プレミアムフライデーが上手くいかない理由?ジムへGO!など「プレミアム筋トレ」提案が1ミリもできていない可能性

001 184 - プレミアムフライデーが上手くいかない理由?ジムへGO!など「プレミアム筋トレ」提案が1ミリもできていない可能性

プレ金、実施率わずか2.8%で完全失敗…クソ忙しい月末に早帰り、官僚の「机上の空論」

 プレミアムフライデー(プレ金)は導入から半年で、早くも見直しを余儀なくされた。日本経済団体連合会(経団連)の榊原定征会長は9月11日、月末金曜日に早めの退社を促して消費喚起を図るプレ金について、「(経済産業省などと)一度総括して、実施の時期を含めて見直すことも検討したい」と語った。

榊原氏の発言を受けて、世耕弘成経済産業相は9月15日の記者会見で「産業界や消費者の意見を聞きながら、見直すべきところがあれば見直したい」と述べた。

(引用:http://biz-journal.jp/2017/09/post_20691.html

 プレミアムフライデー(プレ金)がすこぶる不評である。導入から半年で早くも見直しを余儀なくされている現状には、「そりゃまぁねぇ。。」「だから、忙しい月末にするなとあれほど・・・」などの嘆きの声が目に付く。そもそも、企業の仕事の量が減らない状況で全員が早く帰るというのは算数上(足し算・引き算時点で)、不可能。実施率わずか2.8%という数値もうなずいてしまう、痺れる値だ。

 

■そもそも、何の為に早く帰ることを推奨するのか

 月末という忙しい時期に導入が間違っていた、という指摘はもっともなのだが、その前に問題なのは、そもそものプレミアムフライデーの目的ではないだろうか。月末に早く(15時)に上がったとして、何の為に早く帰ることを推奨するのかと思えば、「消費活動しよう」というふわっとした勝手な提案であった。

 

■意味があるからプロテインは買うのである

 これには正直ガッカリしたトレーニーも多いのではないだろうか。そもそも意味の無い消費には、価値はないのである。プロテインは意味があるから買うのである。月末に早く帰ってもプロテインはすでにある。だから、「消費活動しよう」と言われても、いったい何を言っているんだお前は。である。コスパ考えてやりくりしているんだぞこっちは、である。

 

 もしそれが、早く上がって家族との時間を増やそう(チビッ子や家族の筋力チェックやだんらん、悩み相談)や、自らたっぷり筋トレ、日ごろ溜まった疲れ、体の不調を専門家に相談したり、ジックリとケアに当てよう。など、長く働いていくビジネスマンの為、ファミリーの柱として頑張っていく為に、ケア・強化・コミュニケーションに当てて欲しい。という「プレミアム筋トレフライデー」的な提案ならば、企業も福利厚生の1つとして捉えられ、ガラっと印象が違ったかもしれない。

 

プレミアムフライデーのテコ入れには、消費喚起策への原点回帰を 経団連企業の奮起が必要だ

 私はプレミアムフライデーを当初から一貫して批判してきた。もともと、経産省マターであり、消費喚起策であるはずなのにも関わらず、途中から働き方改革の策のようにすり替えられてしまった。いずれにせよ、中途半端である。

 この春、『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)を発表したが、そこで述べたように、仕事の絶対量、任せ方、請け方、クオリティなどが定時に帰れない理由であり、日本の雇用システム、労働市場とも連動したものになっており、根が深いのだ。ここにメスを入れない限り、成果は生み出しにくい。プレミアムフライデーの「プレミアム」とは、働き方改革が進んでいて、給料もよい経団連企業とその従業員を指しているのではないかとさえ思えてしまう。

(引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/tsunemiyohei/20170930-00076383/

 

 中途半端では、マッチョにはなれない。プレミアムフライデーをはじめようとした経産省のなかに、マッチョなトレーニーはいなかったのだろうか。トレーニーがいれば、ジムに集まる様々な企業戦士達のライフスタイルの現状も把握できる。そして、早く帰ることは、筋肉強化やケアタイムに通じ、そこからの派生効果にも気付けていたはず。

 

 たとえば月に一度、「プレミアム筋トレフライデー」(あくまでも選択肢の1つとして推奨)としてシッカリとみんな鍛える時間を確保できることで、その後、いつもならプロテインやケバブを1人でキメて帰るところが、今日はみんなが時間あるので、美味しい肉料理でも食べに行こうか。というワイワイコースも可能になりやすい。

 

 また、スライド方式として、金曜日に掃除や洗濯など家事をすませることで、土曜日や日曜日に時間を確保し、誰かとスポーツ観戦したり、合同トレなどの調整ができたりする。そうすれば、普段は忙しく話せないこともゆっくり話せたり、楽しい時間をすごせる。当然、これならば意味のある消費となり、誰も損はしない。むしろQOLとして大きく得をしていると言える。結果として経産省の願っていた経済活性化も期待できてくるのではないだろうか。

 

■29日や金曜日は肉を食べる日、トレーニングする日だとトレーニーは高速に把握する事が可能

 

 総括された、新プレミアムフライデーの登場に期待したい。

 

(文・編集部)

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