【傷を癒す】台湾発火事故、日本の富士システムズがシリコンガーゼ「トレックス」を全力で寄付
（出典：http://www.fujisys.co.jp/）
日本企業、火災発生の台湾にシリコンガーゼ寄付「震災支援のお礼」
（台北 30日 中央社）北部・新北市の複合レジャー施設「八仙水上楽園」で27日に発生し、500人近くの負傷者を出した火災。多くの医療資源が必要とされているのを受け、日本の企業からシリコンガーゼが寄付された。同社は「東日本大震災の際に台湾の皆様から大きな支援を頂きました」とし、製品が少しでも役立てばとフェイスブック上でコメントを発表している。
先日、台湾のイベント会場で起こった火災事故。多くの負傷者が出ています。
そして500人近くが負傷する緊迫した状況に、日本の企業である富士システムズが自社ガーゼを全て送っていたことがわかりました。富士システムズが送ったのはシリコンガーゼの「トレックス」という製品。これは通常のガーゼとは違いそのまま貼り包帯だけ交換することで、皮膚の再生を助けるという極めて便利で優れもの。一般的によくある、傷にガーゼがくっつくという痛々しい状況を回避することができる代物とのことです。
■川口洋一郎社長のコメント
福島に工場を持つ同社の川口洋一郎社長は「あるものを全て出した。東日本大震災の際の台湾の支援にお返しができれば、と思った」と話す。
（引用： http://www.asahi.com/articles/ASH714W2XH71UHBI027.html ）
■火災事故の原因は、パウダーの濃度と着火か
台湾イベント火災の原因？ カラーパウダーの「粉じん爆発」とは
台湾の国営通信社・中央通訊社のニュースサイト「フォーカス台湾」によると、6月27日夜、台北近郊のレジャー施設「八仙水上楽園」で屋外イベントが行われていたが、午後8時30分ごろ、ステージ脇から大量のパウダーが噴出した際、間もなく引火。瞬く間に、数百人が集まっていたダンスフロアが炎に包まれた。 目撃者は「突然一面が火の海になった」と証言。少なくとも510人が負傷し、そのうち183人が集中治療を受けたという。この原因は、空気中のパウダーに引火した「粉じん爆発」によるものだとみられている。
（中略）
今回、台湾イベント会場のケースでは、不幸にもパウダーの濃度が濃くも薄くもない状態で空中に分散して舞い上がり、そこにたまたま、タバコや火花などといった着火源が作用した、という可能性が高いようだ。
（引用：http://thepage.jp/detail/20150701-00000012-wordleaf）
「トレックス」は台湾でも代理店を通じて販売されていたこともあるが、値段が高く、医療現場での使用も少なかったことから、輸入を止め、輸入許可証も失効していた。同社の申し出を受けたこの代理店が林氏と衛生福利部に連絡したところ、特別に輸入が許可されたという。
（引用：http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150630-00000045-xinhua-cn）
富士システムズは台湾で「トレックス」の販売を行っていた事もあるそうです。しかし、台湾では売れていなかったとのこと。高いのが原因で流通量が少なく、輸入許可証も失効することになったのですが、今回、特別に輸入が許可されたようです。
■シリコンガーゼ「トレックス」 はかなりの高級品
ガーゼの製品を調べると、100枚で約2万円。本格的な医療用とはいえ相当な高級品ですね。優れた製品でも高級なのが原因で、台湾でなかなか売れなかったという話もうなずけます。
このガーゼはすでに寄付で届きその効果により、台湾で負傷されている人々がより早く傷を癒し回復されることは間違いないでしょう。何箱送ったのかは不明ですが、数百単位では送ったのではないでしょうか。
【参考】富士システムズのＨＰ
富士システムズのFacebook：https://www.facebook.com/fujisystemsinformation?fref=nf
富士システムズのホームページ：http://www.fujisys.co.jp/
富士システムズ株式会社
〒113-0033
東京都文京区本郷3丁目23番14号ショウエイビル
TEL. (03)5689-1901 FAX. (03)5689-1907
富士システムズ株式会社は、1963年に創業、世界で初めてシリコーン素材で医療機器の研究開発及び製造を開始いたしました。以来一貫して医療機器の製品化を進めてまいりました。
積み重ねられた技術力、 品質は国内の医療機関をはじめ、世界の医療機関、メーカーに多大な信頼をいただいております。
今後とも、医療機器を通じて、社会的使命を果たしてまいります。（ＨＰの代表からの挨拶より引用）
非常事態には他国も支援できる力とハートを持つ漢なる企業、富士システムズには、これからも優れた自社ガーゼで人々の肉体の傷を癒して頂きたいですね。
（文・編集部）
