビュー映像は「ボビナム」の歴史が分かる。そして自身が始めることになった当時のシーンについても分かりやすく語ってくれている。
■ マスターフゴ氏と「ボビナム」の出会い
(ボビナムは)ベトナムで生まれ、フランスで育ち世界に広がっている。3年前まで武道大国だと思っていた日本では誰もしらなかった武道、それが「ボビナム」。ベトナムの歴史の中で生まれてきた武道。ベトナム人は比較的、日本人よりも身長が低い。日本人には分からない外国から抑圧を受けてきた歴史がある、フランス人やアメリカ人など大きい人を倒す技術が集約されている。
(ボビナムは)全世界、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジア、アフリカなど盛んに行われている。しかしなぜか日本には伝わってこなかった。(当時マスターフゴ氏は)プロレスで世界を回っていた。ベトナムに行った時にプロレスは現地でやっていないかと調べると、ベトナムは社会主義国家であり興業として行われていなかった。「ベトナム 格闘技」でインターネットで検索しはじめると、ボビナムというキーワードを見つける。
3年前は2つしか「ボビナム」に関する日本語の記事が出てこなかった。そして全然聞いたことが無かったキーワードである。情報を探しながら5日目くらいに、世界大会の開催情報を得ることになり、マスターフゴ氏は観戦しにいく。そして目の前で世界のトップ中のトップの動きを見て衝撃を受けることに。プロレスラーとしてお金を取れる動きを長年見てきた自分が凄いなと思う動きをしていること。受身の技術や技の組み立て。どうやってこんなことができるのかと感じ、その日の夜に「ボビナム」道場に行き稽古をはじめた。
■「ボビナム」指導者になる為に
ベトナムの格闘技・ボビナムって何だ?
3倍早く修得…といっても特別に優遇されたわけではなく、夢路さんに空手とレスリングの基礎があることと、日々みっちり練習したことあってのこと。練習も大変なら、言葉がぜんぜん分からないだけに帰って復習するのがまた大変だったとか。(引用:http://portal.nifty.com/kiji/111206151383_1.htm)
「ボビナム」を学びたいと思ったマスターフゴ氏は、自身がプロレスラーとして養ってきた身体能力と根性をベースに、現地のボビナム師範に頼み、すぐさま毎日指導してもらった。その熱意によって一気に技術を習得。やがて指導者としての許可を得たとのことだ。そして今は日本でその魅力を伝えている。
■世界大会ではベトナムが圧倒的な強さ
第4回世界ボビナム選手権、ベトナムが4年連続で総合優勝
アルジェリアの首都アルジェで3日間にわたって開催された第4回世界ボビナム(ベトナム総合武術)選手権で、ベトナムは金メダル19個、銀メダル5個を獲得して総合優勝を果たした。
2015年「ボビナム」世界大会ではベトナム代表が圧倒的な強さを発揮し金メダル19個獲得しているとのこと。
マスターフゴ氏を虜にした「ボビナム」。最後に実際に技をかけている映像をご紹介したい。
■「ボビナム」の動きが分かるデモンストレーション映像
小柄な女性が自分より背の高い男性の首を脚で挟み、身体をねじり倒す動きはまさに芸術。(映像5:00~)
護身術としての「ボビナム」、愛する人と自身を守る為にもチェックしていきたい。
(文・編集部)