医者『このままでは死にますよ』!約10ヵ月で22kgのダイエットに成功した文筆家・切通理作さんに直撃取材

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 多くの社会人の悩みの一つが運動不足や不規則な食生活。

特に、フリーの文筆業となると、仕事をする時間も食事をとる時間も自由です。

原稿に追われているときは、家から一歩も出ないこともしばしば。

かく言う筆者も、できるだけ規則正しい生活を心がけてはいるものの、運動不足であることはいなめません。

 

今回は、そんな不規則な生活から血圧や血糖に異常が出てしまうほど太り、22kgもの減量に成功した、文筆家の切通理作さんに、減量成功に関するお話をうかがってきました。

 

——切通さんが減量することに決めたきっかけというのは健康診断の結果からとのことですが、どのような異常が見つかったのでしょうか。

 切通理作さん(以下、切通):僕は文筆業の他、高校でも文章を教えているのですが、そこの高校で毎年健康診断を受けることになっているんです。そして、健康診断の結果によって面談があるんです。

でも、指定された日にちに面談を受けに行かねばならないので、都合が合わずに3年くらい行っておらず……。

そしたら「もう治療されてますか?」ということを健保センターの方からきかれて、「えっ? 何のことですか?」と聞き返したら「もう何年も前からこういう悪い結果が出ているじゃないですか!」と言われてしまい。

その結果というのが、高血圧、高血糖で、今すぐに治療が必要な状態になっていました。

医者に『このままでは死にますよ』と言われたら、怖くなってしまって。

そのときは恐怖心から、クリニックで指導された以上の減量に励みました。

当時、体重は75kgほどありました。身長は165cmなので、肥満体型ですよね」

 

——具体的にどのような食事療法や運動に取り組んだのですか?

切通:食事は、温野菜やサラダにドレッシングもかけずにそのまま食べていました。

パンも、もともと牛乳やバターが入っているので、何もつけずに食べていました。ベーコンも1枚の半分、卵も週に1個とか。

ご飯もお茶碗に半分。僕、マニアックな性格なので、ハマっちゃうと、これをしなきゃいけないって思ってしまうんです。

とにかく異常なほど低カロリーの食事に励みました。そんな僕に、カミさんは、すぐに食べられるよう毎日サラダをタッパに詰めて用意してくれていました。

味付けなしの野菜ばかり食べているものですから、たまに人との付き合いで外食に行った際は、サラダにかかっているドレッシングの味の濃さに驚きました。

運動は、ちょうどその頃、柴犬を飼い始めたので、犬の散歩をさせていました。

ただ、最初の頃はおなかがすき過ぎて、犬がこんがりトーストに見えてしまったこともありました。(笑)

 

——かなりストイックな食事療法を行ったのですね。食べたいものを食べられないのはつらくありませんでしたか?

切通:それなんですが、「今までおいしいものをたくさん食べたから食べ飽きた!」と、言い聞かせ、自己洗脳をかけていたんですよ(笑) 街でカロリーが高そうな飲食店を見かけるたび、「今までありがとう! さらば牛丼! さらばビフテキ! さらばカツ丼! もう僕は卒業したんだ」と、心の中で呼びかけ、別れを告げていました。

 

——追いつめられると、自己暗示という手もあるのですね。では、そもそも太った原因は何だったと思いますか?

切通:精神的なバランスの悪さもありましたね。長年無意識にあったストレスで、過食してしまったのかもしれません。

痩せてからは、性格がほがらかになったと言われます。夫婦仲も良くなりました。

 

——痩せたと実感するのはどんなときですか?

切通:太っていた頃は着られる服が限られてしまって、オシャレもしていなかったのですが、痩せた今は好きな服が着られるようになったことです。でも、僕の好きな服というのは、ゴジラとか特撮キャラクターのTシャツなんですよ。

MサイズのTシャツでも着られて最近うれしいんですが、カミさんからは「最近どんどん服装がオタクっぽくなってきたからやめて」って言われるんですよね(笑)

スーツも買い替えました。太っていたときのスーツを着ると、まるで『名探偵コナン』のコナン君みたいになってしまって。

逆に、痩せていた20代の頃の喪服がとってあったのを再び着られるようになったのはよかったですね。

 

 約10ヵ月で22kgもの減量に成功した切通さん。このままの体型をキープしていきたいそうです。

痩せると、健康体を手に入れられるだけでなく、精神的な余裕まで生まれるようですね。

切通さんの「今までおいしいものをたくさん食べたから食べ飽きた!」と、言い聞かせ悟りにも近い自己暗示をかける方法は驚きましたが、マニアックに1つの研究テーマのように黙々と食事改善にハマる事ができれば、ダイエットの成功とキープはストレスなく続けられそうだと感じました。

 

さて、心身ともに健康となった切通さんが、11月6日に、書籍『無冠の巨匠 本多猪四郎』(洋泉社)を出版します。

痩せた切通さんが最近着ている「ゴジラ」を生み出した映画監督、本多猪四郎氏に関する書籍です。

この書籍の執筆中、切通さんは減量に励んでいたと思うと、胸が熱くなります。

気になった方はぜひ、お手にとってみてくださいね。

 

 

(文:姫野ケイ 写真:切通理作)

 

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