【筋トレ効果】肉体改造が曲まで変えた!? 長渕剛が「強さ」と「優しさ」を兼ね備えるようになったワケとは
長渕剛 ステージの裏に隠された意外な一面
シンガーソングライターの長渕剛。ワイルドな、ちょい悪系のイメージを抱いている人も多いのでは?
御年57歳だというのに、鍛え上げられたマッチョな肉体にはほれぼれしますよね。
しかし、彼は昔から鍛えていたわけではないのです。そして鍛えて身に着いたのは強さだけではない・・・。
今回は、長渕剛の筋肉と楽曲の関係性についてみていきましょう。
■デビュー当時は女々しい曲が多かった?
長渕剛のデビューは1977年。数年間は下積みの時代があったものの、1980年に『順子』で大ヒット。その後も『GOOD-BYE 青春』『孤独なハート』など、ヒットを飛ばします。
これらの曲の共通点は、情けない男性を歌った女々しい歌詞のものが多いことです。
世間では「遅れてきたフォーク青年」と呼ばれることもあり、音楽性としてはフォークソングでした。
この頃、プライベートでは当時アイドルと結婚、そして離婚に至ります。
■80年代後半はとがり始める
1980年代校半になると、『SUPER STAR』『ろくなもんじゃねえ』など、タイトルからしてとがった印象の楽曲に変化していきます。
この時期、女優との不倫が報道されたり、逮捕されたりなど、とげとげしいミュージシャンへと変わりました。
【ターニングポイント】
■40歳からの肉体改造で変わり始める
さて、そんな長渕に、歌手生命の危機が訪れます。体調を崩し、コンサートを中止せざるを得なくなったのです。
彼にとってコンサートができないのは屈辱的なこと。
その悔しさをバネに、長渕は40歳から肉体改造を開始します。
2001年にはマッチョな体型と金髪というスタイルで、アルバム『空』をリリース。
その後、『静かなるアフガン』(2002年)、『幸せになろうよ』(2003年)など、社会的メッセージの強い楽曲が続いていきます。
とがっていた楽曲から、力強くも優しい楽曲に変化していったワケは、肉体改造にヒントが隠されていそうです。
長渕は「トレーニングでは、強さだけでなく優しさも育つ」と、2010年11月のインタビューで語っています。
http://goethe.nikkei.co.jp/human/101228/05.html
筋トレに加えて禁煙にも成功し、規則正しい生活を送っている長渕。そのストイックさが、彼の楽曲に影響を与えているのかもしれませんね。
長年のファンにとっては「昔の曲の方が良かった」「いや、今の方が良い」など、評価はさまざまでしょう。
しかし、今の長渕は、自分の中の弱さに打ち勝ち、自信に満ちあふれ、それでいて決して満足はせずに、自分をますます高めていくという、情熱的な歌手に成長しています。
強さだけでなく、”周りへの優しさ”も身に付ついた筋トレ。
筋トレの意外な効果の1つではないでしょうか。
(文:姫野ケイ)