【獣肉料理】地上屈指の強さワニ肉と俊敏さの代名詞ウサギ肉「食事でイメージ力の強化」

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■筋肉を育てる上で大事なのは『イメージ力』!? 食事で美味しく楽しく鍛えよう!

 筋肉を育てる上でイメージする力が重要だという事が、近年広く知られつつある。イメージをする事でモチベーションが高まるほか、実際により高い負荷のエクササイズをこなすことが出来るようになったり、筋肉がより刺激されることで、トレーニング自体の効果を上げたりすることが可能であるという研究結果も多く発表されているのだ。病は気から、ということわざもある通り、心というものはプラスにもマイナスにも、肉体に大きな影響を与えるものだという事だろう。

 しかし、体ならばともかく、イメージ力はどうすれば育てられるのか――。そう疑問を持つ読者の方も多いだろう。そこで筆者が提案したいのは、食によるイメージ力の強化だ。方法は単純。いかにも「これを食べれば強くなれる!」と思えるものを食べるのだ。食という日常におけるエンターテイメントの中で、強さの源を自らの体に取り入れる事で、モチベーションは高まり、トレーニングにも力が入る。まさに美味しく楽しく強くもなれる、一石三鳥の方法と言えるだろう。

 

■地上で屈指の強さを持つワニ、そして俊敏さの代名詞ウサギの肉の味は!?

 今回、そんな食によるイメージ力強化のために選んだのが、ワニ肉とウサギ肉。ワニと言えば、1トンにも達すると言われる噛む力や、角度次第では銃弾も弾くという硬い皮膚、さらには1年にも及ぶ断食にも耐える生命力を持ち、地上の生物の中でも屈指の強さを誇る生き物だ。そしてウサギは昔話の『ウサギとカメ』や、脱兎の勢いという言葉からも分かる通り、俊敏さがウリの生き物だ。実際、野ウサギは最高時速70km以上で走ると言われており、これはウマよりも速い。屈強さと俊敏さをイメージできる獣肉…まさに今回のテーマにベストな品々と言えるだろう。

 とはいえ、これらの獣肉はそこいらのスーパーにおいそれと置いてある様なものではないため、ネットでの通販で探すことに。検索した結果、『Meat Guy』(http://www.themeatguy.jp/)という精肉会社のサイトでこの両方を購入することにした。

 

【ワニ肉】

表 R - 【獣肉料理】地上屈指の強さワニ肉と俊敏さの代名詞ウサギ肉「食事でイメージ力の強化」

 

裏 R - 【獣肉料理】地上屈指の強さワニ肉と俊敏さの代名詞ウサギ肉「食事でイメージ力の強化」

 まず、ワニ肉は『クロコダイルつめ2本セット(2020円)』を購入。爪が付いたままのビジュアルがあまりにもワイルド過ぎて若干引いたものの、肉の部分は鶏のもも肉のような感じでかなり美味しそうだ。

 

ソースなし R - 【獣肉料理】地上屈指の強さワニ肉と俊敏さの代名詞ウサギ肉「食事でイメージ力の強化」

シンプルにバターでソテーし、冷蔵庫にあったステーキソースをフライパンの肉汁と合わせたものをかけた。早速かぶりついてみると、味は見た目通り、かなり鶏モモ肉に近い感触で、若干固めではあるものの、その分旨味が濃い。また、爪の部分の皮を剥がして食べてみると、プルプルのゼラチン質があり、これもかなりの美味だった。一口噛み締めるごとにワニの強さが体の中に沁み渡り、強くなったような気がしなくもない。

 

 【ウサギ肉】

捌いた後 R - 【獣肉料理】地上屈指の強さワニ肉と俊敏さの代名詞ウサギ肉「食事でイメージ力の強化」

 そしてウサギ肉は、『うさぎ丸(3122円)』を購入。こちらはウサギの皮を剥いだものをそのままという感じの豪快なもの。内臓は心臓と肝臓、腎臓などはそのままついていたが、その他の腸などは抜いてあった。毛抜きなどの処理こそはされているものの、丸のままのウサギをさばくのに悪戦苦闘。何とか足と胴を分けたものの、いかにも無理矢理感のある仕上がりになってしまった。今後のためにウサギをさばく練習をしておこうと思う。そんな機会があるのかはわからないが…。

 

 完成 R - 【獣肉料理】地上屈指の強さワニ肉と俊敏さの代名詞ウサギ肉「食事でイメージ力の強化」

 両方ソテーにするのは芸がないので、こちらは照り焼きにしてみた。こちらも鶏肉に近いが、ちょっと草っぽさのある甘い香りが感じられる野趣あふれる味。また、ワニ肉に比べると大分繊維がしっかりしており、どちらかというとムネ肉やササミに近い食感となっている。こういったシンプルな味付けでも好きな人は好きだとは思うが、匂いが気になる人には気になるかもしれないので、カレーなどの香りの強い料理に使えば、万人が楽しめる味になるのではないだろうか。こちらも一口ごとにウサギのクイックネスが体に満ち、何か素早くなったような気…だけはする。

 

■イメージだけではなく、実際に栄養価も高い獣肉。安くはないが、それだけの価値はきっとある

  ちなみに、これらの肉は共通して高たんぱく低脂肪、ワニ肉に関してはコレステロール値を下げる不飽和脂肪酸などが豊富で、ウサギ肉には高血圧を予防するカリウムが豊富と、栄養価を見ても実にヘルシーでトレーニーに向いた食材である事が分かる。無論、普通の肉に比べるとかなり割高であるし、高たんぱく低脂肪の肉が欲しければ鶏のササミやムネ肉でいいというのも確かだが、こういった普段食べないような種類の肉を口にする、ということ自体が日々のアクセントになって楽しめる上に、上述のイメージ力も鍛えられると考えれば、高い出費とは言えないのではないだろうか。今回紹介したワニとウサギ以外にも、世の中にはダチョウ肉やカンガルー肉、ラクダ肉など、まだまだ強さをイメージできる獣肉はたくさんある。筋肉を育てたいあなたも是非、こうした野生を感じる肉を食べてみるといいだろう。きっと、何か得るものがあるはずである。

 

(文・阿左美 賢治)

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