【楽天9年目で日本一!】通常では考えられない継投、前日160球を投げた田中投手がストッパーで登場!
東北楽天イーグルスが創設9年目で日本一になりました。
セリーグの王者、巨人とパリーグの王者、楽天
もつれにもつれた最終第7戦です。
その前日に行われた第6戦では、
30連勝中という負けないエース田中が160球を投げて完投するも、巨人に敗れています
まさかの敗北
楽天はもう田中投手を使うことができなくなってしまった・・・。
多くの人が、これで巨人有利と映ったはずです、
第6戦でもう負けたら終わりという試合で、
巨人は楽天の絶対エース田中を打ち砕くことに成功。
3勝3敗に追いつき、巨人が逆王手をかけることになります
ただ、巨人も最も調子のよい菅野投手を第6戦で使っていました。
この展開を5分5分とみるか、戦力の厚みが違う巨人の優勢とみるか、
Kスタで本拠地である楽天が有利なのか。
そして始まった第7戦。
楽天の本拠地「Kスタ」
巨人の先発は左投げの杉内
楽天の先発は右投げの美馬
しかしここで思わぬトラブルが発生です
巨人の杉内は、絶対に負けられないというプレッシャーからなのか。
それともKスタの楽天本拠地である雰囲気に飲まれてしまったのか、
投球のフォームがばらつき、本来のコント―ロールで投げることができていません
これでは配球を組み立てることも、打者に対して心理的に有利に立つこともできないのです。
キャッチャーである阿部がその異変にすぐ気づき、声をかけるも、どうしても杉内の本来の投球が戻らない・・・。
楽天の打者はストライクを取りに来た球を、躊躇なく強振!
遊撃手である坂本が弾くドライブのかかる打球、
記録はタイムリーエラー、先制点をとったのは楽天。
0 – 1
巨人ナインが動揺しているように見えます。
一方、楽天の美馬投手はコントールとキレが抜群で、本来の投球術を駆使しながら0点に抑えます
初回や3回の守備の場面では三塁手マギーと、遊撃手の松井稼頭央が美馬に声をかける。
表情から落ち着きが見えます。
フォアボールやヒットが出ても、
冷静さを保ちながら0点にて切り抜けていく美馬
あまりの素晴らしい投球内容に巨人のヒットが連続しません・・・。
巨人ベンチは2失点目をした杉内を2回で早々とかえ、
巨人投手交代:杉内→澤村→内海→西村
の継投を行っていきます
楽天は6回を1安打無失点と好投していた美馬を強気に、
新人の則本に継投します。
澤村がスライダーをホームランにされ0-3
しかしその後は両者譲らず0点を積み重ねます
楽天リードで迎えた8回。
楽天のブルペン映像がTV中継に飛び込みます
・昨日160球を投げている男、田中投手。
まさか。。抑えで昨日完投した投手を?
「昭和の野球は辞めろ!」
「投手の肩が壊れてしまう、ありえない」
「高校野球じゃないんだぞ!」
「メジャーのスカウトぷんぷん丸やで!」
さまざまな声がツイッター上で流れています
そしてアナウンスが入る
9回、ピッチャー交代
則本に変わりまして、背番号18田中・・・!!
スタジアムが大歓声に包まれました
そして、昨日の疲れを引きずっているはずのエース田中は、
小雨が降る中、3つのアウトを取るために気力で向かっていったのです。
「楽天は田中がいたからここまで来れた。
だから、最後は田中に任せる。」
星野監督は試合後のインタビューでそういっていました。