【頭の回転が速くなる】パソコン、ケータイ禁止で営業成績がアップ!?営業と筋肉の意外な関係性
「ITに使われるのではなく、使いこなすようにならないといけない」と語ったのは、『「IT断食」のすすめ』(日経プレミアシリーズ)の山本孝昭氏だ。氏は大企業・組織向けにソウトウェア販売するIT企業「ドリーム・アーツ」の代表でありながら、社員に「IT断食」をすすめている。本来、ITとは仕事の効率化が目的だったはずだ。だが、膨大なメールを捌いたり、デザイン性のある資料作りで、思ったほどの効率が出ていないと感じる人は多いはず。
山本氏は「価値あるアナログ時間」のために、デスクからパソコンを撤去した。そのほか、会議へのパソコンやスマホなどの持ち込みを禁止。パワーポイントなどによる資料も認められず、社内のCCメールも禁じられた。現在は営業部員に貸与していたパソコンも取り上げ、企画書や見積書などのパソコンが必要な業務は、すべて専門部署が担当することになった。当初は当然のことながら、社員から強い反発の声があがった。
もっともな意見だと思う。
しかし、社員の不満とは裏腹に半年で絶大な効果が生まれた。営業件数は40件から250件へと6倍以上になり、契約数は増大。売り上げ見込みも3倍以上になったのだ。なぜか。
そこで筋肉バカは考えた。「営業の秘訣は筋肉にあるのだ」と。「まさか」とお思いの方も多いだろうが、理論上は正しい。『脳を鍛えるには運動しかない』(NHK出版)によると、運動をおこなうことで、脳の働きは活性化するのだという。完全アナログ化した営業マンはメールによる営業ではなく足で稼ぐことを余儀なくされたに違いない。
従来とは比べ物にならないほどの運動量で、相当鍛えられたことだろう。運動で本来の正常な血流を取り戻して、脳に栄養が行き渡るようになると、頭の回転が速くなるのだ。体力も向上し、仕事の効率が上がると睡眠時間も増える。こころの健康にも繋がるだろう。生き生きとした表情は好感度も上がる。
つまり、営業成績は筋肉量に比例するのだ。「IT断食」は運動のための一つの入口だ。
早朝トレーニングを取り入れれば、1千万プレイヤーも夢ではない。
(文:筋肉バカドットコム)
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 311,206
日本放送出版協会
売り上げランキング: 626