【音楽と心の働き、永久保存版】15パーセントも効果がある!? 五輪選手が選ぶ最高のトレーニング音楽
トレッドミル(ランニングマシーン)で走っているとき、呼吸に合わせて鼻歌を口ずさんだ経験はないだろうか。
リズムに合わせて、お気に入りのあの曲を頭のなかで流していると、運動をしている間、少しだけ体が楽になったような気になれる。自然とおこなってしまうこの行動だが、じつはスポーツ科学から見ても理にかなっていることがわかった。
英・ブルネル大学で音楽と心の働きを研究するコスタス・カラジェオーヒス博士は「音楽は活動力と興奮を高め、緊張や疲労を軽減する効果がある」と運動時に音楽を聴く重要性を説く。
どれくらい効果があるかと言えば、ロックやポップスを聴かせたグループとそうでないグループを分けた場合、音楽を聴いていたグループの持久力が15パーセントも上昇したという。
アスリートたちも同様に試合前に音楽を聴いて気合いを高める。
’12年のロンドン五輪選手たちは次のような曲を好んでいたそうだ。
■鈴木聡美(競泳、平泳ぎ)
「FLAGS」T.M.Revolution
■澤 穂希(サッカー・なでしこジャパン)
「Brave」ナオト・インティライミ
■内村航平(体操、個人ゆか)
「On The Floor」ジェニファー・ロペス
■潮田玲子(バドミントン)
「上を向いて歩こう」シェネル
■川澄奈穂美(なでしこジャパン)
「ホーム」aiko
■入江陵介(競泳、背泳ぎ)
「I With For You」EXILE
■松田丈志(競泳、バタフライ)
「つよがり」Mr.Children
■蟹江美貴(アーチェリー)
「I Got Rhythm」Crazy for you
■田中雅美(元競泳選手)
「水・陸・そら、無限大」19
カラジェオーヒス博士によると、慣れ親しんだ曲であることが重要であることを説いている。
テンポの速い曲はさらなる効果があるようだ。
具体的には120~140BPM(1分間に刻むリズム)がもっとも望ましく、ただ闇雲に速い曲を聴けばいいというものではない。
博士は次の曲を進めている。
『Eye Of The Tiger』Survivor(109BPM)
『Don’t Stop Me Now』Queen(154BPM)
『Beat It』(Michael Jackson (139BPM)
『I Like To Move It』Reel 2 Real(123BPM)
『Push It』Salt’n Pepper(130BPM)
これらのリズムに近い音楽でプレイリストを組んでトレーニングをすれば、効果も増大だ。
美しい筋肉には美しい音楽が欠かせないのだ。
(文:筋肉バカドットコム)