【特別コラム・舟橋 立二さん】バスケットボール選手のパフォーマンス向上に繋げるためのエクササイズ2種類
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舟橋 立二さんのプロフィール:(CSCS, JATI-ATI, FA Medical Level2)
トレーニング指導・トレーナー派遣のADP :http://adptrainers.com/
アメリカで数多くのメジャーリーガーを排出するCalifornia State University, Long Beachにて学生トレーナーを経験後、アジア人初NBAプレイヤーになった選手やデニスロッドマンが所属していたチームにてヘッドトレーナーを歴任し、日本に帰国。その後、日本大学バスケットボール部で日本一を経験。現在、三菱重工相模原ラグビー部にてヘッドトレーナー・チーフメディカルとして活動中。
その他、NBDL2連覇中のプロバスケットボールチーム東京エクセレンスのメディカル・スーパーバイザー。また、パーソナルトレーナーとして、ロンドンオリンピック代表でアジア大会2014の銀メダリストの土居愛実(セーリング)の専属トレーナーとしても活動している。
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【パフォーマンス向上のためのパーソナルトレーニング】
今回は、エクササイズ動画のご紹介です。バスケットボール選手のパフォーマンス向上に繋げるための土台となるエクササイズのほんの一例です。2つのエクササイズを紹介しております。
■【動画】personal training for a basketball player (2種類)
■1つ目は「Drop Landing Down to Front Jump」です。
この基礎となるエクササイズもありますが、ここでのその一歩先のエクササイズをご紹介させて頂きます。
スポーツにおいて重要なことの一つとして☆走る前に止まれること☆があります。
しっかり止まるには、何が必要か・・・・
筋力?根性?(笑)
私が行うポイントの一つは・・・
『正しい位置感覚を身につけること: 固有受容器機能の向上』
上記が出来るようになるには、自分にとっての正しい位置とはどこかを脳が覚えることが必要で、そこから始めます。
そしてそこから動きの中でその要素を身につけていく。動画がそのエクササイズの一例です。また、筋肉への視点から見ますと大腿四頭筋とハムの筋バランスや上記の筋のエキセントリック、コンセントリックによる筋パワーの貯蓄からの発揮も強化されます。また膝関節面から考えますといわゆる「膝抜き」からの固有受容器の向上が強化出来ます。先ほど述べたようにこのエクササイズに入るには、更に土台となるエクササイズがあります。それが容易に出来るようになってからこのエクササイズに進みます。
■2つ目のエクササイズは、「Kneeling Single Leg Jump」です。
上記の要素をメインに、更にハムでのパワー貯蓄。そしてそのハムを使えるようになるための大腰筋・腸骨筋をメインの引き上げ動作が入ります。これはかなり高度なエクササイズとなります。これも前段階として両足着地から始めます。 どちらのエクササイズも何をポイントにして行っているかによって選手の身につき度合いが変わります。ですので、キューイングもかなり重要となります。ただ真似てやるだけでは選手はつらいだけで何も身に付かないでしょう。
アスリートとトレーナーのコミュニケーションをしっかり取り、何を伝えたいのか、しっかりそれが理解しているのか確認しながら行うことがパフォーマンス向上への道です。今回の動画はそのほんの一部です。選手、スポーツ、環境などに合ったエクササイズをしてみましょう!
(文・舟橋 立二)