【炭火ステーキ】筋トレの集中力が仕事に活きている。良質な赤身肉と有機野菜を提供するステーキ店、 T’s GRILL (ティーズグリル)とは
( 髙森 雄大さん )
■2014年11月17日(月曜日10:00~)
(場所:東京都港区南青山3-3-6 ティーズグリル)
T’s GRILL (ティーズグリル)
Facebookページ: https://www.facebook.com/pages/Ts-Grill-ティーズグリル/153277988197755
食べログ:http://tabelog.com/tokyo/A1306/A130603/13157252/
ステーキという食べ物は、筋トレやスポーツなど身体づくりをしている多くの人にとってご馳走の1つである。
あの鉄板のジューっという音やこうばしい香りを想像するだけで白ご飯が食べられる。そんなステーキ好きも多いはず。
その中でふと頭をよぎった事は、筋肉や筋トレの重要性を意識しているステーキ店はどこにあるのだろうか?という事である。
すると南青山にあるステーキ店の代表が高校、大学と名門野球部に入り筋トレや食事で肉体改造を行い、重要性や成長を経験している。
という激アツな情報をキャッチ。筋肉バカはさっそく取材を申し入れた。
取材に応じて頂いたのは、
南青山、T’s GRILL (ティーズグリル)の代表、髙森 雄大さん。
ディズニーシ―のような、温もりのあるオシャレな外観である。筋肉バカはさっそく中に入り、お話を伺った。
■ウェイトトレーニングの集中力と体力は仕事にも活きている
「たとえば打ち合わせや商談などでは集中力を必要としますが、ウェイトトレーニングなどで集中力を高める方法(技術)が今でも役に立っています。トレーニング量は昔ほど出来なくなりましたが続けています。体力がないと仕事の質や量にも当然影響してきますよね。」高森さん
到着早々、高森さんのこの言葉を聞き、南青山に来て良かったと確信した。
高森さんに学生時代からステーキ店をオープンした今に至るまでを聞かせて頂いた。
■高校生活
地元の富山県から茨城県に上京。明秀学園日立高校の野球部に入部した高森さん。
全国から選りすぐりの選手たちが集められていたという。
そこで出会ったコーチ、そしてトレーニングは非常に質の高いものであった。
■逆算的トレーニング
「高校三年間でホームランを通算30本打つためにはどうすればいいのか。」
コーチと相談し、その具体的な目標設定をしてから逆算的にトレーニングを実践していったという。
1日の食事の量や回数、そしてトレーニングは最終目標に到達する為に逆算的に組まれていった内容。
そしてその効果はめきめきと肉体や動きに現れ、打球が別物になりだす。
172センチ80キロの肉体となり、ホームランをたくさん打てるようになっていたという。
入学時、トレーニングで本当にそこまでの選手に成長できるのかと半信半疑だった部分が少なからずあったが、
それが現実になり、肉体づくりの重要性と凄さを学んでいく。
■東海大学へ進学
高校時代の実績が評価され、スポーツの名門、東海大学へと進学し野球部へ入部。
「大学のトレーニング環境は素晴らしかった」と高森さん。
トレーニングルームなどの環境は何でも揃っていたとのことだ。
筋肉で増えた体重は80キロから88キロとなり、足の速さは若干落ちたもののスラッガーとしてのパワーは圧倒的に向上する。
■レギュラーを諦めて魅せる筋肉にハマった時期
しかし大学のレギュラー争いは熾烈なもので、自身がレギュラーになるのは難しいと感じてきたころ、
「魅せる筋肉づくりとしてトレーニングにはハマっていました」と、高森さんは笑いながら告白してくれた。
確実に自身の成長を積み重ねていけるトレーニングの世界や魅力を知っているからこそ出る偽りのない言葉である。
■野球を辞める時の葛藤
高校、大学と名門チームに進んでいれば、多くの選手は地元の期待を背負いプロの世界を目指しているもの。
高森さんもその中の1人であったに違いないはずだが、プロを諦め大学で自らの野球生活を終える事を決断した。
地元から上京し高校、大学と試合を見に来て応援してくれた親の事などを考えれば野球を続ける事が、親孝行なのかもしれない。
だから自分が野球(プロ野球の世界を目指す事)をこの時点で辞めてもいいものだろうか。という葛藤があった。
これは良い成績を出してきたスポーツ選手だからこそ直面してしまう問題である。
大学生活のある日、ついに親に相談すると、意外にもあっさりと辞める事を理解してくれたという。
高森さんの新たな人生がスタートした瞬間だった。
■アルバイトなど仕事をして人生経験を積んでいく
バーテンダーや焼肉屋で働いていった高森さん。
そして、新たな目標が生まれたという。28歳までに自分の店を出したい。
そのためはどうしなければいけないのか、何を学んでおかなければいけないのか。
ホームランを30本打つ為に考えたトレーニングのような、逆算的思考が始まった。
肉についてや店舗を運営するための勉強、そして焼肉屋で5年働いた頃チャンスがやってきた。
南青山の好物件が空いたと、高森さんの元に連絡が入ってきたのだ。
■出会った人と誠実に付き合ってきたことが報われてきた瞬間
自分がやるなら、焼肉屋での経験を活かし、美味しい肉を使った料理を提供したい。そして美味しい野菜も提供したい。
連絡を受けた時、その想いの中で日々勉強し成長していた時だった。
時代は健康志向となり、脂身の多いカルビなどよりヒレなどの赤身の多い肉が人気となりだしていた。
高森さんは急いで今まで縁のあった多くの信頼できる農家に連絡。
今までの人生で関わってきた多くの人を通じて、すべてが南青山の地に集まりだしていった。
■ステーキ店T’s GRILL (ティーズグリル)のオープン
2013年7月、南青山にオープン。
■肉の美味しさは「焼き加減」と「肉の状態」で決まる
ブランド牛だからと言って、美味しいとは限らない。と高森さん。
肉のランクについての専門的な話も興味深く聞かせてもらった。
豊富な知識の中で選ばれた良質な赤身肉を使い、「焼き加減」と「肉の状態」をキッチリと見極め高い水準で提供できれば、
これ以上にない最高のステーキを低価格でお客様に提供できるはず。と自信を持って語ってくれた。
■炭火で美味しく焼き上げる
取材時は仕込みの準備中だったためステーキを注文することは出来なかったが、
トレーニングで追い込み 良質なステーキや野菜を食べたら心身ともに元気になるのは間違いない。
取材を終え、『お祝いや記念日にはティーズグリル。(プロテイン的理由で)』 と無意識にメモ帳に記入していた。
いつか必ずまた来たい。高森さんにお礼を告げ、筋肉バカは南青山を後にした。
(文:遠藤大次郎 写真:T’s GRILL / 筋肉バカドットコム)