【告知】トレーニーなら知っておきたい、「科学的根拠とは」というテーマの連載を開始します

 いつも筋肉バカドットコムをご覧いただきありがとうございます。皆さんも、筋トレをしている中で一度は「エビデンス」という単語を目にしたこと、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 

 エビデンスとは、元々医療業界で使われてきた単語で、「病気・怪我などに対して効果があることを示す論文・文献」という意味です。最近では医療業界の外でも使われるようになり、エビデンス=科学的根拠といったニュアンスで使われています。

 

 ジムで「この筋トレ方法とサプリは筋肥大にいいぞ!」と教えてもらったり、TVで「これをやると腹筋が割れる!」「このサプリを飲んだら痩せた!」など有名人が商品を薦めているのを見たりしたこともあるかと思いますが、それらの情報は本当に正しく信頼できるものなのでしょうか? 例えば、サプリを飲んだこととは別の要因により痩せたという可能性もあるのではないでしょうか?

 

 世の中には「筋肉に対して良い効果のあるものである、エビデンスもある」という宣伝の仕方で売られているものが多数あります。では、エビデンスがあるものは100%信用できるものなのでしょうか。この連載では、実際の科学者の方に「科学的根拠があるとはどういうことなのか」というテーマについて、一般の方にもわかりやすいような形で解説していただきます。

 

■東原兄弟プロフィール

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東原兄弟・兄(左)

サイエンスと筋トレをこよなく愛する博士候補。

東京大学農学部時代に生化学・生物物理・代謝・食のサイエンスを学び、卒業後渡米。
ロックフェラー大学の博士課程に在籍中。
自律神経による心拍数制御の分子メカニズムを生物物理・生化学・細胞生物学的視点から研究。

大学では体育会ハンドボール部に所属し、トレーニングの素晴らしさに目覚める。
以降、サイエンスと筋トレを人生の柱に生きる。

東原兄弟の頭脳担当として、栄養・生化学・サプリなどの情報を科学者ならではの視点から発信中。

東原兄弟・弟(右)

筋トレとサイエンスをこよなく愛する修士候補。

東京大学工学系大学院で、学部時代に引き続き電池の研究に従事。
PS-PVDナノSi:Sn粒子を用いたLIB負極複合構造化の研究を行っている。

大学では体育会バスケットボール部に所属。
怪我がちな選手生活を通し、様々な種類のトレーニングを学ぶ。

東原兄弟の肉体・イケメン担当として、トレーニングに関する情報発信や、自分の肉体成長記録を発信しつつ大会を目指す。

Twitter: https://twitter.com/toharabrothers

Blog: https://ameblo.jp/toharas-musclelifestyle/

 

■「エビデンスがない=悪」なのか?

 一方、世の中では常に新しいものも生まれています。未知のものに挑むときに、エビデンスが無いからといって瞬時に頭から拒否する癖がつくと、面白いものや新発見をスルーしてしまう可能性もあるのではないかと思います。

 

 例えば筋肉界には、トレーニーが筋肉をより強化するために採用している「筋肉対話」という手法があります。筋肉対話とは、筋肉と直接対話することで自身の肉体の状態を詳細に把握したり、より高負荷のトレーニングへと果敢に挑むためのモチベーションを得たりするというもので、これにより筋肥大のスピードが促進されるという実感を持っている人は少なくありません。しかし、現時点でエビデンスがあるかと問われると、おそらく無いでしょう。

 
 とはいえ、多くの選択肢の中から筋トレ方法やサプリ等を選ぶときに、「様々なエビデンスを確認してみる」という能力(スキル)を持っていることは必ずプラスになります。この連載を通して、そのスキルを読者の皆さんに手に入れていただきたいと筋肉バカドットコムは考えます。連載第1回はライターの東原さんによる連載全体の概要についてとなります。是非ご期待ください。

 

次回予告:【筋トレに使える“科学的根拠”の正しい理解:第1回】サプリを購入している人に考えてもらいたいこと

 

(文・編集部)

 

 

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