【メンタル強化】泣けるかどうか。元陸上選手の為末大、イメージトレーニングでメダルを取る自分を想像し十数回以上も号泣していた

 2月24日、オリンピックに陸上ハードル選手として出場し、引退後は起業家として活動している為末大(ためすえ・だい)氏がイメトレ(イメージトレーニング)でメダルを取る自分を想像し十数回以上も号泣していたことをSNSで告白している。自分が泣けるほどのリアリティで想像できるか、イメージできるのかがパフォーマンスアップにおいてとても重要な事だという。

 

 為末氏は、金メダルを取るシーンについてはどう頑張っても他のメダルをとったときに比べ、リアリティを持てず泣けなかったとのこと。また、「試合に関するイメージトレーニングは、詳細までイメージが湧かなければならない。ゴールして、ガッツポーズをして、その時に何が見えるのか。インタビュアーの最初の質問は何で、自分はどう答えるのか。その時自分の手は握っているのか開いているのか。涙はいつ出て、それを拭うのか拭わないのか」とくリアリティの精度について説明を続けている。自分が挑む戦い、結果のわからない状況に対していったいどこまでベストな自分をイメージできているか、そこが最後は勝負の分かれ目であると言わんばかりの氏の告白、痺れる投稿だ。

 

私のパフォーマンス理論 vol.8 -イメージトレーニング-

私はメダルを取る前にイメージトレーニングでメダルを取って泣いたことが少なくとも十数回はあるが、金メダルを取るイメージトレーニングではどうしても泣けなかった。金メダルを取るシーンは私にとって、音もなく色もついていない映画のようでリアリティがなかった。銅メダルのイメージしか描けないから銅メダルしか取れなかったのか、それとも実際の自分の限界をリアルに反映したものしかイメージできないから銅メダルだったのかはわからない。一つ言えるのは、主観的体験は情動によって強化されるということだ。

(引用:http://tamesue.jp/blog/archives/think/20190225

 

(文・編集部)

 

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