【太郎少年の運命】きびだんごを食べて筋トレすれば1人でも鬼は倒せるのか、”水曜日のカンパネラ”の『桃太郎』を聴く
桃太郎という有名な日本の物語。この話を現代版パロディにし歌っている、
2012年に結成した「水曜日のカンパネラ」という クリエイティブJ-POPユニットはご存知でしょうか?
その水曜日のカンパネラがリリースした曲の中に『桃太郎』という曲があり、そこに登場する太郎少年がとても興味深いので紹介したいと思います。
【桃太郎】
桃太郎(ももたろう)は、日本のおとぎ話の一つ。
「桃太郎」が、お婆さんから黍団子(きびだんご)を貰って、イヌ、サル、キジを従えて、鬼ヶ島まで鬼を退治しに行く物語。
【水曜日のカンパネラ】
水曜日のカンパネラ(すいようびのカンパネラ)は、日本のJ-POPユニット
http://www.wed-camp.com/profile.html
■経歴
2013年3月より本格的にライヴ活動を開始。
5月に『クロールと逆上がり』をリリースし、10月に『羅生門』をリリースした。
2014年3月に『シネマジャック』をリリースし、11月に『私を鬼ヶ島に連れてって』をリリースした。
メンバー
コムアイ – 主演・歌唱
ケンモチヒデフミ – 作曲・編曲
Dir.F – それ以外
そして、こちらが今回興味深いと感じた曲です。
■水曜日のカンパネラ『桃太郎』
■歌詞から読む現代版『桃太郎』のストーリー。
ゲームばかりのしている主人公の太郎少年。
そんな生活に見かねた爺さんと婆さんがブチ切れて太郎少年を家から追い出します。
こうして強制的に家にこもってゲームすることが出来なくなるわけですが、せめてもの優しさとして婆さんから『きびだんご』を渡される。
(投げつけられる)
そして、「鬼が島の鬼を退治してこい!」と言われてしまいます。
ペットの犬、猿、キジを引き連れて太郎少年が旅に出るも、こんなのやっぱり正気じゃないとひたすら愚痴を吐いていく太郎少年。
ちなみに鬼がDJしていたり本当に退治する必要があるのかなどは全て謎のまま。そんなストーリー。
太郎少年がどうなるのかも結局分からないけど、なんとなく面白かった。
そう思って聴いて終わるのが正しいのかもしれません。
ただ編集部は見逃しませんでした。太郎少年が・・・、黙々と筋トレをしている事を!
歌詞の中で、犬や猿、キジはペットでもあり戦力外扱いをしています。
何故か考えました。こ・・・この行動は、自分一人だけで鬼退治に挑むという事ではないでしょうか。
そもそもゲームばかりして家を追い出された原因である”ぬるい生活をしていた”太郎少年が
自発的に自らの身体を鍛えていく姿は「自立」しようとしている漢の姿。ただただ素晴らしいの一言なわけですが、
問題は、本当にこのまま1人で鬼を倒すつもりなのか、倒す事はできるのか。それは太郎少年の過信ではないのか?
ということなのです。
筋トレすれば基本的には確実に身体は強くなるでしょう。精神力も強くなります。それは間違いありません。
ただ、自分が徐々に強くなっていくがゆえに、犬や猿、キジを見下し戦力外扱いしたとするならばこれは取り返しがつかない程に危険なのです。他にも危険ポイントはあります。
ではいったい何が危険なのか確認してみましょう。
【危険ポイント①:食べ物はきびだんごのみ】
まず食事面。明らかにたんぱく質不足です。
つまり、どんなにトレーニングしても筋肉はそれほど付かず筋力の天井がすぐにやってくることになります。
筋トレ0の状態からやれば、食事が偏っていても最初は勢いよく成長しウハウハ。
そんな太郎少年かもしれませんが、きびだんごしか食べていない状況では、
この先、鬼に勝てるほどの肉体を手に入れられるのか大変疑問です。
【危険ポイント②:筋トレフォームなど自己流で効率が悪い可能性】
太郎少年は一人で筋トレしている訳ですが、フォームをチェックしたり補助をつけたりしていません。
トレーナー的存在もいないので、効率の悪いトレーニングをしているかもしれませんし、補助なしの為にウェイトトレーニングでケガをしてしまうかもしれません。
ケガしてしまえばトレーニングは中断せざる負えなくなり肉体は弱ってしまいます。
鬼に勝てるほどの力をつける前にケガで足踏みしてしまうのではないでしょうか?
【危険ポイント③:周りを敵視して孤立している】
「どいつもこいつもリア充でいけ好かない。」と毒を吐く状態になっています。
これでは鬼退治を支援しようとしてくれる人がいても近づくこともできない壁を自ら作っている可能性があります。
【結論】
犬や猿、キジとチームを組み、フォームチェックや補助をしてもらいしっかりと身体を鍛えて鬼退治に向けてトレーニングを積んでいきましょう。
きびだんご以外の食事の入手も、犬や猿、キジに頼むといいかもしれません。意外とキジなんかは飛行できますから、遠方からいい食材もってくるかもしれませんよ。
さらに実際の戦闘シーンになった時、犬や猿、キジがおとりにやフェイントになり、太郎少年が攻撃をしかけられるチャンスを作ってくれるかもしれません。
とにかく、チームワークなしに、この先鬼は倒すのは至難の業だと思います!
太郎少年は筋トレするくらい立派な覚悟を決めてるならば、本当に勝つためにはどうするべきか。
もう一度良く考えてみては如何でしょうか?
き・び・だーん!きびきびだーん!
(文:編集部)