【特別コラム:岩本剛さん】『感性』を鍛える方法!「交通機関」と「食事」日本と海外の違いを体験する
筋肉バカドットコム読者のみなさんこんにちは。岩本剛です。
野村克也さんという試合後のインタビューで面白いボヤキをする事でも有名であった、野球界で知らない人はいない程の名将の監督さんがおられました。
その方が社会人の企業チームで監督されていた頃に記者さんにお話をされていた時の話の中で、
「本当の意味で野球に必要なのは『感性』、ちょっとした変化に対してすぐ気付く事。監督業というのはその変化に気づかせてあげる仕事なんだ」
と仰っていました。
そして、「野球に限らず日常生活でも少し苦労したほうが人間性も磨けて感性も磨けていい人生経験になるぞ」と言っていたことが印象的でした。
【気づきを重視する野村監督の後継者選びのエピソード】
■監督、野村克也が古田敦也を後継者にした理由
■感性とはどのようにして鍛えられるのか。
その時は自分はちょうど、日本で野球続けていて伸び悩んでいた時、見えない壁にぶち当たっていた時なのですが、
『感性』はどうしたら鍛えられますか?と周りの人に訊いたり本を読み探す中である共通点がありました。
それは、その人にとって苦労した事や辛かった経験が過去にあり、
その後の生活や人生の中で過去と現在が比較できるようになった時に初めて小さな変化に瞬時に気付ける能力。
『感性』というものが鋭く鍛えられている事にハッと気付く。結果として鍛えられていた。
といった事をいずれの方々も共通的に仰られていました。
そこで自分は『感性』を鋭くし今以上に成長するために環境を変化させることを選びました。
環境を変えれば困難や苦労に直面してしまう事は避けらないからです。
具体的には野球のプレー場所を日本から海外に移すという方法をとりました。
そこで見えてきたものは生活や文化など日本の環境と海外の環境の違いです。
本日は「交通機関」と「食事」について体験したその違いをお伝えしたいと思います。
【日本で感じたメリット】
■交通機関
交通機関の正確さ、出入国審査、客商売のサービスなどに関して言えば日本はかなりのクオリティの高さを誇っていると思います。
電車やバスは通勤ラッシュを除いては数分たりともダイヤ乱れがないですし乗車駅に来る電車の車両の両数、ホームに止まる停車位置もすべて正確で、航空機にしても発着ゲートもすべて正確でわかりやすいようになっています。
■食事
日本だと味覚のレベルが高いので、他の海外の食事に比べてクオリティが非常に高いです。
外食すれば日本では世界各国の料理が食べる事が出来る凄さがあります。
それはタイ料理、イタリア料理、スペイン料理、フランス料理などなど。
しかもそのクオリティが日本なのに非常に高い。
1000円以下でも世界屈指の料理を毎日食べられる環境にいることを考えると食事に関してはかなりの贅沢さだなあと改めて考えさせられました。
また、価格に関わらずクオリティが高い料理が沢山あるからこそ飲食店とかでよくあるクローズ作業などで残飯処理で廃棄されているのがとてももったいないなと感じることが多々あります。
さて、これがいざ海外に出るぞとなった時はこのクオリティの高い日本の「交通機関」「食事」のメリットはかなりデメリットとして跳ね返ってきます。
無意識のうちにこれらが当たり前になっていたので衝撃を受ける事になります。
【海外で感じたデメリット】
■交通機関
海外に行くと交通機関の到着時間や出発時間のいい加減さ、電車の止まる位置が実際来ないとわからない、飛行機の搭乗ゲートが土壇場で変わるなど色々ありました。
交通機関のデメリットは自分の中では想定内ではありましたし笑える余裕はまだありましたが食事に関して言えば少し笑えなかったりもします。笑
■食事
基本的に高カロリーで脂っこい食事が多く、胃がもたれるなど苦労はしました。
しかしそれでもなんとかしないといけないので街の中にあるアジアンフードのお店やスーパーで食事の材料やタイ米もしくはカリフォルニア米などのお米を買います。
日本の米よりも明らかにクオリティは下がるので水の目分量などを微調整しながら自炊したりするなど色々工夫はしてしのいでいました。
この生活環境の変化に対応して「工夫する事」の重要性を学びながら、
日本にいても海外にいても、日常から物事の違いや変化に気付く機会が増えていきました。
そして私自身としてはほんの僅かながらではありますが少し『感性』というものが鍛えられたのかなあと、野球のプレーを含めふとした瞬間に感じています。
(文:岩本 剛)
オランダや海外野球など何か知りたい事などがあれば、
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岩本 剛さんのプロフィール:
大阪府出身
中1の時に貝塚シニアで硬式野球を始め後に泉大津野球協会(現泉大津ヤング)へ移る。
高校は和歌山県内の高校へ進学するが野球部の環境に馴染めず中退。
その後クラーク記念国際高校で高卒資格を取得し日本スクールオブビジネス専門学校へ進学。
その後社会人野球の東京LBC、ゴールドジムBCと移りその後プレーの場を海外へと移す。
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